つれづれ〜更新日誌

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2016年6月26日 《バターワースの部屋》にウィアーとトリッシュラーのアルバムを追加しました。 どちらも収録された曲は少ないのですが、ともにテノール歌手の若々しい歌声が魅力的・・・と思ってライナー・ノーツを見てみると、どちらも歌手の生年は記載されていませんでした。 まぁ、調べれば判るのかもしれませんが、純粋に歌声を聴くためにはヤボな情報なのかもしれません。

2016年5月25日 《バターワースの部屋》にラングリッジとブース=ジョーンズのアルバムを追加しました。 これまでは各曲名は原語のママで載せていたりもしていたのですが、今回は"The lads in their hundreds"を森山泰夫・川口昌男訳《ハウスマン全詩集》を参考に日本語で載せてみました。 漢詩の読み下し程度ならそれほど原詩の趣を崩しませんが、英語のニュアンスを日本語で伝えようとするのは、なかなかな冒険です、英語の苦手な自分には。

2016年5月23日 《バターワースの部屋》にホーレンシュタイン・アンサンブルのアルバムを追加しました。 この団体の名称にも掲げられた指揮者、ヤッシャ・ホーレンシュタインもまた、学生時代にUNICORN-KANCHANAのCDで知り、現在に至るまで、その残された遺産を愛聴している指揮者です。 とはいえ、ホーレンシュタインの本領はマーラーやブルックナーなどの独墺系の長大なシンフォニーなので、およそdelliusやバターワースと交差することはないと思っていたのですが・・・まさかこんな形でバターワースとホーレンシュタインが邂逅するとは! 長く聴いてみるもんですね、音楽は。

2016年5月6日 《バターワースの部屋》にクックのアルバムを追加しました。 今は無きUNICORN-KANCHANAレーベル最後の輝き・・・みたいな録音です。 UNICORNの音源はEMIが買ったという話もありましたが、その後EMIから発売されること無く、RegisやHERITAGEでポツポツと復刻されるだけです。 どのような形であれ音源が再発されることは嬉しいのですが、ジャケットからレーベル面まで、その全てでUNICORN-KANCHANAというレーベルを気に入っていた私には、ちょっと寂しいものがあります。 そんなパッケージ全体が好きだったりすると、CDを処分して配信音源中心に・・・なんてことはなかなか出来ません。

2016年5月5日 《バターワースの部屋》にデュピュイのアルバムを追加しました。 《風吹くが如き愛》の作詞家・ウィリアム・アーネスト・ヘンリーをWikiで調べてみたら・・・残念ながら日本語ページはまだ作られていなかったのですが(不完全な訳の〈Wiki日本語まとめ〉はありますが)、なんと、中国語ページはありました。 その名も〈威廉・欧内斯特・亨利〉。 日本人がイギリス文化にチト冷たいところが多いとはいえ、う〜ん、近年の中国人のヨーロッパの文化的なものへの積極性、明治期の日本を凌ぐものがあるようです。

2016年4月9日 《バターワースの部屋》管弦楽曲にWilson/RLPOによる2つの田園詩曲と、Martin Yates/RSNOによる管弦楽のための幻想曲を追加しました。
 後者は未出版の室内楽曲のオーケストラ版かと思ったのですが、ライナー・ノーツを読む限りでは両者の関係性はよくわかりません。 またBBCのスコティッシュ管が演奏したKriss Russman版との関係もわかりません。 という、なんだかはっきりしない作品なのですが、バターワースらしい節回しを楽しめることを今は喜んでおけば良いのかと。


2016年4月2日 《バターワースの部屋》声楽曲にキースリーサイドのアルバムとピアーズの音源を追加し、管弦楽曲のページに合わせてスマホでの閲覧性を念頭に置いたデザインに変更しました。 まだ追加していないCDが何枚か有るのですが、まぁ、ノンビリ聴きながら、ボチボチ追加してゆきます。

