9月27日(土)
先日矢巾の中学生に指導に行った件の「日野皓正クインテット」のコンサートが田園ホールで行われた。指導をしたヤンガーのメンバーには無料招待券が送られた。オイシイなあ。私も一応ベースパート(チューバだったが・・・)を指導したので御相伴に預からせてもらった。会社が終わり速攻で駆け付けたがやや遅れてしまった。日野皓正クインテットの演奏はモードあり、バップあり、でとても緊張感のありながらまた楽しめる素晴らしいステージだ。私が初めて日野さんを意識して聴いたのはそういえば10年以上前に「紅白歌合戦」で吉田拓郎のバックで「外は白い雪の夜」(名曲)を演っていた時だ(渡辺香津美氏などジャズミュージシャンがバックを努めていた)。原曲のスタイルをぎりぎりまで崩す例の日野さん特有のスタイルに激しくジャズを感じた瞬間だった。この日も美空ひばりの「川の流れのように」ミーシャの「EVERYTHING」をかなりフェイクして演奏していた。日野さんはとてもクールな人のようなイメージがあったが、MCとかで感じられる人がらはとてもホットな方であり、近年亡くなられた弟のドラマー日野元彦氏のエピソードにはホロリと来るものがあった。
さて、日野クインテットの演奏が終了し、アンコールはいよいよ矢巾中、矢巾北中吹奏楽部総勢70人との共演である。先日の日記では中学生の演奏はあまり芳しくないようなことを書いた。その後鎌ちゃんがまた指導に行ったらしいし、今日日野さんともリハを行っただろう。生徒たちがどれだけ化けてくれるか期待が高まった。鎌ちゃんは中学生と共にステージに上がり、日野さんから「先生、どうですか?」と呼ばれ、トランペットも一緒に吹いていた。美味しいなア。鎌ちゃんのカウントで「聖者の行進」が始まった。生徒たちの演奏は先日よりだいぶ向上しているようだが、かなり固くなっているようだ。その固さをほぐすために日野さんがマジックをかける。中間部で演奏を一旦止め、いろんな楽器にアドリブ・ソロをとらせるのだ。リハではそんなことをやらされていない生徒達だったが、日野さんが「なんでもいい、好きなようにやってみて」というと、勇気をしぼって何かを演奏するのだった。ティンパニ、チューバ、ドラム、トランペット、先日まで目的意識を見つけられず演奏していた子らが何と生き生きと輝いている。左右に別れた木管、金管セクションに「何の音でもいい、合わなくてもいい、思いっきり吹いてみて。音がぶつかった方が面白い」生徒たちから不協和音が。そうだ、これがジャズだと日野さんは言う。絶対に学校の音楽の授業では教えられない貴重な体験だ。生徒たちはどう受け取ったのだろう。もう一度テーマに戻り、満場の拍手の中で演奏は終了した。ホールでの演奏なので残念ながら写真は撮れなかった。
コンサート終了後はヤンガーで指導に当たったメンバーにも是非打ち上げに、ということで、鎌ちゃんはもちろん私、コンマス八重樫氏、尚子が参加した。打ち上げ会場のノンクトンクには日野クインテットのメンバー、スタッフ、矢巾町関係者、そして盛岡で活動するジャズミュージシャンの方々も集まった。早速日野さんと写真を撮らせてもらった。日野さんはお店の壁にサインなど、大サービス。鎌ちゃんに至っては似顔絵入りのサイン(超貴重!)をもらって御満悦。私はベースの金澤英明さんとかなりお話をさせていただいた。ベーシストとして楽器とか精神面、機材についてなど、ためになるお話を随分と伺った。こわそうな外見と裏腹にとても優しい方でマジ感動しました。尚子はなぜかサックスの多田誠司さんと仲良しになってメル友となっていた。以上、とても楽しい一夜でした。日野さん、そしてメンバー、スタッフの皆さん、矢巾町関係者の方々、ノンクトンクの藤川ご夫妻に感謝です。
(日野さんの写真は肖像権がシビアーらしいので自主規制で削除いたしました)
9月23日(火)
