★デスベアCDレビュー★
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BANG


BLANKEY JET CITY:BANG


07. ★★★★★★★
08. クリスマスと黒いブーツ
09. BANG!
10. ディズニーランドへ
11. 二人の旅
12. 小麦色の斜面


01. RAIN DOG
02. 冬のセーター
03 . SOON CRAZY
04. ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車
05. 絶望という名の地下鉄
06. とけちまいたいのさ


BJCの曲を始めて聞いたのは「冬のセーター」
名前を知っていたが、当時はBUCK-TICK好きだったから、写真をみても嫌悪感に近い感情を抱いていた。
あのとき何故買おうという気になったのかは今でもよくわかんないが、シングルを手にした。

スピーカーから流れ出る音。それは「衝動」
…しかし、歌詞だけを見ると「おばあさんが編んでくれたセーターをきなくちゃ」??
「クリスマスとか黒いブーツとか好きなだけさ」???
理解しがたい内容で何を唄ってんだ?と思った。

少し時間がたち、次のアルバム「C.B.Jim」を聞いた。理屈抜きでカッコよかった。
あの時理解できなかったシングル・アルバムをもう一度聞いてみた。更にカッコよかった。
個人的な解釈ながら歌詞も理解できて、既に感じていたサウンドの衝動ではなく、感情の衝動を感じた。震えた。

このアルバムは特に後半の曲の方が好きで「★★★★★★★」から俺の心はヒートアップする。もちろん前半も好きだし「絶望という名の地下鉄」とか大好きな曲だ。
それよりも哀しい気持ちで叫ぶベンジーの言葉は胸にくる。
「BANG!」という強烈そうなタイトルだが、コミカルなサウンドのタイトルチューンは、カワイゲなメロディに載せて痛烈なメッセージがこめられている。

BJCは、前期と後期で少し感じが違うと思っている。
前期を知るには一番いいアルバムだと思う。これをそのままベストアルバムにしてもアリだね。




C.B. Jim


BLANKEY JET CITY:C.B. Jim


07. ライラック
08. ヴァニラ
09. 車泥棒
10. ICE CANDY
11. 3104丁目のダンスホールに足をむけろ
12. 悪いひとたち


01. PUNKEY BAD HIP
02. RED-RUM(夢見るBell Boy)
03 . D.I.Jのピストル
04. 死神のサングラス
05. 12月
06. ROBOT


一曲目からキレてやがる。
最高にカッコいい曲「PUNKEY BAD HIP」

BJCのアルバムはサントラのようだ。
どのアルバムを聞いても映画のシーンが浮かんできたりする。しかもアメリカ映画の少し古いの。古いけどいい感じのシーンが。
ライダースものだったり、青春ものだったり。そんなイメージがある。
C.B.Jimは特にそのイメージが強く目をつぶって聞いていると気持ちいい。

ライヴではダンスパーティ。暴れまくれる曲が沢山用意されている。
1.3.11なんて特に。家で聞いててもたまんないね。
熱くなりたいときには最高の一枚。

BANG!が前期BJCを知る一枚だったら、これはライヴの熱さを感じれる一枚。
当然後々の作品に比べると音はまだ弱かったりするが、それでも熱いのだ。
後期に知った人はC.B.JimとBANG!をまず聞いて欲しい。

ラストナンバーは大作。10分以上にも及ぶ痛烈なメッセージ。
バラードのようなテンポにのせてベンジーのあまりにも痛々しく生生しい言葉が刺さる。
当初は歌詞に問題があるということでインディーズ流通のみの発売となったいわくつきの曲でメジャーに収録されても一部カットされている部分がある。
ライヴでもオーケストラを導入したりと色々化けている曲。オリジナルはここに。

ちなみに「分かりやすさ。聞きやすさ」を重視するなら「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」が一番良いのではないか。