2016年3月30日 《バターワースの部屋》管弦楽曲に、EMIのバルビローリ・ボックスとNAXOSのウェットン盤を追加しました。 いかにネットワークに負担のかからない軽いWebPageにするか、というのがこのHPをはじめたときからの大事な課題でしたが、この十数年でネットワーク環境は格段に向上し、またスマホですらかなりの高精細になった今、これまでのジャケット画像では少々荒れが目立つので、従来の約2倍の「重さ」の画像ファイルを使ってみました。 結果は良好で、特にPCで見る場合よりも、スマホで見る場合に恩恵が大きいようです。 いきなり全て・・・とはいきませんが、少しずつ切り替えてゆきたいと思います。

2016年3月26日 《バターワースの部屋》管弦楽曲にいろいろ追加し、リニューアルしました。 PCで見る分には不便の無かったページですが、スマホとの相性があまりよくなく、レイアウトに関しては全面改訂に近い作業となってしまいました。 これまで溜め込んだCDを追加したりしても、ほんの一時間程度だろう・・・と、甘く考えていたら、なんだかんだと3時間近くかかってしまいました。 なかなかスマホ・ブラウザ特有の呼吸が身につきません。

2016年3月23日 CDリストにPRISTINE AUDIO社による復刻盤2タイトルに含まれる音源を追加しました。 1つ目はフェリックス・スラットキンによる《春初めてのカッコウを聞いて》・《河の上の夏の夜》・《ハッサン》より間奏曲とセレナード・カプリースとエレジー・《イルメリン》前奏曲です。 今となってはレナードの父というほうが早いほど、成功した息子の陰に隠れがちですが、レナードの聴かせ上手は父親譲りであると思わせる、非常に上手い演奏です。
 2つ目はビーチャムが米ABCの放送オーケストラであるBlue Network交響楽団を指揮した《楽園への道》です。 1945年4月7日にOAされた音源の初復刻で、ニコライの《ウィンザーの陽気な女房たち》・エルガー《弦楽のためのセレナード》・J.シュトラウス《春の声》など、ビーチャムとしては非常に珍しいレパートリーが並んでいます。 そんな中でお得意のハンデルの編曲モノと並んでDELIUSはビーチャムらしい選曲と言えそうなのですが、実はビーチャム、《楽園への道》は1927年というかなり早い段階でスタジオ録音したあとは、ついに公式の録音を残しませんでしたので、これも貴重な記録となります。 《楽園への道》はビーチャムが改定したスコアがスタンダード版となっていながら、彼の録音が少ないのは不思議だったのですが、この録音を聴くと・・・DELIUSに不慣れなアメリカのオケという問題も多分に有ると思いますが、いつに無く走りすぎた演奏に、ビーチャムのDELIUSとしては非常に違和感を覚えさせると同時に、実はビーチャムはこの曲の解釈に迷いあったのではないかと思えてしまいます。
 あるいは、この復刻盤への収録順が当日の演奏順と一致しているのかよくわかりませんが、《楽園への道》に先立って収録されているエルガーのセレナード、第2楽章のLargettoが終わると感極まった聴衆から万雷の拍手に包まれます ―緩徐楽章でこんなことをやってのけるところがスゴイのですが― 、これですっかりビーチャムはナイーヴになってしまったのでしょうか。
 どちらにせよ、バルビローリのような情緒に流されるDELIUS演奏とは一線を画するビーチャム流の解釈が、この《楽園への道》に限っては、ビーチャム、そして彼のDELIUSらしからぬ、つんのめった演奏になってしまっています。  彼は《日没の歌》で「早すぎる!トマス、早すぎる!」とDELIUSに言わしめた〈前科〉があるそうですが、この《楽園への道》こそ、まさに「早い、早すぎる!」と言いたくなる様な出だしです。
 もっとも、この曲が描いているのは《村のロメオとジュリエット》の最後の逃避行の場面でしょうから、少しぐらい急かされる感じのほうが本当で、こちらの耳が、バルビローリ/LSOのエモーショナルな演奏に染まりすぎているのかも知れません。
 ちなみにPRISTINE AUDIO社は音源データのダウンロード販売が基本のようで、今回リストに追加したのは、同社特製のCD-R盤です。