今日はkatsu with 2Uが北上アメリカンワールド内のレストラン「バンビーノ」に出演の日である。4日間で4ライブの締めだ〜。昨日もだいぶハリキったので、日中は休養。それにしてもいい天気だった。今年の夏はこんな天気があんまりなかったな。空はすっかり秋色だ。日曜日の「ビデオ100円の日」に借りたビデオが3本もあるので、いくつか今日のうちに消化しなくてはいけない。ベトナム戦争もの、メル・ギブソン主演の「ワンス・アンド・フォーエバー」を見るが、中盤で寝てしまう。やはり疲れているようだ。
夕方5時アメワ集合。ミキサーを忘れたため遅れてしまった。おかげで選曲もそこそこに即搬入となった。ウッドベースを持ち込んだが、ウッド特有のコンディションの問題とアンプとの相性から使用を断念。エレベで行くことにした。ところで「バンビーノ」以前来た時よりも店内は広くなり、内装もオールドアメリカンっぽく渋くなっており、なかなかいい感じの店になっている。何と、昨晩の「A-WA」(アメリカンワールドの宣伝スポット番組)でこのイベントのことが紹介されたそうである。私は中学校演奏会のため見ることが出来なかったが、かめ嬢の話だと、自分のバンドがTVで名前を呼ばれるのはなんかこそばゆい感じだったそうだ。本日の出演者は地元北上のリボルバー、以前のアメワストリートライブ、フラニーライブですっかりお馴染みである。そして盛岡の野々村誠氏。クラブチェンジでのアコースティックナイトなどで精力的に活動中の方です。6時半、野々村氏から演奏スタート。野々村氏は昔の泉谷しげるや古井戸を彷佛とさせる生活派フォークの匂いのする方だ。ハミングバード(昔憧れのギターだった!)を奏で、完全に自己のワールドを展開した。つづいて我々の演奏。ライブのPRのためか、裏側の窓は開放してある。9月だというのに夜は放射冷却現象のためかえらく寒い。前回アメワイベントで演奏したナンバーから選曲。すでに危な気無いナンバーなので特に練習等せずに臨んだが、エレベ使用とkatsu氏の喉のコンディションからか調子はいまひとつか。それにしてもフラニー、わたぼうし、アメワと、それなりに選曲を変えてやっている我々って結構エライかもしれない?続くリボルバーのステージの頃には、15卓ぐらいあるテーブルはほぼ満卓となってしまった。さすがTVの力は偉大だ・・・。入ることが出来ずに帰られたお客様もいたらしい。
盛岡からじゅんじゅんが来てくれた。いわずとしれたかめの路上仲間。KW2Uともアメワ、水沢、中津川べりで共演のミュージシャンである。それぞれのグループの音を聴きながら、ワインやピザ、サラダなどイタリアンを頂きながら楽しく過ごした。及川くんから依頼を受け、私とかめ嬢がリボルバーの「青空」「かこめかこめ」でパーカッションをお手伝いした。「青空」大好きな曲なので楽しかった。「かこめ〜」ではなんとパーカッション・ソロまでやってしまった(笑)。さて2順目。野々村氏はますます深いワールドに没入。ストローク系からアルペジオ語り系に入り、そのディープな世界に私もkatsuも引きずりこまれた。私は「いかん、やはりウッドベースを出さねば」と車に走り、katsuは次に備えコンセントレーション。なんとも他人に影響されやすい男性陣に引き換え、かめ嬢はなんとかまた明るい空気の世界に変えようと思ってたらしい。偉いなあ。意外にウッドベースは調子が良くなっていてほっとした。が、床が滑るようで、私の身体とベースは演奏中少しずつkatsu氏側に流れて行く。演奏が終わるごとによいしょっとベースを立て直す私にみんな気がついただろうか?「San Francisco Bay Blues」では今度はじゅんじゅんとリボルバーにパーカッションを手伝ってもらい、手拍子ももらいながら楽しく演奏出来た。今回はカズーもちゃんと吹けた。ホルダーは野々村氏からお借りしました。そしてオーラスはやはりリボルバー。私大推薦の「UK」をはじめ、素晴らしいオリジナルの数々を聴かせてくれた。アンコール、といきたいところではあったが、時間はなんともう11時。よくぞやったものである。お客様も結構皆残って聴いていただいていた。ありがたい限りである。まずは大成功、という感じの「バンビーノ・ライブ」だったのではないだろうか。機材を撤収し、店の前で出演者全員で記念撮影。ご来場の皆様並びにアメリカンワールドのスタッフ、バンビーノの皆様、共演の皆様、誠にありがとうございました。
