10月のヤンガー日記


10月25日(土)

 今日はkatsu with 2U、10回目の「フラニーカフェ」ライブである。今月もこのお店で演奏が出来ることに感謝。ここ2回のステージはゲストを招き2部形式とし、やや楽をしてきた。そもそも出演イベントの数が多く、練習もなかなか間に合わなかったという背景がある。今回は気合いを入れてやろう、ということでの単独ライブとした。ところが各メンバーの日程が合わず、練習はなかなか思うように出来なかった。本番2日前の練習でなんとか形にすることが出来た。新曲(コピー)もかなりの数を用意したのだが、完成した曲は4曲だけだった。1ケ月の間にはこの程度が限界なのかもしれない。

 演奏は7時すぎに開始。katsu氏のオリジナル「私には聞こえるあなたの声が」から「Change the World」へ。新曲、旧曲おりまぜ20曲を演奏した。かめ嬢は新曲中心に「異邦人」「Yer Blues」「Yesterday once more」等を歌った。オリジナル新曲としてkatsu氏2曲、私1曲、完成したばかりの曲を演奏した。まだ全員で1〜2回しか合わせていない。凄い手探り状態である。とりあえずお披露目というところだ。今後の完成度に期待?である。今回はキーボード小川氏が全面サポート。彼の打ち込みを基にした「Where the streets have no name」はアコースティックバンドにふさわしからぬ壮大な演奏になった。2部では尚子がゲストに。新曲「サンキュ」といつもの「カントリーロード」を。かめ嬢との美しいデュエットを聴かせてくれた。

 本番が終わり、片付け、打ち上げ。こんな我々のライブを楽しんでくれる方々がいてとても嬉しい限りである。リクエストがあり、久々の第3部?フォークセッションを開始。私の会社同僚のHさんが是非歌いたいとのことで、かめ嬢と3人で「涙そうそう」を。他いろいろやったようだが、私は開演前からビールをジョッキで2杯飲んでいたせいか、このあたりはもうあまり定かな記憶がない。女性陣全員で歌う「ダイアモンド」の伴奏をしたのは覚えているが。ライブレポまでに何とか思い出そう。みんなそろそろ帰ろう、という時間になって、この日別件で出演出来なかった鎌ちゃんがやって来た。わざわざ来てくれたのは嬉しいが遅いよ〜。とりあえずカンパ〜イ。

   


10月19日(日)

 先週の三連休は久々の山形への遠征で疲れた。おまけに昨日の土曜日は仕事だったので休日は今日の日曜のみ。ゆっくりと過ごそうと思いビデオを借りて来た。ビデオは「黄泉がえり」だ。精神的に疲れているのか、心地よく泣きたい気分だった。お話は阿蘇のふもとの山村で、死んだはずの人々が生き返り、家族のもとに帰って行く。火山の磁場異常と遺族の思いが「黄泉がえり」のもととなるらしい。50年前に死んだ少年が年老いた母(北林谷栄)のもとに。ケンカの仲裁で過って殺されたラーメン店主(哀川翔)が妻(石田ゆり子)のもとに、そのラーメン店員の兄が自分より成長した弟(山本圭壱)のもとに。医師(田中邦衛)のもとに聴覚障害の妻が。いじめで自殺した少年が突然葬儀会場へ、彼は誰が自分を黄泉がえらせたのかわからない・・・。そして、調査にやって来た厚生労働省の平太(草なぎ剛)の親友葵(竹内結子)のもとに亡くなった恋人は帰って来ない・・・。物語は途中まで予定調和の世界を見せていたが、中盤で「シックスセンス」ばりのどんでん返し(こんなこというとネタばれか?)が。結果、泣けました。穿った見方をすればいくらでも突っ込むところのある映画なのだが、素直に受け入れることが出来た。日本人だれもが(宗教を信じる、信じないを別として)持ってる「故人」への思いが、この映画を優しい理解へ導いているのかもしれない。竹内結子、若手の中では珍しく「儚さ」を感じさせる女優である。

 夕方よりヤンガーの練習。とりあえず国民文化祭も終わり、今のところ差し迫る予定はなく、曲のおさらい、そして新曲等練習した。チャーリーパーカーの「ドナ・リー」。私にとってはジャコ・パストリアスの名演が印象深い。配付された譜面はパートごとのスコアなので数ページある。ページをめくる時に演奏がピタッととまってしまう。来週までに写譜とのことだ。