2016年3月13日 バルビローリ/NYPによる〈フェニモアとゲルダ〉間奏曲のライヴを管弦楽作品のリストに追加しました。
 フィルハーモニック・ホール(現エイブリー・フィッシャー・ホール)のコケラ落としの一環としてNYPと縁の深い指揮者が招聘されて行われたコンサートの一つで、ミルホードの序曲に続けて〈フェニモアとゲルダ〉間奏曲、ジーナ・バッカウアーをソリストに迎えたベートーヴェンの4番の協奏曲、そしてバルビローリの十八番、ブラームスの2番の交響曲をトリとするプログラム全曲が2枚組みのCDに収録されています。 少々残念なのは、〈フェニモア〉が始まってもお客さんが少々うるさいのと、オケが・・・どうしてもイギリスのオケのようには響かないことでしょうか。 同じアメリカのオケでも、ポストン響だとバルビローリの棒でイギリスのオケに近い響きを出せるのですが・・・。
 ちなみに近年のイギリスのマイナー盤の常で、このアルバムもプレスされたCDではなくCD−R盤です。 再発の望めない貴重な音源だけに、プレスして欲しかった・・・。


20016年3月10日 ベンジャミン・マーティンによる〈3つの前奏曲〉を室内楽曲のリストに追加しました。 "IN THE WAKE OF GREAT WAR"と題された、両大戦間期のイギリスのピアノ音楽を集めたアルバムの冒頭に収められ、バックスの3番目のソナタ、RVWがギボンズをアレンジした小品、フランク・ブリッジのソナタと続き、トリを務めるのがCharlie Chaplinの・・・う〜ん、聞いたことの無い作曲家だなぁ・・・でもどこかで聞いた名前・・・あっ!チャップリンか(笑) ということで、チャップリンの名作《モダン・タイムス》を締めくくる"Smile"のアレンジ演奏でした。
 ナット・キング・コールに始まり、ニール・セダカにマイケル・ジャクソン、果ては由紀さおりまで、様々なカバーで知られる名曲、なるほどなるほど、確かにチャップリンは〈イギリスの作曲家〉です。 そして誰よりも、二つの大戦の間の時代、そしてその後の時代に果敢に立ち向かい―ユーモアをもって―、そして翻弄された、このアルバムの掉尾を飾るに相応しい作曲家であり、作品です。 この"Smile"に感動してもう一度アルバムの冒頭、DELIUSの〈3つの前奏曲〉に戻ると、不思議な位に2人の〈作曲家〉が調和して聴こえます。


20016年3月2日 メニューインとトルトゥリエによる二重協奏曲の録音に、トルトゥリエ・ボックスのものを追加しました。 件のボックスはトルトゥリエのEMI系録音をホボ(←これがクセモノ)集成したもので、CDにして全20枚組。 その中の8枚目がエルガーとウォルトンのチェロ協奏曲にDELIUSの二重協奏曲と、〈イギリス音楽〉特集となっています。 この3曲、それぞれ演奏時間が20分代に収まっているので、他で見ることのない意外な組み合わせで1枚のCDにピッタリと収録されています。
 トルトゥリエは1930年、16歳のとき、パリ音楽院の卒業演奏でエルガーのチェロ協奏曲を演奏し一等賞を得ています。 そんな思い出の曲の初録音は1953年、サージェント/BBC響とのもので、このボックスに収められているのは2度目の録音、ボールト/LPOとの1972年のものです。 この1972年には、同じくボールトと、オケはBBC響に代えて実演がありBBC-LegendからCD化もされています。
 翌年にはウォルトンの協奏曲を、そして1976年にDELIUSの二重協奏曲を ― これはメニューインに誘われたんだと思うけど ― EMIに録音し、〈フランス系〉のイメージの強いトルトゥリエの一連の〈イギリス音楽〉録音は一度終了します。 そして晩年、グローヴスの指揮で再びエルガーの協奏曲を録音し、輝かしい経歴を閉じます。
 ちなみに、トルトゥリエの録音はこのEMI系の他に、仏ERATO系の録音があるのですが・・・ERATOもEMIも、いつのまにかWARNERに統合されてしまったので、またそのうち両者の音源を集大成したトルトゥリエ・ボックスが企画されるかもしれません。 そうなったら・・・う〜ん、どうしようかな〜・・・流石にもう買わないかな?


