すり合わせ


*  「すり合わせ」は次の様な状態の時に行う。

新しいフレットに打ち変えた時
弦によるフレットの磨耗
ネックの反りによるビビリの調整

1 フレット以外をマスキングする。

2 ネックの反りの調整

   スケールを使用し順反りか逆反りかを判断

* 順反りならトラスロッドを右に回す。

* 逆反りならトラスロッドを左に回す。

*波うってたりねじれてる場合は潔くプロに頼みましょう・・・

トラスロッドが入ってないギターはすり合わせでなんとかしなくちゃなんですが

工房などではヒーターを使って治す方法があるんですが日ごろからネックに負担を

かけないように保管、移動するコトが大切です。

間違っても壁に立てかけるなんてコトはしないで下さい!そんなヤツは知りません!

ネック折れちまえ!と思います。

トラスロッドは一気に回さないで5〜10°づつ回して必ずスケールで確認する。

3 フレットの確認

隙間がなくなるようにすり合わせ板にサンドペーパー付けて直線出し

* ペーパーは320〜400番位で(凸凹が激しい場合は240番位で)

* マジックインキ(マジックなら何でも)でフレットを塗ってから削ると削れてないトコが分かり易い。

* 弦の通り道に沿って削る

直線が出たらペーパー傷を横傷に変える(320番)


ペーパー傷が横傷になったらペーパーを指で挟みペーパー傷を縦傷に変える。(600番→800番→1000番)

* フレット交換後のすり合わせの場合は↓のように直線出しの時に出来たフレットの角を丸める。

* 必ず前の番数の傷を消しながら次の番数に進む

1500番でもう一度直線を確認

「ピカール」等の研磨剤入りのコンパウンドで磨く

* ペーパー傷が消えるまで

* なかなか傷が消えない場合1500番より前の傷が残っている場合があるので必ず1500番まで傷を細かくする。


演奏性に直接影響するので時間と根気を使い丁寧に



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