−黒い河の流れに− (桃園の誓い)


色を忘れた
あくる日の空を仰いだ
眩さの無い太陽は
何も語らない

昨日あの子の
眼から溢れた二粒の涙は
誰の胸の中に
そっと伝う?

暗い河にも似た人々の中で

漂う様に…

無情という名の免罪符を抱いて

漂う様に漂う様に…

…ただ、こうして居る。


モドル