4月のヤンガー日記


2004年4月29日(木)

 さて、国民の休日「みどりの日」です。本日サバゲ第2戦開催。場所は某T村のとあるフィールド。といってもアンオフィシャルなスポット。小山の中腹にある、仮面ライダーと怪人が対戦しそうな場所だ。不法投棄と思われる廃材やゴミが散在している少しヤバめなところである。今日はバンドやその他予定もないので珍しくフルに参加。

 ブッシュのない開けた場所なので、隠れての耐久的な戦いがなく、ゲームはとてもスピーディーだ。知らない所からスナイプされるのはなかなか精神的にキツイが、100%対戦モードでやれるのは敗れたとしてもなかなか満足感が得られるものだ。皆トラックのコンテナや廃棄してあるソファー等を盾にして戦法を組み立てる。そこに奇襲や連係など、体力、知力が問われる。当社営業部の若手I君、装備や経験はまだまだながら、なかなかその面白さにハマりつつあるようで、今回はとてもアグレッシブな動きを見せていた。

  

 丘の中腹まで登ると、戦場が上からよく見渡せる。観客としてただ観戦するのにはうってつけの場所で、見ているだけでとても楽しめる。Kなどはすっかりこの位置が気にいって、終盤にはゲームに参加せずに観戦に集中していた。確かに今日も天気が良く上から見渡しているのは気持ちがいい。戦闘前の静寂な時間にはウグイスの鳴く声が聞こえる。


2004年4月25日(日)

 少し前に市内の某レンタル店でコミックのレンタルが始まった。最近仕事も落ち着いて来たので、フラニーライブの搬出のついでに借りに行った。私はかなりマンガにうるさい方だが、この歳になって購入しているのは「バガボンド」ぐらいだ。自分で買おうと思わなくても気になっているマンガはある。そんな時にレンタルはうってつけといえる。

 フラニーに行くとkatsuも搬出作業中。その話をすると、なんと彼も愛用者(ちなみにまほちゃんも)であり、偶然にも私と同じコミックを現在借りて読んでいることが判明した!どうも在庫がないと思ったら君が借りていたのか。

 そんな私とkatsuの心を捉えてしまったコミックの名は・・・

「あずみ」である。

 徳川幕府草創期、家康のブレーンである天海僧正は天下泰平の「枝打ち」のために腹臣の小幡月斎(爺)に刺客集団の育成を命ずる。月斎は全国から孤児を集め人里離れた山奥で修行をさせ、少年たちからなる超手練れの刺客集団を育て上げる。その中でただ一人の少女で最も秀でた戦闘能力を持つのが「あずみ」だった。月斎は修行を終え「使命」に向かう少年たちに最初の試練を与える。それは仲の良い者同士を殺しあう、という熾烈なものだった・・・。戦闘に優れたあずみだが情に深い性格は苛酷な刺客の使命において致命的な欠陥となる。あずみは好きだった「なち」を殺してしまうが、悲しむ間もなく次々に使命が与えられる。豊臣方の浪人集団の壊滅、重要武将の暗殺をくり返すうち、一緒に巣立った仲間は徐々に死んで行く。あずみは使命とは正義とは何か、悩みながらも多くの人々との出逢い、別れの中で人間として、女性として、剣士として成長していく・・・。

 

 と、いうわけで予想以上にハマってしまいました。1巻目冒頭から衝撃です。「あまぎ」「うきは」の死にはウルッと来ます。勘兵衛、男です。左近、カッコ良すぎです。人間的にも優れた人物であっても時には斬らざるを得ないのが「あずみ」必須のシナリオです。そんな剣士たちの散り際は美しいです。個人的に一番好きなのは小野派門人、喬介、凛太郎との対決。満開の桜の下で絶命して行く剣士、泣けます。一流の剣士たちは皆、あずみと立ち会えたことを誇りとして死んで行くのです。その一方で、卑劣極まりない下衆野郎どもに立ち向かうあずみの姿もまたカタルシスです。「きく」を惨殺した毘沙門天一派に対する怒りはあずみならずとも、抑え難いものがあります。

 などと、語ってしまいました。自衛隊派兵、人質問題、自己責任・・・そんな事を云々する前にこのマンガを読むことをオススメします。忘れていた「美しい日本人の姿」を思い起こさせるはずです。興味のある方はぜひレンタルしてみてはいかがでしょうか。


2004年4月24日(土)