   


10月12日(日)

 さて、今年のヤンガー最大のイベント出演、国民文化祭やまがた2003「天童ジャズフェスティバル」出演である。朝5時起床。まだ暗い中楽器や荷物を積み込み、摂子さんを拾って高速道へ。楽器の大きい私はなかなかみんなと数人で同乗することが出来ない。ヤンガーのメンバーは半数近くは昨日のうちに天童入りしている。車で約3時間とのACOUSTIC氏の情報だったが、手際よく走行出来たせいか、2時間弱で到着。集合時間前の8時すぎに会場に到着した。9時になりメンバーは続々と到着。昨日リハが出来なかったヤンガーのために、主催者側が時間を用意してくれた。会場のアリーナはとても大きく、そこに巨大なステージが。なんと、後半に行われる「ビッグバンドバトルロイヤル」のために、ビッグバンド4団体分のセットが組まれていた。ので、1団体分のスペースはかなり狭いものとなっていた。限られた時間でリハを終了。そして11時開演。本日出演する11の団体とともにオープニングに出演した。なんとステージの上には約二百人もの人間が上がることとなった。しかし進行は極めてスムーズでトラブルもなく終了した。開演の後やや空き時間が出来た。その間に弁当を食べたり、チューニングをしたり、練習をしたり、昼寝?をしたりステージを観に行ったり各自行動した。写真は(1)会場の山形県総合運動公園アリーナ(2)控え室で談笑する余裕?のメンバー達(3)昼飯を食う尚子にちょっかいを出すゴンちゃん(4)本番直前!に仮眠をとるゴンちゃん。

   

 本日の出演バンドは東北地方を中心に、遠くは四国の香川、徳島まで、いずれ劣らぬ実力派バンドが集まっている(詳細は後程ライブレポで)。そしてプロバンドは高橋達也氏率いるSpecial Group(エリックミヤシロ、中川英二郎、近藤淳、守屋純子、渡辺明日香、熊谷清記、そしてベースには岩手の佐藤弘基氏が)、日野皓正クインテット、その中でのヤンガーの出演、実に光栄かつ身が引き締まる思いである。さて、ヤンガーは6番手としていよいよ出陣!リハ室で軽く曲合わせ。「Oleo」この後に及んでまだ危うい演奏となっている。メンバーの間に緊張感が走る。しかしながら時間が来てステージへと向かう。ウッドベース、エレキベースを持ち替えで演奏する私のスタイルはいつも搬入が大変である。手ぶらのバンマスに手伝ってもらいなんとかセットイン。司会の大熊さんのMCに導かれヤンガーの演奏スタート!オープニングは「Blue Interlude」エリック氏作曲のこの曲を氏公認で演らさせて頂いていることに他バンドでは驚かれているところもあったらしい。リハで音出し出来なかった私のエレベもまず鳴っていたようで安心した。続いて「マンボ・マンボ・マンボ」いつもの鎌ちゃんのトランペット、パーカッションをフューチャーしたラテンナンバーである。そしてキッシーのボーカルで「Candy」、摂子さんが「My Funny Valentine」を歌う。バンドは狭いスペースに押し込められるような配置だったが、フロントに立つボーカルにはふんだんなスペースがあり、しかも大舞台。だが二人ともそれに臆することなく、持ち味を活かして堂々と歌ってくれた。そしてラストは「Oleo」さっきのリハで失敗した緊張感が逆に幸いしたか、メンバーの演奏は安定したものになった。とはいえ、随所で緊迫感あふれる瞬間が。それは横で聴いていた高橋達也氏もハラハラしたようだ。それでもメンバー間の強い思いでなんとかエンディングまで乗り切った。「Oleo」選曲以来最高の演奏となった。「星めぐりの歌」でバンマスの御礼を乗せて終演!やりました〜!とても多くの方に聴いていただき、また盛大な拍手もいただきました。山形バンザイ!写真は(5)控え室でユニゾンパートを合わせる面々(6)ステージに出発。ジェローム氏余裕のピース(7)別室でリハーサル(8)終演後外で記念撮影(会場内は撮影禁止なので残念ながらステージ写真はありません。後々、公式Photoをアップします)

   