9月22日(月)
今日は矢沢中学校の定期演奏会。本来は連休の中日で会社のある日ではあるが、なんと先日の健康診断で異常が見られた私は市内某医院で胃カメラの検査・・・。結果は特に問題はなくホッとした。もっと詳しく書いておきたいが今日も内容が多いのでまた後日。そんなわけで有休をとっている。昨日の演奏時にユカ先生から「ヤンガーの人たちもディズニーっぽいコスプレを何かしてくださ〜い」といわれた。オイオイ。困ったな。いい年してミッキーの耳とかつけるのは勘弁してくれ。とはいえ、常識人(?)のヤンガーの面々がすすんでそんなモノ用意して来るはずもないので、ここはユカ先生とは長い付き合いのオレが「ヨゴレ」を引き受けるしかあるまいと(美しい友情だなあ、読んでるかユカ?)北上のトイザラスに買物に行った。適当なディズニーグッズが見当たらなかったので一計を案じてスターウォーズのお面(ジャンゴ・フェット)とハロウィンの魔女の帽子を買った。なんだかんだ準備をし、4時中学校到着。自分の機材とPAをセッティングした。またしても寸劇の練習をしている。生徒たちは演奏会の直前だというのに緊張した様子もなくとても楽しそうだ。
ヤンガーのメンバーも続々と到着し、7時に開演した。第1部は生徒によるクラシックが演奏された。「吹奏楽のための民話」とてもなつかしい曲だった。「エレーヌ序曲」コンクールの自由曲だ。この夏に彼らに教えに行ったりした出来事が思い出された。とても上手くなったものだと感激する。さて、生徒が退場し2部ヤンガーのステージだ。矢沢中OBであるギターの山本のソロをフューチャーした「Every Summer Night」、摂子さんが歌う「虹の彼方に」、そして「マンボ・マンボ・マンボ」を演奏した。「マンボ」では客席全体から大きな手拍子が。いい感じで盛り上げて次の生徒たちのステージにつなぐことが出来た。
第3部は生徒とヤンガーの共演によるポップス・ステージ。生徒たちは木管セクションは「会社帰りのサラリーマン」、金管セクションは「シティボーイズ&ガールズ」、打楽器セクションは「祭り」と、めいめいコスプレをしていて見ているだけで楽しい。司会も生徒が担当。純香ちゃんと美奈ちゃんがトチりながらも元気良く進行していく。「燃える闘魂」「地上の星」「残酷な天使のテーゼ」を演奏した。次の曲「古畑任三郎のテーマ」ではお待ちかねの寸劇が披露される。「白畑任三郎事件簿」だ。もちろん彼らは演劇に関しては素人なのだが、MCによるセリフ、当て振りによる芝居、さらにフリップによる字幕が内容をわかりやすいものにしている。アイデアの勝利だ。任三郎役の悠輔くんの熱演が光る。要所要所で会場から大きな笑い声が起きる。非常にウケている(うらやましい・・・)。なぜか事件は偶然(?)に解決し、テーマ曲が流れる中、生徒手作りのエンドロールが流し出された。この瞬間が一番ウケた(笑)。ロールを巻く子たちも地道な努力をしており、曲の尺に合わせ、ストップウォッチを使って練習したそうだ。不条理ながらもツッコミや小技のきいた演出と脚本、さすがテレビやいろんなメディアに鍛えられた現代の中学生だな、と思った。
