共産主義とは?
共産主義は簡単にいうと,みんな平等,貧富の差の無い天国のような世界を理想としています。
共産主義の国は代表的なものを上げると,旧ソ連,ナチスドイツ,北朝鮮等です。考えたのはマルクスというドイツの人です。
唯物論
共産主義は唯物論を基本としています。唯物論とは宗教でいう神のような形や存在などが確認できないものは排除し,
目に見え確認できる事柄のみを信じていくといったものです。
マルクスの両親はもともとユダヤ教の信者でした。しかし,ユダヤ教の迫害によって,マルクスの父親は弁護士の職を追われることになりました。
そこで,マルクスの父はキリスト教に改宗したのですが,キリスト教からは「よそ者」と,ユダヤ教からは「裏切り者」と両方から非難の的とされてしまったのでした。
幼かったマルクスも様々ないじめにあい,宗教家達に強い憎しみを抱きつづけていました。
そのような体験を通して,唯物論の基礎が固まっていったようです。つまり,唯物論は宗教家に対する憎しみの産物なのです。
独裁政治になりやすい共産主義
みんな平等で貧富の差の無い世界…。本当に理想のような世界ですが,現実問題としてはどうでしょうか。
まず,「貧富の差が無い=みんなの報酬が同じ」ということなので,競争意識が無くなります。つまり,良いものを作ろうとも悪いものを作ろうとも評価が同じということなので,
怠ける方向に向かっていきやすくなります。それは同時に国力そのものの低下につながりみんな貧乏になっていきます。
それに比べ取り仕切る幹部達は配給など全てを仕切っているため,裕福な生活になります。つまり,一般市民と国家幹部との貧富の差はどんどん開いていくのです。
そうすると,国家幹部達は一般市民になりたくない一心からトップ(大統領とか)のご機嫌取りやらなんやらで忙しくなります。その結果大統領崇拝のような社会が築かれていきやすいのです。
ちょうどナチスドイツや北朝鮮がそのような感じですね。
さらに共産主義は唯物論を基本としているため,宗教は完全に否定されます。もともと宗教家達に対する憎しみから生まれたものなので当然といえば当然なのですが・・・。
例をあげるとナチスドイツでは,ユダヤ人が大量に虐殺されました。旧ソ連のスターリンもキリスト教徒,ユダヤ教徒を大虐殺しました。さらに「邪魔するものは排除しろ」
(噛み砕いていうとです)のような考えも共産主義にはあるようなので,共産主義の名のもとに虐殺された人は2億人を越えるといわれています。
この人数は紀元後の戦争で亡くなった人の総数の2倍にもなるというのです。
共産主義思想の強い日本人
日本は非常に共産主義思想の強い資本主義国家であるといわれています。今からおよそ30〜40年程前日本各地で
学生運動が起こりました。学生運動は「共産主義によって理想国家を打ち立てよう」といった内容でした。そういった共産主義思想の
強い方達が現在の教育の現場や報道の現場で幹部として働かれています。そのため,教育現場や報道では宗教などの扱いは極めてうすい
といったことが言われています。共産主義思想のような考えが知らず知らずのうちに入り込んでいるため日本は共産主義思想の強い資本主義国家だと言われているのです。
共産主義って難しいですね。調べてみていろいろわかりました。日本人が持っている「宗教って怪しい」といった感情もそこからきているのかもしれませんね。
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