 今日は4月のフラニーライブです。またしても時間がありません。わずかな練習時間だけで何とかステージを務めなければいけません。幸いなのは、昨年の今頃にかなりフラニーライブに集中する時間があったので、持ち曲のストックがあること。そんな昔のナンバーに加えて季節折々の選曲を練習、そしてスタンダードな持ち曲、で何とかしのいでいる昨今です。

 さて、肝心のライブの内容ですが、「春」ということで、「桜坂」「さくら」「赤いスイートピー」といったレパートリーを加えました。ところがこの週は桜が咲いたというのに、風は吹くは、雨は降るはで花見どころではなく桜は散るし、おまけに気温は冬に逆戻りしたような寒さ。あいかわらず天候を反映しないフラニーライブとなりました。また諸事情によりリハをする時間がなく、1曲目に音を出した瞬間にチューニングがまったく合っていない!いやはや、反省、反省。

  

 そんな状況的にはイマイチという感じのライブにも関わらず、今回はお客様に大変盛り上げてもらいました。katsuも拍手や声援にのるタイプで、後半には実に気持ち良さげに歌っておりました。お客さまも常連の皆様に加えて久々のノリちゃんや盛岡から来てくれた愁さん、ほていくんなど新鮮な顔ぶれも。なんとアンコールは2回もいただきました。感謝、感謝です。また今回の新境地としては、かめのジャンベ、小川氏のニューシンセ「TRITON」、私はkatsuのガットギターを使いました。いつもと違ったKW2Uのサウンドになったでしょうか?

 打ち上げでは今年もかめの誕生祝いが行われました。katsuと私からのスタンダードなケーキと、まほちゃん手づくりの「かめ」ケーキ(すごい!)というケーキ三昧となりました。OHHOのしんちゃん、すずさんもお祝いに歌を歌ってくれました。

 


2004年4月18日(日)

 昨日に引き続き本日も「玉千舘」ライブです。遠方から来たかめと小川親子はせがわ一家とともに現地にお泊まり、温泉を満喫したようです。昨日は夜のステージだったんで撮影出来なかった会場を撮る。こんな所です。大自然の中、とてもいい雰囲気。

 

 今日の演奏予定は昼の1時から。とても良い天気なので、ライブは外で行うことに決定しました。今年初の屋外ライブになります。しかし昨日と異なり今日は展示会開催中のライブ、商談の行われる中、なかなかはっきりとスタートのタイミングがつかめない。その間しばらくダラダラしたムードで演奏を進行。ステージは常にON状態で演るべきだと思っている私にはややフラストレーションが。その後ハッキリとGOサインが出たので安心して演奏。夢之介さんも加わり、昨日より短かめのセットながら、再び楽しい雰囲気で演奏が出来ました。昨日よりお客様は少なめではありましたが、杉木立をバックに配した天然のステージで夢之介さんの素晴らしい歌とパフォーマンスを堪能していただけました。

 

 終演後はまたキッチンで焼そばやお茶をいただきながら軽くお疲れ会となりました。夢之介さん、せがわ一家とは2日間にわたり楽しい日々が過ごせましたこと、御礼申し上げます。夢之介さんからメンバーの名前を書いていただいた色紙をいただきました。また、ステージに使用した京都老舗旅館「吉水」の桜(荒木経惟:撮影)の反物をバックに記念撮影をしました。katsuは将来音楽で儲けたらぜひステージ衣装に着物を買いたいですと何度もいっていた。まず無理(笑)。

   


2004年4月17日(土)

 フラニー常連の「せがたく」は私にとっては幼稚園から同じ学校に通い、高校時代は同じクラスの遅刻仲間(?)。若かりし頃に一緒に音楽を聴き、語り合った友人である。そんな彼は花巻の老舗「せがわ京染店」の5代目である。商売柄着物の展示会を折々に開催しており、着物アーチストの大和夢之介さんを伴ってフラニーに遊びに来たのは昨年の今頃であった。その夢之介さんの展示会がまた今年開催され、KW2Uにその展示会でライブをしないか、とのお誘いを頂いた。それが本日の「桜はんなり・花の門コンサート」である。

 大和夢之介さんは着物プロデューサーとして石井竜也をはじめとするミュージシャンの衣装を制作、空間デザイナーとして高台寺(豊臣秀吉の正室、北政所(ねね=高台院)の菩提寺)のライトアップを担当、そして30年前から現在にかけても「ばんばひろふみ」、「つのだ☆ひろ」と一緒に活動しているミュージシャンでもある。およそKW2Uが知る中で超一級の人物だろうなあ。昨年のフラニーでただ1回だけ楽しく歌ったり、かめの誕生祝いをした仲であったが、今回一緒に演奏させていただく事になり、嬉しい限りです。