パート紹介の演奏の間に木管の女の子たちは2度目の衣装替え、ラストナンバーである「ディズニープリンセスメドレー」に合わせ、シンデレラや白雪姫などの衣装に着替えて来た。頭にはユカ先生が調達して来たティアラを。みんな可愛い。金管の子たちは定番のミッキーの耳を。ヤンガーのメンバーは海賊の帽子をかぶらせられて(?)いた。MCの純香ちゃんが「ヤンガーの皆さんもコスプレしてくれてますねー」そこでオレだけがなぜかスターウォーズのお面をかぶっている。打ち合わせ通り、「ベースの沢田さんはスターウォーズですねー。ってそれはディズニーじゃないでしょ!」と見事に突っ込んでくれた。オレの数あるボケ史上でも女子中学生にツッコミ入れられたのは初めてなのでとても嬉しかった(アホか!)。それにしても最後の曲だ。楽しみながらもキメルところはキメねば。「美女と野獣」「いつか王子様が」などのお姫さま系のメドレーが様々な楽器によって奏でられる。テンポチェンジが多いため、指揮をじっと見ていたが・・・何とユカ先生は扮装用の派手な帽子をかぶるために指揮棒を振っていない!こらー!ドラムのあゆみちゃんのフィルインでなんなくボッサにチェンジ。上手くなったなあ。とても安定したドラミングで気持ち良くベースラインを合わせることが出来たよ。そしてエンディングの「ホール・ニュー・ワールド(アラジンのテーマ)」ではあまりの美しさに泣きそうになった。オレにも中学生くらいの子供がいて演奏会でこんないい曲を聴かされたら間違いなく客席で号泣するだろうな・・・と思った。
アンコールは「世界に一つだけの花」。ユカ先生とパーカッション軍団は会場に乱入。会場からは手拍子と配付されたハートマークが振られていた。大好きなノリだ。オレも混ざりて〜と思いつつベースパートを演奏。これで彼らともしばらくお別れだなと思うと少々さびしい。3年生は引退し卒業する。高校に行っても音楽を続けて欲しいな、と思う。また大人になってもヤンガーと行ったこの楽しい演奏会を覚えててくれればな、と思う。胸を張って行こう。君たちは音楽を演るうえでこのオジさんたちと対等だったのだから。
演奏会は無事終了し、花束やお礼の言葉をいただいた。そして記念撮影も。撤収し、まだ余韻さめやらぬメンバーは2次会へ。鎌ちゃん、マイルス、ゴンちゃん、尚子、山本、後からユカ先生もやって来て今日の演奏や出来事について大いに笑い、語った。どんな形であれ、やっぱり音楽は楽しい。
9月21日(日)
怒濤のダブルヘッダーから一夜明け、ていうか寝たの3時過ぎだからすでに明けてたんだが(笑)。午後は矢沢中のリハに行く。明日はいよいよ定期演奏会。第2部に単独出演、第3部で生徒と共演するヤンガーの面々はこの土日のどちらかを利用してリハに参加することにしている。会場の体育館に着くやいなや、舞台では寸劇の練習の真っ最中。早速ユカ先生に演技指導を頼まれる。そうなると黙ってられないオレの性格。「気持ちが女性になってない」とか「相手ではなく観客に向かって演技しろ」とか「看板は間をおいて順番に出す、オチはこれ」とか、むしろ演奏教えてる時よりも的確(?)な指導を行う。生徒たちが自分で案を出し、キャストや脚本、道具を作った演劇はとても意欲的だし面白い。理にかなわないところもあるが、そこがまたいい。大人はそんなところには口出ししないで生徒のアイデアを尊重し、少しでもそれが引き立つようなアドバイスをするのがいいんだと思う。それにしてもこの演劇、ヤンガーの面々には大ウケだった。その後、生徒達に混じり第3部の共演曲を練習した。「ディズニープリンセスメドレー」はテンポチェンジ、転調が数回もある。ジャズに慣れているヤンガーにとっては難曲である。そしてバッキングの主導を取る低音パートの責任は大きい。バスクラの未来ちゃん、チューバの悠輔くん、コントラバスの拓くんとは息をピッタリ合わせなければいけない。普段一人パートの多い私には何だかこのファミリー的なパート意識がとてもこそばゆくも嬉しいものがある。
