ハーレム・スキャーレム/1991年(1994年) カナダのメロディアス・ハード・ロックの雄、HAREMSCAREMの記念すべきデビュー・アルバム。実はこのアルバムの日本リリースは2ndアルバムのリリース後。2ndアルバムが日本で大反響を呼んだため、急遽このアルバムが日本発売されることに。 エモーショナルで素晴らしいヴォーカル、メロディアスでエッジの効いたギター、あのQUEENを彷彿とさせる分厚いコーラス、そしてなによりも甘いメロディーがいっぱい詰まった素晴らしい楽曲。デビュー・アルバムとしてはまさに最高域に達している。ライブでは欠かせない@、素晴らしいメロディ、コーラスで人気のあるBEH、そして珠玉のバラードC、あと個人的に大好きなバラードIなど必聴曲が目白押し。 ちなみにCは『クリスマス特別企画〜魅惑のラヴ・バラードをあなたに』でも紹介した曲。 J〜Lは日本盤ボーナス・トラックでEH@のアコースティック・バージョン。 |
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ムード・スウィングズ/1993年 1stのソフトなイメージとは一転、よりハード・ロック然とした楽曲を中心に構成されている。もちろん彼らの持ち味である、エモーショナルで素晴らしいヴォーカル、メロディアスでエッジの効いたギター、分厚いコーラスはそのままでこのアルバムにより『ハーレム・スキャーレム節』が確立され、彼らの代表作、と個人的に思っている。「ハーレム・スキャーレムと言えば、コレ」なのである。 確かに、メロディアスなのだが、それがありきたりなものではなく、「おっ!」と聴く者の意表をつく。@が特に素晴らしい。その他ライブでの定番ACJ、個人的に大好きでブルージーなD、ドラムのダレン・スミスが素晴らしいヴォーカルを聴かせるE、ハード・ロック・バンドでありながらア・カペラで聴かせてくれるIなど必聴である。ちなみにDのアコースティック・バージョンが存在するのだが、これまたカッコイイ(現在は彼らの2枚組のライブ・アルバムに収録)。 |
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ヴォイス・オブ・リーズン/1995年 90年代に入り、アメリカはニルヴァーナ、パール・ジャム、サウンド・ガーデンなどが代表的バンドとなるグランジ・オルタナ・ブームが到来する。それにより売れなくなった多くのHR/HMバンドがムーヴメントに乗ろうと、いっせいに音をヘヴィ&ダークに変える。 HAREM SCAREMもその流れに乗ったのかどうかはわからないが(というのも大概のバンドはこういうとき「俺たちは自分のやりたいことをやったんだ。」と語るため真実はわからないのだ。)、この3rdアルバムでダーク&ヘヴィとなる。よって日本のマスコミ、ファンからは酷評された。 それでも@ABG等は良い曲だと思える。ただ「わざわざHAREM SCAREMがやらなくてもいいではないか」と思われたのだろうか。あまりこのアルバムについて語られることはない。 かつて元プロ・ミュージシャン(ベース)が、まだこのアルバムを聴いていと話した時に僕に「奴らはやっぱスゲェよ。聴かなきゃダメだ。」と言ったことがいつも思い出される。しかし、やはりこれは「玄人ウケ」というものであって、やはり一般に広く受け入れられる作品を残さなければ「バンドとしては」不幸な方向に行くように見える。 |
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ビリーヴ/1997年 「アメリカのトレンドに乗って自分たちもアメリカ・カナダで売れたい。」「でも、大きかった日本のマーケットでは売れない。」そんなジレンマからなんとか脱したいと思い、ファンに「昔(1st、2ndのころ)の音に戻る。」宣言してリリースされたアルバム。宣言とおり以前の『ハーレム・スキャーレム節』を取り戻した。@Aなどは良い曲だ。Cが個人的には一番良いと当時は感じた。しかしこの曲のヴォーカルはドラムのダレン・スミスであった。専任ヴォーカルのハリー・ヘスに歌って欲しかった・・・と思ったのは僕だけではないはずだが。。。インストのDも素晴らしい。 「昔の音に戻って良かったじゃないか。いやぁ、一見落着。よかった、よかった。」なんて能天気な具合には行かなかった。リリース後、バンドはこのアルバムは満足がいくものではなかったと後にコメントする。どうやらレコード会社にせかされて作った、という話らしい。 個人的な印象だが、やはりまだ以前のようなメロディーの質、曲構成は以前のレベルには達していないような気がする。ゆえに全体的な印象がまだ暗いカンジがする。歌詞もネガティブな内容でないこともない。 |