 展示会場は志戸平温泉近くにある瀬川家の私邸(別荘?)「玉千舘」である。温泉もひかれてある、とても良いところだ。展示会、そしてライブのためのスタッフとして瀬川一家総動員(姉上家族含む)そして夢之介さんのスタッフ、フラニーのマスターキンヤさんまでが駆け付けた。着物の並ぶ広間から見渡せる縁側の一角をステージとして使用。バックには夢之介さんが持って来た桜を染めた反物を飾って良い雰囲気だ。

  

 会場には着物姿の奥様方やせがたくの友人たち、そしてふじね夫婦御一行など、約40人ほどのお客様が集まった。まずは主催者である「せがたく」が本日はミュージシャンとして演奏。少年時代にS&Gに大きな影響を受け、長じてKing Crimson、現在はワールドミュージック系のソロギターものを追究している。おそらく花巻市内でこういった音楽性を持つのは彼ぐらいか。私もギターを持ち一緒にS&Gの「ボクサー」を演った。katsuとかめにもハープ&ジャンベで手伝ってもらった。

 続いてKW2U単独ステージ。年配のお客様が多いかな?と選曲をいろいろ考えたが、夢之介さんとの共演曲もあるし、あえて通常に近いセットリストで臨んだ。なかなか好評のようであった。終演後、CDも何枚かお買い上げいただいた(サイン付きで・・・笑)。奥様方から「あ〜、宮澤新聞店の」とか「花巻座の慶子ちゃんの息子さん?」とか話題がとかくローカル(笑)。後日とある葬式に列席したうちの母が知らない方から「この前は感動しました〜」と話しかけられたらしい。

 

 そしていよいよ夢之介さんのステージ。KW2Uは引き続きバックバンドを務める。夢之介さんとはkatsuと私で前日に少しだけ打ち合わせをしただけの、ほとんどぶっつけ本番。夢之介さんはさすがに一流プロミュージシャンと30数年のキャリアだけあって、本番でのその立ち居振る舞いが本当に素晴らしい。お客様を引き付けるMC、自然体のようでお客様のコンセントレーションまでを計算したような的確な時間配分、アピールする歌唱、ステージング、いやいや大変勉強させていただきました。曲は「いちご白書をもう一度」「メリージェーン」など友人ミュージシャンにちなんだ曲をメインに「ラ・バンバ」「四季の歌」「Stand by Me」「なごり雪」など。ラスト曲「今日の日はさようなら」では夢之介さんのリードでお客様を含めた大合唱で終演。素晴らしいステージでした。

  

 その後は2階のキッチンで大宴会となりました。マスターの手料理で気分はすっかりフラニーライブ打ち上げのノリ。夢之介さんとは一年ぶりの再会でありましたが、ビッグな人物にもかかわらずとても気さくな人柄で楽しい音楽トーク。また滅多に聞けないマル秘芸能界トーク(笑)。楽しかったです。その後はせがたく家ジュニアたちとスペシャル・ドリンクを賭けたゲーム。ウェ〜(泣)。

  


2004年4月10日(土)

 会社の仲間とサバイバルゲームのチームを作っている。今日は「ノンキーズ」の今期開幕戦である。場所は花巻のオフィシャルフィールド。とても良い天気。絶好のサバゲ日和(?)である。1戦目は冬の間にそれぞれが整えた装備でハンドガン戦である。ライフルやマシンガンと異なり射程の短く、命中精度に劣るハンドガンには機動力がものをいう。私は愛用のリボルバーを使用。回転弾倉式のこの銃は一般的に命中精度、装弾数の点でサバゲでは不利といわれている。それでも私はこだわって使用。手持ちのハンドガン4挺はすべてリボルバー、タッキー将軍とコムと「リボルバーズ」を結成する。オートピストルの連中から失笑。それでもゲーム開始後はわずか2発の弾で早々に敵方のエースR一郎を仕留める。やったと思いきや、突入してきたタッキーからヒット。撃った本人も弾切れとなり、なぜか談笑しながら引き上げる。久々に楽しい。

 引き上げると花巻のチームKが到着していた。昨年から「ノンキーズ」でも時々ゲームに加わるOくんの所属するチームだ。軍装をバッチリと決め、厳しいレギュレーションを守る強力なチームだ。我々「ノンキーズ」はとにかく楽しくやることを大事にしているので、あまり細かいルールは設定していない(なにしろ名前が名前だし・・・)。それが良いか悪いかは別として、かなりチームカラーの異なる両チームが合同(混合)でゲームをやることになった。この日の私は調子が良く、2人ヒット。最後まで生存するのはいいが、フルゲーム参加はかなり体力的にキビしい。2戦目は大きく迂回し敵の背後を突くつもりがブッシュに迷い込み、時間切れも知らずに戻らず、仲間を心配させ捜索隊が出るはめとなった(恥)。