リハーサルを見学しているお客様がおり、紹介を受けた。東京芸術大学在学中の沼田絵音(かれん)さん。先日も文化会館でリサイタルを行われた新進気鋭のフルート奏者である。何でも同行されているお祖父様が花巻の方で、ユカ先生の父君と旧知の仲であったそうだ。残念ながら演奏をお聴きすることは出来なかったが、リズムヤンガーの紹介など(・・・まったく関係ないが)することが出来た。ついでに図々しくも写真も撮らせていただいた。何でも近いうちフルートアンサンブルの一員としてCDもリリースされるらしい。フルートの複数型で「フルーツ」というグループ名である。可愛らしい方なのできっと人気が出るに違いない。CDが出たら是非聴いてみたいと思った。
リハを終え、家に帰るとものすごい夕焼けだ。せっかくなのでデジカメで撮影する。夜になりヤンガーの練習だ。「マンボ〜」の後半部がいまいちカウントとリズムセクションとのシンクロがなっていない。いろいろ検証してみた結果、トランペットのロングトーンを小節数に換算するか否かで個人個人で異なる解釈をしていることがわかった。おかげでその間私は「沢田は休みの小節が短い」とか「お前にかかってるんだから」とか「おめがしっかり弾がねばね」とか先輩方に一斉にしゃべられ、「いいから合わせでください!(一応敬語)」と半ギレ状態(笑)。解決を見てメデタシメデタシ。「Oleo」の前半、これは小節数に関係なく整合性に問題が。要検討事項だ。時間を見つけてパート練習をせねば。写真3枚目はオレのアップライトでスケールが弾けるようになり、ご満悦の尚子。
9月20日(土)
連休絡み、そして諸事情あって4連休。その4日間の間に4つのライブがある。ヒ〜。早速今日はお昼にお得意様である「わたぼうし」の運動会で、花巻市総合体育館へ。katsu with 2U始まって以来のデカイ会場である。会場の大きさを懸念して、あらかじめ小川氏にPAをオファー。小川氏はすごいコンソールをセダンに積んで持って来た。どうやって乗せたんだ?ステージのようなところで演るのかと思いきや、2階客席で食事中にアリーナ中央でやってくれとのこと。うお〜!なんか気分はサザン?マラソン競技の最中にセッティング、昼食のアトラクションとして演奏を始めた。曲は今までやってきたわたぼうし関連のナンバーとオリジナル等まぜて7曲ほど演奏した。お客さんはすべて遠くの2階客席にいるので、表情等が見えなくてなんか演りにくい。遠くのほうで手拍子等聞こえるような気もするが・・・。「カントリーロード」をやっている時数十人のお客さんのグループが下におりて来て、すぐ前で聴いてくれた。手拍子をしたり踊ったりしてとても喜んでくれているようだ。やはり、こういう直に反応が見られると演りやすい。オリジナル曲「Sweet Maria」でもブレイク部分で盛大な手拍子をもらった。一気にカッコよくサビに突入したかったが、katsu氏がカウントでコケた。アンコールをもらい、これまたお馴染みの「世界に一つだけの花」をやって終了。スタッフの方々の協力で小川氏の膨大な機材もスムーズに撤収することが出来た。別室で昼食をいただき、「なんかオレらも運動とかしたいよな〜」と呑気に話し込む。このあともう一本ライブなんだけどね。
さて、夜はフラニーライブだ。今回は「JAライブ」「中津川べりフォークジャンボリー」で御一緒したOHHOと共演だ。第一部OHHOのステージ。アコギ3本とパーカッション、そして4声のボーカルからなる特色ある編成と抜群の完成度。先週の定禅寺ジャズフェスでも大好評を得て来たようである。「カリフォルニア・ドリーミン」「冬の散歩道」「TSUNAMI」などを聴かせてくれた。今回はセッティングの関係からOHHOのステージ終了後、そのセットにKW2Uが加わってのセッションタイムとなる。曲は「ホテル・カリフォルニア」私の大好きナンバーである。ナイロン弦を交えた3本のギターに分厚いコーラス、それに私、鎌ちゃん、小川氏のリズムセクションがバックを固める。すず君のリードボーカルを中心にkatsu2番ボーカル、かめはコーラスで参加。イーグルスのアコバージョンの「ホテカリ」ほぼ完全再現となったと思う。