チカーノとはメキシコ系アメリカ人の2世以降を指すが、1世も含めることが多い。南カリフォルニアで自動車産業に従事し、ローライダーと呼ばれる独特の生活様式を営んだ人たちのことをチカーノと呼びます。語源はメキシカンを略した言葉だと言われていますがはっきりはしていません。20世紀をはじめにメキシコ系労働者たちをその雇い主が軽蔑語として使っていましたが、その語メキシコ本土にも低所得者を指す言葉として広まったとされています。その後、メキシコ系アメリカ人が起こした文学的及び政治的運動においてチカーノは民族の誇りを示す言葉となりました。一民族としてのアイデンティティーを持ち始めたのです。
人種的な多様性を持っているチカーノ達ですが、生活様式においてもそれほど一貫性はありません。黒人よりも勤勉だと言われていますが、低所得層に関しては黒人達と交流を持ち、同様の文化を持っています。例えば、カリフォルニア州南部のロスアンジェルス・サンフランシスコなどではギャングスタになるチカーノが多いです。チカーノはクリップスやブラッズと並ぶ第三のギャング勢力となっています（この３大ギャングはカラーギャングです。クリップスは青を基調とし、ブラッズは赤です。チカーノは白や黄色です）。