 ヤンガーの演奏は高橋達也Special Groupの直前だったせいか、集客数の最初のピークの時間帯であったようで、ラッキーであった。その後メンバーはそれぞれ一ジャズファンとなり各バンドを鑑賞する。高橋達也Groupの素晴らしい演奏。江刺の佐藤弘基氏があれだけの凄いメンツの中で一歩もひけをとらない演奏をしていたのはさすがだった。ヤンガーとはお馴染み、高田でも何回も共演している気仙沼の「スウィング・ドルフィンズ」高橋さんも絶賛の小中学生とは思えない素晴らしいプレイだった。そしてヤンガーとは「七夕コンサート」からのおつき合いの福島の「ニューアートサウンズオーケストラ」相変わらず熱い演奏を聴かせてくれた。どのバンドも実力を伴い、さらに趣向を凝らした選曲や演出、見事であった。そして本日の第一部ハイライトである「ビッグバンドバトルロイヤル」これはとてつもなく凄かった!第二部は日野皓正クインテットの演奏、そしてグランドフィナーレは日野クインテット+前記BBBR+ゲストプロによる、ジャズ史上に残る(ジャズ評論家瀬川昌弘氏大絶賛!)名演となった。なんか凄すぎてもう書けない。本当ゴメンなさい。詳しくはやっぱり後程ライブレポで。

 終演後、宿泊先の「天童ホテル」へ。いいホテルである。そこでひと休みし、8時30分から二次会・・・ではない「レセプション」の開始である。ゲストプロの皆さん、各ビッグバンドメンバー、製作関係スタッフなどが総結集して本日のフェスティバルの成功を祝った。美味しいお酒と料理にヤンガーのメンバーも大いに盛り上がり楽しんだ。各バンドリーダーの挨拶が行われ、我らがバンマス佐々木大志は総勢二百人の中で唯一リラックスした浴衣姿(!)が大受けであった。その後多くのバンドの方々と交流、またミーハーな一部メンバー達はゲストプロからサインを頂戴したり記念撮影に余念がなかった(ってオレもだけどね)。そしてレセプションも盛大に終了し、部屋に戻り酒盛りを開始。DATで録音した本日の演奏を肴にだれがどーしたとか深夜まで飲みました。バンドメンバーとこんな感じで過ごすのは昨年夏の「七夕」以来。非常に楽しく充実した瞬間であった。写真は(9)レセプション会場にて。挨拶する高橋達也氏(10)浴衣姿で登場のバンマス(11)日野クインテットの金澤さんと再会の握手をするオレ。

   

 とりあえず今日は帰ったばかりなので報告まで。いやー、本当にスゴいイベントでした。驚き、感動の連続でした。いずれ公式写真とともにアップするヤンガーHPの「On Stage」コーナーをご覧ください。皆満足な思いと今後も頑張るぞとの誓いを胸に、翌日帰路につきました。写真は(12)山形Big Swing Faceの女性メンバーと記念写真の鎌ちゃん(13)オレ、ボーカリスト渡辺明日香さんと。歌上手くてとても綺麗な方でした(14)ゴンちゃん、トロンボーンの中川英二郎氏と。かなり緊張気味(15)尚子、エリック氏と。兄妹みたい。

(日野さんの写真は肖像権がシビアーらしいので自主規制で削除いたしました。マイルス、ごめん。)

   


10月5日(日)

 昨晩はライブ後12時くらいまで飲んで、本日朝からサバゲ。場所は盛岡以北なんで6時起き。オレもよくやるな。本当は昨日だと思ってたのだが、5日の勘違いと判明。さすがにライブ当日は体力的な消耗を考えて出陣を見合わせているので。本日はサバゲチーム「ノンキーズ」発足1周年記念大会?ということで、チームの名誉職であるオレがゲーム前に挨拶を行った。続いて午前の部3ゲーム。今回はそこそこの戦果をあげることが出来た。が、愛銃ナイツSR-16落っことし&新銃「アンリミテッドリボルバー」の調子イマイチということで若干マイナー入る。オレはいろんな(?)理由があってリボルバーという六連の回転弾倉式の銃が非常に好きである。ゲームはそれなりに盛り上がり、多くのメンバーは昼過ぎまで続けたが、オレは夕方からのヤンガーの練習に備えて撤収した。

 さて、ヤンガーの練習である。本日、大阪での約半年間にわたる長期出張を終えて来たアルトサックスの照井氏がめでたく復帰した。これでサックスパートはフルメンバーとなり充実することとなる。それにしても山形遠征の一週間前、最高というかギリギリのタイミングの復帰なによりである。照井氏からお土産として「大阪ぐらし」というお菓子が配られた。ご馳走様&お帰りなさい。

