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殺シノ調べ


BUCK-TICK:殺シノ調べ


08.LOVE ME
09.JUPITER
10.IN HEAVEN
11.MOON LIGHT
12.JUST ONE MORE KISS
13.TABOO
14.HYPER LOVE


01.ICONOCLASM
02.悪の華
03.DO THE “I LOVE YOU”
04.VICTIMS OF LOVE
05.M・A・D
06.ORIENTAL LOVE STORY
07.スピード


現在と過去では音楽性も音質も明らかに違う為、BUCK-TICKの歴史をあえて前後にわけたとした場合の、前期集大成といえるだろう。
リアレンジ・リレコーディングされたベストアルバムだ。「JUST ONE MORE KISS」などあまり変わっていない曲から、「MAD」のように原形をとどめていない曲まで様々。
「ICONOCLASM」や「スピード」にあらわされる様に、同期モノがかぶさり、曲に彩を与えている。後に続くデジロック路線の兆しを確認できる。
また、大胆にも賛美歌(?)のようなものがオープニングに加わり、ヒデさんの12弦アコースティックギターの調べへ気持ちよくつながる。
BUCK-TICKというバンドが常に進化を遂げ、唯一無二の存在であるということを確認できる一枚。
ヴィジュアル系が嫌いだとか言ってる人にこそこの「アート」と呼べる名作を聞いて欲しい。
なお、このアルバムと、横浜アリーナ2DAYSを収録したライヴ映像「CrymaxPleasure」も合わせてみて欲しい。




狂った太陽


BUCK-TICK:狂った太陽


06.JUPITER
07.さくら
08.Brain,Whisper,Head,Hate is noise
09.MAD
10.地下室のメロディー
11.太陽ニ殺サレタ


01.スピード
02.MACHINE
03.MY FUNNY VALENTINE
04.変身(REBORN)
05.エンジェルフィッシュ


それまではBUCK-TICKはギターカッティングがメインで、当時のビートパンクとは少し違った場所に居たが、その音からも大きな進化を見せたアルバム。
ダンサブルなビートに同期ものをかぶせた「スピード」や、ヘヴィメタ・ハードロックが力を持ってたお化粧系の中での美しい「JUPITER」は衝撃的だった。
キングオブデカダンスと呼ばれるDER ZIBETのISSAYさんに並ぶほどのオーラを持っている櫻井さんだが、ここでその独自の世界観が発揮された。
ライヴ映像も交えて聞いた「太陽ニ殺サレタ」だが、真っ赤に染まるステージで焼け付くような熱さと、全てを上から見下ろすような冷めた世界観は21世紀を迎えた今日でも変わることはない。
TABOO収録の「Angelic Conversasion」でも壮大な夜明けをイメージさせる楽曲が存在したが、今回はそれ以上にもっと大きな名曲が
櫻井の回帰・輪廻の始まりで、宇宙よりも大きな母性のソラ(胎内)を歌う「Brain,Whisper,Head,Hate Is Noise」だ。
妖艶な「MY FUNNY VALENTINE」もBUCK-TICKの魅力の一つ。
個人的ベストは「殺シ」であるが、オリジナルアルバムではNo1は当作品。