ヒップホップ・アートについて

 スプレーやマジックを使用して、壁などに絵や文字を書くことをエアゾールといい、エアゾール・アートがヒップホップ4大要素の一角を担うものの正式名称だと思ってください。現在はグラフィティという呼び方が定着しています。グラフィティを書く人をライターといいます。
 スプレーやマジックの一色のみで自分のサインを書いたものをタグといいます。2つの色を使い短時間で書いた文字や絵などをボムスローアップといいます。多くの色を使用して時間をかけ、絵や文字を組み合わせ、壁一面に描いたものをピースといいます。
社会問題

 ヒップホップ文化として世界中に定着し、ラッパーやDJ、ダンサーと同じ感覚であるライターの活動の場として公園や建物、橋や窓、地下鉄やシャッターといったものをキャンパスとして活動をするのですが、多くの場合、所有者に許可を取っていないので器物破損にあたる犯罪行為となり、その所有者は頭を悩ませています。
 またアメリカでは電車の中にまでアートをするライターが急増しています。それは自分の所属するギャング団のタグを描いたものが多く、アートとして成り立っていないものが多いらしいです。アメリカで流行しているこの行為は日本にも伝染すると考えられています。ライターの皆さん、電車の中はやめましょうね。
ライター間のルール

 このグラフィティのライター間には「暗黙のルール」があります。これを守れないライターはどんなにうまいアートを描いても認められることはなく、この文化を侮辱するものにすらなります。
 まず、個人の所有物である家や塀、壁には描かないこと。これは街や企業の所有である壁には描いてもいいけど(法律的にはダメですけど;)人の家の壁などはダメってことです。
 また、すでにあるグラフィティの上には更に完成度の高い図案を作成しないといけないというルールがあります。
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