   

 そんなわけで自業自得で体力を消耗。3戦目はパスして戦場カメラマンとなる。いい天気のなか、遠くからゲームの様子を見ているのはとても気持ちが良い。つい先日イラクで邦人3名が人質になったというのに何ということだろう。不謹慎な輩に写るかも知れないが、皆平和を愛する面々である。音楽やスポーツと同じ、「なりきり」のゲームなのだ。説得力ないか。でもメンバーは本当に気の良い連中が集まっている。今年も楽しくやっていきたいものだ。


2004年4月3日(土)

 本日は盛岡はカワトク近く、「にっか亭SPITITS」というお洒落なバーでのライブ。以前書いたが、「よしだかずをとその一味」のかずを氏からお誘いを受けての出演である。「一味」との共演ということで気合いアップ。今回は鎌ちゃんのパーカッションも交え、フルメンバーで臨む。だが、好事魔多し。先週からのかめの気管支炎は快方に向かいつつあるが、今度はkatsuの喉の調子が非常に悪い。リハの状態も今ひとつで、katsuは不安そうだ。ちなみに自分も風邪なのか、喉が大変痛い。もちろん私の喉の状態はさして演奏に影響するものではないのでメンバーは誰も心配していない(泣)。

 不安を抱えながらも定刻を過ぎ演奏スタート。1曲目は「Give Piece A Chance」レノンのメッセージにkatsuがメンバーやかずを氏の名を加え、ライブの幕開けとする。続いて「Don't Let Me Down」。この日は得意のナンバーで正攻法で行く予定。かめボーカルで「Rose」。かめの喉の調子も万全ではないようだが無事に歌えているのがなによりだ。このへんで、なんとデジカメの撮影を誰にも頼んでいないことに気がつく。オレも平気なようで実は緊張していたのかもしれないな。「Redemption Song」「Top of the World」「Stay with You」とオリジナル、カバー交えて。「mamoland」ではバック3人のソロをフューチャー。やり過ぎ?とも思える小川氏のパフォーマンスは意外にも大いに受けていた。「Without You」「午前0時のClock Rabbits」「Sweet Maria」。盛岡のお客は盛り上がらない、という印象を持っていたのだが、さすがは「一味」のお客様である。バンドの乗せ方が上手いというか、我々の演奏に良く反応していただき、外様の我々を大変快く盛り上げてくれた。katsuも気を良くしたか、喉の不安をさほど出す事なく歌うことが出来た。「Forever Young」ディランの日本語カバーで終了。音楽通、または現役ミュージシャンが多いお客様はこんなシブい選曲も大いに受け入れてくれ、終演後は色々とお褒めの言葉もいただき嬉しい限りであった。そして、思いの他アンコールまでいただいてしまった。ジョン・レノンの「Starting Over」。なぜかとても演りたい気分の曲だったので嬉しい。鎌ちゃんのトライアングルのイントロでスタート。katsuもかめも楽しそうに歌っている。私もエンディングでは「Allright,Together」と、つい一緒に歌ってしまう。そんないい感じのステージとすることが出来た。

    

 さて、続いて登場した「よしだかずをとその一味」の演奏はさすがの一言であった。メンバー個々の技量もさることながら、エンタテイメントを知り尽くしたそのパフォーマンスは見習う所大である。全員でボーカルやソロを取り合う構成力の多彩さ、おなじみの「無農薬」大根パフォーマンス。ハープソロではミニアンプを使ったかずを氏が客席に乱入。そして人を引込むトークの見事さ。かと思えば聴かせるバラード(颯田氏の「バードランド」は最近では最も感動した一曲となった)。KW2Uはその演奏に圧倒されながらも非常に楽しんだ。メンバー全員、とてもいい経験をさせていただいたと思った。ライブ写真がないので、終演後にステージで写真を撮った。

   

 その後は打ち上げで遅くまで盛り上がった。またこんな楽しいライブが出来ればな、と思った。「一味」の方ともいろいろ話をした。ギターの颯田氏と私の高校時代の友人が知り合いだったことには驚いた。やはり世の中は狭い。ドラムの勇悦氏は高校時代吹奏楽部だったそうだ。年も1歳違い。きっと県大会の会場とかで同じ時間を過ごしていたんだろうな。こんな小さな発見があるところも音楽を演るものの楽しさである。