この編成はなかなか実現出来るものではない。とても気持ち良かった。続いてKW2Uのステージ。9.11のNYテロから2年、ということで「Imagine」のイントロから演奏開始。9.11のメッセージを込めて「Redemption Song」を演奏した。続いてかめの「愛は花、君はその種子」「You`re my Love」katsuの昔のオリジナル曲「神の御笛」を演奏。私は新しいエレクトリック・アップライトベースを使用した。新曲関係は今回はkatsuの選曲で渋めのものが選ばれた。「Be Bop A Lura」「I Got A Blue」「Sanfrancisco Bay Blues」など。「Sanfrancisco 〜」は途中でカズーによるとても楽しいパートがある。かめ嬢と私がその担当なのだが、なんと私は演奏中にホルダーが下がってしまったのか、本番ではカズーをくわえそびれてしまった。トホホである。そんなこんなで失敗も多かったが、楽しく演奏することは出来た。飛び入りでやはり「べり」で御一緒した高橋学氏の超絶ギター演奏を挟み、再び「Imagine」を演奏した。
打ち上げにはOHHOのお客さんであり、またkatsu氏の高校時代の同級生である冨手さん、多田さんを加え、大変盛り上がった。OHHOの皆さんにはPAをお願いしたりとか、セッションで無理をいったりとか、狭い店内でいつもの並びを変えて演奏してもらったりとか、恐縮しきりである。これに懲りずに長く付き合っていただければ幸いです。ちなみにヤッシーはオレのライブレポのあまりの長さにあきれていたな。多分この日記にもあきれるのかもしれない。12時半、最後に店に残されたオレ、鎌ちゃん、しんちゃんはそのあと豊沢町の某スナックへ。しんちゃんがやっぱり歌った「TSUNAMI」みんなでハモった。オレは「ホテカリ」歌った。
9月14日(日)
今日は矢巾町の田園ホールに、矢巾中、矢巾北中吹奏楽部の指導に行く。中学校関係なぜか連日だ。この2校は何と、今月末に同ホールで行われるジャズトランペッター日野皓正氏のコンサートで日野氏と共演する。そこでヤンガーに共演前に曲の指導が依頼されたというわけだ。やはり昨日から引き続きジェローム氏と私、そしてSaxの「でびよん」氏とドラムの東悦さんが向かった。さて、ホールにつくと2校の中学生がすごい人数だ。70人くらいはいるのだろうか?この人数をまとめるのは容易なことではない。合同、ということで先生方はなかなか主導が取れず、セッティングが遅々として進まない。やっと生徒が並んだと思ったら、チューニングがまだだった!ロックバンドでは各自メーターで、ヤンガーの管の人なども一音一発で合わせるものだが、中学生はそうもいかず、ジェローム氏がパート別に順番に一人ずつ合わせて行くと、すでに時間は11時を回り、練習時間は1時間と少ししかなくなっていた。曲は「聖者の行進」。前半のディキシースタイルがなかなか聴きもののアレンジである。中学生たちは普段演奏することのないビートに大変苦労しているようだった。ジェローム氏も「でびよん」氏も苦労しつつ教えていた。私が教えたチューバパートは、比較的容易な譜面づらと、頑張った演奏者のおかげでわりとまとまっている。それにしても、どうも生徒たちは「自分が何のために演奏しているのか」わかってないような気がする。参加意識があまり感じられない。ヒノテルという世界的トランペッターと共演することがどれだけ凄いことなのか・・・?指導者はその辺を生徒によく教え、モチベイションを高める必要性がある、と思った。演奏はなかなかパッとしないまま終了した。当日プロの姿に触れ、生徒たちが化けてくれることを祈る。
帰りがけ、ジェローム氏と「でびよん」氏と紫波の回転寿司で昼食。今日の感想など語り合った。ところでここの回転寿司、皿の数が120円から500円(!)ぐらいまで6個ぐらいある。回って来るネタと皿の色を確認・・・ムムム幾らだ?非常に食いにくかった。
