★デスベアCDレビュー★

サイレンのおひさま


THE BOOM:サイレンのおひさま


07 晩年-サヨナラの歌-
08 僕はぬけがらだけおいてきたよ
09 なし
10 みにくいあの娘
11 町の郵便屋
12 気球に乗って


01 ミ・ソ・ラSKA
02 FISH DANCE
03 ダーリン
04 釣りに行こう
05 僕のヒーロー
06 オレンヂジュース


大ヒットとなった「島唄」で沖縄音楽、「風になりたい」でラテン(サンバ?)、MIYAのソロワークとしてレゲエシンガーYAMIとの「神様の宝石で出来た島」など、日本・ロックという枠には収まらず、世界のあらゆる音楽をフィーチャーしているTHE BOOMだが、その原点はバンドブームの典型的なバンドサウンドでありSKAであったりする。
THE BOOMのセカンドアルバムの本作はその象徴とも呼べるようなごちゃ混ぜで、歌詞も少し難解。それゆえ「理屈なんていらない」「いいもんはいい!」という見方ができる。
02「FISH DANCE」はわけが分からない勢いがあり、未だに俺の中でのTHE BOOMベストナンバーに君臨している。最初はBOOMは理解しきれない詩世界が好きになれなかったが、この曲を聴いて見方が変わった。畳み掛けるようなメロディは最高だ。
もうひとつ、BOOMの中で大好きな曲があるが、それはアルバムFACELESS MANに収録されているムーディーな「月さえも眠る夜」だ。
「バンドブーム」の勢いなら本作、音楽的広がりを見せたシブさを求めるならFACELESS MANをオススメする。