2016年2月28日 グラフィンによるヴァイオリン協奏曲ををリストに追加しました。 〈組曲〉や〈伝説曲〉の録音から5年を経、満を持してのコンチェルトは彫りの深い共感あふれる演奏です。 加えてSACD-Hybrid盤なので、SACD層で聴くと、ソロとバックとの掛け合いの妙も非常に良く聴き取れます。 ちなみにカップリングはブリテンのコンチェルトにロビン・ミルフォードの<暗闇のツグミ>です。 DELIUSのコンチェルトとブリテンのそれとは、一見相性が良くなさそうにも思えますが、間にミルフォードの秘曲を挟むことで、非常に流れの良いアルバムに仕上がっています。

2016年2月27日 ビーチャム盤の整理の続き・・・ということで、旧・米COLUMBIAへの録音を収録する、SONY CLASSICALの"The British Music Collection"というハコモノをリストに追加しました。 もともと〈イギリス音楽〉に思い入れのあるレーベルではなかったのに、何とか音源をかき集めて12枚組みに組み上げた、そんな苦労が偲ばれるシロモノです。 ということで、エルガーやブリテン、ウォルトン等の音源が、〈イギリス音楽〉という括りよりは、クラシック音楽の中での普遍的な価値のある作品として取り上げられ、録音された音源のように思われるものばかりなのに対して、作曲家への偏愛を隠そうとしないビーチャムのDELIUSはかなり浮いた存在です。
 もっともDELIUSを演奏し、録音するアーティストって、DELIUS好きだから取り上げました♪ってのがミエミエな人ばかりな気がします。


2016年2月26日 晩年のビーチャムによるステレオ録音、これまで東芝EMIの初CD化盤だけをリストに挙げていましたが、思い切って手元にあるものを全てリストに掲載しました。 なんで同じ音源をこんなに持ってるんだ・・・ということになりますが、これは2001年に英EMIによるartリマスター盤による音質の異なるCDの誕生により英初期盤や日本の海賊盤にまで興味がでてしまったことと、DELIUSやビーチャムのハコモノが(お安く)出たためです。 そんなにあってどうするんだという気もしますが、実は今、音楽を聴く環境が(1)自宅の居間、(2)自宅の書斎、(3)自宅の寝室、(4)大学の官舎の居間、(5)大学の官舎の寝室、(6)大学の研究室と、主に6箇所に分散しているので、DELIUSを聴く際の基本中の基本、ビーチャムのステレオ録音は何枚あってもいいんです、はい。

2016年2月22日 またしても3年近く時間を空けての更新となってしまいました。 理由は簡単。 OSの再インストールに際してHPをアップするためのFTPの設定のメモが見当たらなくなってしまったためです。 その間にmusic.ne.jpというドメインを持つHPサービスが終了してしまい、いっそ新しいスペースを借りて作り直すか・・・とも思ったのですが、全く予期していなかった外付けドライブからFTP設定のメモが見つかり、sound.jpの方だけでも更新ができるようになったので新HP計画は白紙に。 また、この3年の間に進んだスマホの普及にもあわせて、PCなどの横長の画面を前提としたフレームを止めて、縦長のスマホでも利用しやすいようにリフォームを・・・少しずつ進めています。


過ぎ去りしつれづれ  このHPについて

        


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