夜はヤンガーの練習。出かけようと思ったら、祭り見物に来た妹の車が家の前にあり自分の車が出せないことに。あわてて妹の携帯に電話を入れると、居間から着信音が・・・。携帯ぐらい持って出かけろ。コンマスから催促の電話。エレベだけでもいいから早く来いとのことで、母親の軽自動車に乗って出発。祭りとコンクールの関係で人数は少なく、珍しくサックスとブラスが向かい合って練習していた。「Oleo」を初めてエレベで弾いた。妙な感覚だった。「Oleo」の後半サックスアンサンブルにはいまだに苦労している模様。かなり練習したあとグルーヴィー氏が「駄目だ、絶対でぎね」と宣言。写真はコケる(?)コンマス氏である。国民文化祭インやまがたまで1ケ月を切った。中学校の指導もともかく、自分らもガンバらねば。
9月13日(土)
矢沢中学校吹奏楽部の定期演奏会が来週に迫っている。鎌ちゃんは今日から定禅寺ジャズフェスで仙台。私とジェローム氏が指導に行く。コントラバスの拓くんとチューバの悠輔くんと演奏曲を合わせる。演奏中、ふと不思議な感覚に気がつく。何と、拓くんはベースパートの3度上を演奏しているではないか。3度はちょうどハモリの関係になるので、音程感の微妙なコントラバスのピチカートではなかなか気がつかなかったのだ。理由を考えてみると、チューバの譜面をコントラバス用に1オクターブ上に移調する際に間違えたらしい。なんと、どの曲もその理由で間違えており、すべての譜面を書き直さなければいけない。午後から合奏する「ディズニーメドレー」だけ先に書き直すようにいい、悠輔くんと一緒に「古畑任三郎」の難しいパートを主にあわせる。むむ、難しい・・・。お昼、ユカ先生とジェローム氏と卒業生のメンズと食事に行く。メンズの中にはこの間JAライブでドラムを叩いていた川村くんがいた。花巻北高の定演で女装してダンスをしていた話をふると、「そ、それは誰か別人です」と非常に照れていた。午後から合奏。昨年の定演でも一緒に共演したが、テンポのくるくると変わる吹奏楽の曲は、ジャズやロックにはない独特の難しさがある。その分次々に出て来るいろいろな楽器のメロディーやオブリガードなどは普段のバンド活動では味わえないものだ。3年生の子たちは昨年に較べてとても演奏面でも、生活面でもしっかりとしている。進んで挨拶をしたり、下級生に教えたり注意をしたりとか、こんな中学生の中にも小さな社会というのは存在しているんだなあ、と感心した。そういえば、自分の中にも社会意識とか、友情といったものが芽生えはじめたのも中学三年生の時だったのを思い出す。嗚呼美しきかな。
夕方まで練習をすると非常に疲れる。帰るとまだ先週の疲れもあり、花巻祭りの中日ではあるが一寝入り。八時過ぎに目がさめ、食事をしようとしていると、katsu氏から電話が。フラニーの出店に飲みに来いという。祭りから帰る人たちと逆行して町中へ。ちょうど神輿パレードの終盤を見ながらフラニーへつくと、マスターや親戚の方、常連の方々が手伝いビールやおつまみを売っていた。katsu氏は「いらっしゃいませー」とか声は出しているのだが、はたして手伝っているのかどうかは定かではない。フラニーでのお客であるふじね君に家に招かれたとかで、まもなくフラニーから「ふじねとこや」に向かう。ふじね君と友人のカズシ君と4人でビールを飲んだ。お店には営業内容とは関係なく、祭り期間は生ビールサーバーが置いてあった(笑)。カズシ君はなんと北上フィルのコントラバス奏者だった。ひとしきりベース談義で盛り上がる。その後ビートルズを聴きながら音楽談義、なぜか痔の話・・・、極め付けはkatsu氏の海外在住時の○ラッグ体験。この男、○リファナは当たり前、○○Dまでやったらしいぞ。青少年には聞かせられんな。楽しく話は弾み、12時を過ぎ家に帰った。ふじね君、御馳走さまでした。
9月7日(日)
