CD、DVDオーディオ、SACDとは

 音楽を楽しむとき皆さんは何を再生していますか?CDラジカセにCDをいれて再生している人が 大半でしょう。事実上CDの音質が標準フォーマットとなっています。しかし、最近はDVDオーディオ やSACDというCDをはるかに超える音質を持ったメディアや規格が出てきています。今回はそのことについて 触れたいと思います。

オーディオCD

 現在一般的に広まっているものがこれです。音質は業界標準となっています。具体的に言うと サンプリング周波数44.1KHz量子化ビット数16bitとなります。 コンピュータで扱っている音の音質も、標準ではこの音質を採用しています。

DVDオーディオ

 DVDデッキの低価格化や、プレイステーション2の大ヒットにより、DVDの再生環境が爆発的に広がってきています。 今まではDVDは映画などの映像分野での需要が高かったのですが最近ではCDの7.5倍の情報量を生かしたDVDオーディオが 普及しつつあります。DVDオーディオでおなじみなものが、サラウンドです。5チャンネル+サブウーハーにより5.1チャンネル のサラウンドが楽しめ、より臨場感あふれる音楽鑑賞が出来ます。また、サンプリング周波数は96KHz、量子化ビット数は 24ビットとCDに比べてより原音に近い音質となります。次世代の音楽フォーマットはこれになるといわれています。
 そしてDVDオーディオ再生にはサラウンドの他にもう一つのモードがあります。それはステレオ再生です。DVDはステレ 再生用がありその場合はサンプリング周波数は192KHzとなります。

SACD

 SACDとはSuper Audio CDの略で非常に高音質の再生が可能なCDです。その音質はサンプリング周波数96KHz、量子化ビット数 24bit、5.1チャンネルサラウンドとDVDオーディオに匹敵し、ダイナミクスレンジはDVDを凌ぐといわれています。DVDと同時期に市場 に出回ってきましたが、再生デッキがあまり普及しなかったために、知名度はいまいちです。大きなCDショップにも10数枚置いてある くらいです。しかしSuper Audioというだけあって音質は現在のメディアでは最高峰です。


表.メディアと仕様の対応表
メディア サンプリング周波数 量子化ビット数 チャンネル数
CD 44.1KHz 16bit 2(ステレオ)
DVD(サラウンド) 96KHz 24bit 5.1〜7.1(サラウンド)
DVD(ステレオ) 192KHz 24bit 2(ステレオ)
SACD 96KHz 24bit 5.1(サラウンド)
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