★デスベアCDレビュー★

イカルスの逆襲


イカルス:イカルスの逆襲


05. 流星
06. CR GameOfLife
07. BettyBlue


01. しめさばロマンティック
02. エブリバディピーポー
03 . なめとん蚊
04. 憂鬱になったときの傾向と対策


前作はプレイ面、楽曲面ではそこそこのクオリティがあったものの、音質がどうもアマチュアさが抜けきれていなかった。しかし、この作品は音質もグッと良くなり、相変わらず楽しげでいい楽曲がならぶ。 現在ではあまりライヴでやらなくなった曲が多いが、「しめさがロマンティック」はライヴではかなり盛り上がる。1〜5までは、曲調が全部違い、イカルスの幅広さを感じる。本当は同じパターン(似た雰囲気)でも、いい曲が2曲3曲並んでてもいいと思うが、7Songsアルバムということで仕方がないのか…

3「なめとん蚊」はドラムが跳ねてて、ヴォーカルを聞いてるだけで気持ちが跳ねる。内容が内容なのにキレイな女性コーラスをフィーチャーしたり「なんでやねん」とつっこむ要素が満載(笑 しかしいい曲だ。
5「流星」は名バラード。個人的にはバラードは好みじゃない。(全ての音楽に対して)しかし、イカルスのバラードは…後からきた。 最初は眠くなるからすきじゃなかったが、内容とメロディと、静かながら盛り上がる楽器隊。かなり今では好きだ。

6,7はTV東京の「ソングラ」という番組でテーマを決められ作った曲。
最初は「やりたい曲」じゃなく「やらなくちゃいけない曲」かと思っていたが、聞いてみるとなかなかどうして良いじゃないか。
6はモッタリとしたテンポでパワーを蓄え、サビで爆発、といった感じ。
7は歌詞必見。「BettyBlue」はイカルスの中で本当に大好きな曲。間違いなくこのアルバムの中ではNo1だし、全ての作品の中でもかなりいいと思う。

できれば全部聞いて欲しい。しかし、しかしBettyBlueだけでもいいから本当に沢山の人に効いて欲しい。




「0-ラヴ-」


イカルス:「0-ラヴ-」


5. そろりそろりと冬がくる
6. 名神高速
7. ワンダーランド
8. ハッピーでいこう


1. モンキー舌
2. 愛の吐瀉物
3 . しあわせの方向
4. 夢


ベースに片山亮が加入しはじめての作品。メンバーの「これから」の音楽を見据え、一度ゼロに戻し、もう一度始めようと。そういう意気込みの元制作された「0−ラヴ−」

1「モンキー舌」はライヴでたいてい一曲目にやっている。盛り上がりがCDからも想像できるぐらいロックチューン。
2「愛の吐瀉物」はメンバーのコーラスワークが見ものだ。全員のコーラスハーモニーは下手なコーラスグループよりもいい。CDではコンガなどのパーカッションが導入され、ライヴとは少し違った雰囲気を出している。昔から一般的な「ロック」とは少し違うと思っていたが、こういう楽器とも自然に溶け込めるのは凄いセンスだと思う。

3「しあわせの方向」は現メンバーで最初に合わせた曲だという。内容とメロディと…いいバラードです。4もバラード。3はエレキで、4はアコギといった雰囲気(イメージ)か?

5「そろりそろりと冬がくる」はベース片山の作曲。けしてハイテンションではなく、盛り上がりに欠けるかもしれないが、全体の流れと、いいメロディ、聞きやすいメロディはなかなかのもの。押さえて唄うイカナベのヴォーカルは必聴

6は名曲「名神高速」だ。イントロのベースがまずたまらない。グルーヴ感、スピード感満載でドラム・ギターが入って一気に加速する。
ヴォーカルも一番いい感じの唄い方で人気曲である。
勢いだけでなく、途中はメロウなフレーズが入ったり、ロックロックしてるのに情景が浮かんだりというようにすごくいい感じである。
前作のBettyBlue同様、全部聞いて欲しいがこれだけでも沢山の人に聞いてもらいたい!

7は再びバラード。制作当時「今のイカルスの方向を決定付けた」という曲だ。バラードではワンダーランド・夢・しあわせの方向の順で好き。

ラストはボーナストラックとして収録。カメラのナニワで使われている曲で、ストリートでも披露されている。
ややバラードが多く、5もゆったり目なので、騒ぐのがすきな人は前作「イカルスの逆襲」をオススメだ。