昨日の反動で今日はたっぷりと休息を取る。日がな寝て過ごした。こんなグータラした休日は久しぶりだった。体力も回復し、夕方からはヤンガーの練習。もうすぐ花巻祭り。祭りの練習のためまなび学園の駐車場はたいへん混んでいる。やれやれと思いなんとか場所を確保し駐車。祭り当日はこの駐車場ももっと混雑し大変なことになる。先週はIBLの翌日だったため珍しく練習は休みだった(自分は「べり」出演ではあったが)。よって高田後の初練習。IBLで生録音したDATを聴いて反省会となった。その内容をふまえた練習となった。次は国民文化祭イン山形。今年の目玉のステージとなる。東北、全国から有数のビッグバンド、プロミュージシャンが出演する。その中でのヤンガーのステージである。気合いを入れて行かなくてはいけない。しかしながら、どうも最近は他イベントへの出演という形式が多い。そろそろヤンガー主催のライブなりを企画したいところだと思った。やはり自分たちで1から10まで切り盛りするイベントというのはモチベーションの度合いが違うと思う。ただし、演奏以外の仕事が増えるので、現在のような難曲を抱えた状態ではむしろ演奏への負担が増すことになるので、バンド的には大変かも知れない。ただ昨年から栃木、川崎、仙台と、県外でのライブが多く、市内の皆さんに演奏を聴いてもらう機会が非常に少ない。やはり市民バンドとして市内でもっと聴いていただく機会を作りたいなと思った。
写真2枚目はなぜかイスに立って伸びをする尚子。今年から新入社員として某自動車ディーラーに就職した彼女。今日も休日返上で展示会があって疲れたようだ。音楽と仕事の両立はキビしいが、頑張ってほしいものだ。
9月6日(土)
ライブ三昧な日々もやや一息、ということで今日は会社の仲間のサバゲに久々の出陣。盛岡以北の某場所(秘密)開催のため、家の遠い私は同じく紫波のコムと後輩R一郎の家に前泊。T家の家庭料理とお酒をすっかり御馳走になり、映画「ブラックホーク・ダウン」をDVDシアターで鑑賞。翌日のテンションを高めた。翌朝8:00集合。今回も16〜7人が参加。開催地の廃校舎はすっかり愛好家の手でアンオフィシャルなサバゲスポットとなっており、人工のバリケードが設置されている。さてゲーム開始。今回初参加のM子嬢のガードとなる。よーし頑張るぞ。オレの場合女性の前でいい所を見せようとすると、大抵裏目に出る。3戦ともM子嬢より先に憤死。あまりいい所がなく午前の部終了。私を含む午前組はこれにて撤収。この後別メンバーを交えて夕方からR一郎の家で餃子&煮豚(旨い!)パーティー。残念だが昨晩すでにゴチになってたので午後の練習のため帰る。ちなみにコムはまた行ったらしい。
午後3時からはポラーノ倶楽部にてkatsu with 2Uの練習。「中津川べり」からまだ一週間であるが、次のフラニーライブに向けた練習である。katsu氏が持って来た曲を中心に練習。私はまだ日の目を見ていない新しいアップライトを数曲で使用。次回ライブではモチベーションを高めるために使おうかなと思っているが、果たしてうまくマッチする曲があるのだろうか?
そして夜はフラニーカフェで次回共演するOHHOとの打ち合わせ。シンちゃんとヤッシーが来てくれた。具体的なタイムスケジュールとセッティング、PAの件、そしてセッションの曲などを決めた。あとは先日の「べり」の打ち上げとなった。小川氏、鎌ちゃん、尚子も合流し、普通の飲み会になった。OHHOの二人はもっと真面目な打ち合わせだと思ってたらしく驚いていた。ゴメン。飲み会終盤は異常に眠気が訪れレム睡眠状態になった。考えてみれば、先週は「わたぼうし」から「IBL」「べり」と二日間の休み中まったく休息がなかった。今日は今日で昨晩から泊まりで早朝サバゲ、午後練習だ。そりゃ疲れるわな〜。フラフラになりながら帰路につく。途中で上町の祭りの山車を作るふじね夫妻に会った。次回ライブ楽しみにしてるといわれた。ありがとう。頑張ります。