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ビッグ・バン・セオリー/1998年 そんなこんなで、それでも仕事大好きな彼らはコンスタントにアルバムをリリースする。通算4作目の本作では、もう随分と吹っ切れたらしく、「グランジではないがメタルでもない、軽めのロック路線」を狙ったかのようなアルバムに仕上がった。このアルバムを聴いて「ああ、もうHAREMは2ndみたいな曲を作ることは永遠にないんだろうな」なんて軽い失望も感じたものである。 しかし、それはあくまでも「2ndのようなハード・ロック然とした名曲」が聴けない、というだけで「普通に良い曲」が聴けなくなったわけでは全然ない。@CFGIは素晴らしい。特にIなんて久しぶりに涙がちょちょぎれるような珠玉のバラードで、名曲中の名曲だ。ハリー・ヘスのヴォーカルの魅力が十二分に堪能できる。 |
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ラバー/1999年 問題作。 いや、別に音が変わった、というわけではない。問題が起きたのはバンドの『名前』の方だ。 「『HAREMSCAREM』というバンド名はカナダでは『古臭いメタルバンド』というレッテルを貼られて、誰も聴こうとしてくれない。だからバンド名を『RUBBER』に変える。でも日本では昔の名前が定着しているから、『HAREM SCAREM』でやる。」と言い出した。おかしな話だ。 そんなことはともかく、音はどうかというと曲は「軽めの活きの良いロック」というカンジか。悪くはない。悪くはないんだろうが、俺は好きになれん、と思った。それでも@Cは良い。他の曲も平均点以上である。 ライブで聴いたらまた違った魅力が感じられるかも、と淡い期待を抱き行ったが、やはりあまり印象は変わらず、それ以後ほとんど聴くことはなくなった。 これ以後『HAREM SCAREM』は日本でも本格的に『RUBBER』と改名し、「ウルトラ・フィール」というアルバムをリリースするが、すでにHAREMSCAREMに急速に興味を無くしていったやっち。はそのアルバムを買うことはなかった。「ああ、もう俺はHAREMのアルバムを買うことはないんだろうか。」なんて思ったりした。 |
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「Weight Of The World」/2002年2月21日リリース決定!! ところがどっこい、である。 なんとHAREM SCAREMがHAREM SCAREMとして帰ってくる!!(思えば変な話だが) 噂によると『2ndアルバム完全回帰!!』ということではないか。否が応でも期待が膨らむというもの。 あるサイトで3曲だけ試聴ができるということだが、まだ試聴できていない。その3曲だけでもわかればアルバムの全体像が掴めるのだが・・・。 久々にHAREMは聴かせてくれるのだろうか?また素晴らしいメロディ、ヴォーカル、ギター、コーラスで泣かせてくれるのだろうか? |
<番外編>
これは「ラバー」リリースに伴う日本ライブ・ツアーのマーチャンダイズとして販売されていたTシャツ。アヒルちゃんがとってもきゃわいい♪ ちなみこれは黒だが、当日は水色とオレンジ色も販売されていた。ただその2色は当時流行った「チビTシャツ仕様」で、当時少し太りぎみだったやっち。は購入を断念・・・(..;)。あーん、今なら着れるのになぁ! |
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バック・プリントには、ご丁寧にもアヒルちゃんの後姿が! |