 山形遠征の一週間前といえば、こちらもこの時期になって新人の登場である。トロンボーンの湯沢仁くん、県立大学在学中、黒北吹奏楽部でJIK、ゴンちゃんの後輩である。いきなり国民文化祭という大舞台がデビューであるが、頑張ってもらいたい。早速鎌ちゃんからキツ〜イ洗礼(?)を受けている。

   


10月4日(土)

 katsu with 2U、本日はkatsu氏の地元である末広町イベント「山紫水明〜One Night Cafe」に出演する。しかしながら、かめ嬢は妹さんの結婚祝いのため宮城の実家に帰省中で出演できない。KW2U始まって以来のピンチである。メインボーカルはkatsu氏とはいえ、かめ嬢もメインの一翼を担っていたし、そのコーラス、パーカッションの果たす役割はとても大きい。結局たてた対策は、katsu氏メインで見劣りの少ない選曲をする。そしてパーカッション不在のリズムセクションをサポートで補うことにした。いつもサポートでお願いしている鎌ちゃんは今日は別件で出演できない。急遽白羽の矢を立てたのは私の長年の飲み友達であり、7月のJAライブでも御一緒した瀬川タカノリ氏だ。タカノリ氏はろくに練習時間もとれない状況の中、本番3日前(!)に快く了承してくれた。

 会場は旧東宝映画館跡の広場である。昔この場所にあった東宝劇場という映画館は、私の母親の実家であった。幼い頃は怪獣映画とかドリフの映画とか、すべてタダで見せてもらった。おかげで大人になっても日本映画はしばらくはお金を払って見る気がしなかったなあ。ちなみにオレが初めてお金を払って見た映画は「レッドツェッペリン/狂熱のライブ」。盛岡で見た。初めて女の子と一緒に見た映画は高校生の時「スターウォーズ(1作目)」だったなあ。余談。さて、その広場に櫓が立てられ、映画上映用の幕を設置。我々はその下で演奏する。テーブルや椅子が置かれ、出店が立ち並ぶ。なかなかお祭りっぽい感じだ。今回も小川氏にPAを提供いただき、セッティングとリハを行う。

 5時過ぎ、イベントが始まった。katsu氏が主催側から大量の食事券をゲットして来た。本日限りの券なので、おでん、串カツ、カツ丼、天ぷら、そしてアルコールを買い求め豪遊(?)。日中はとてもいい天気だったが夕方ともなるとかなり冷えてきたので焼酎お湯わりで行く。ステージでは「よさこいソーラン」が始まった。ソーラン節をロックのリズムで踊る。金八先生でやってたやつだ。この数年第5.6シリーズを毎週号泣しながら見ていた私には非常に馴染み深く、一緒に踊りたいくらいだった。タカノリ氏は私が振り付けをよく知っていたので驚いていたようだった。

   

 続いてkatsu with 2Uの演奏である。曲目は「Come Together」「Be Bop A Rula」「この街の中で」「Illusion」「Redemption Song」「Honky Tonk Women」「Desperade」「Imagine」など。リハで出来ない曲もあったので、タカノリ氏は一発合わせの曲も多かったが、我々の要求に100%応える素晴らしいプレイをしてくれた。オリジナル曲においてもドラムのビートがまた新しい世界を構築してくれたようだ。かめ嬢の不在はボーカル、コーラスにおいてかなりの不足分となったが、これもまた一つの試練と受け止めよう。かめ嬢のハモのない「Redemption Song」はとても寂しい。そんなこんなであったが、アンコールもいただき、「Change the World」を演って終了した。

 今日のイベントは新聞の折り込み広告として各世帯に配付されていたので、古い友人が応援に来てくれたのが嬉しかった。八木、北山、井形氏、どうもありがとう。またフラニー常連のふじね夫妻や冨手さん、多田さんも来てくれた。「スイートコア」のメンバーも随分と盛り上げて応援してくれた。本当にありがとう。この後は映画「エレキの若大将」を上映しながらも再び食券で豪遊(!)ワインがぶ飲み(!)小川氏は串カツ5本も食ってた(!)。最後に本日のスタメンで記念撮影。野郎だけで絵ヅラ的にイマイチだな。かめちゃん早く帰って来〜い。