DOG TOFFEE/sacred heart (2002年7月リリース) | |
イギリス発、チンピラ・ロケンロール・バンド、ドッグ・タフィーのデビューアルバム。デビュー、といっても活動は1996年というから、それなりのキャリアをつんでいるとも言える。前回レビューしたレイジング・スピードホーンに続いて今回もイギリスのバンドの紹介。ま、単なる偶然だけど。 さてさて、1曲目のイントロから、いかにもロケンローなギターのリフをかき鳴らす音がカッコイイ。アルバムを全体通して勢い重視でガンガン突き進む素直なロックン・ロールの曲が並ぶ。勢い重視といっても、基本はエルヴィス・プレスリーなどからバンドが影響を受けていることもあって、メロディーは非常にポップで聴きやすい。メロコアやスカコアのようなポップさがある(だからといってHARDCORE SUPERSTARまでのメロディの扇情はない。どちらかというとBYB型か)。違うのはドラムのビートがメロコアのような激しさはなく、あくまでロックン・ロールなビートであることか。 バラードなんか一切無し。俺達はロック・バンドさ、と言わんばかりの勢いで賞味39分を一気に駆け抜ける。曲はいたってシンプルだが、どれもカッコイイ曲ばかり。中盤、終盤もこれでもか!とダレることがない。 というわけで、レイジング・スピードホーンに続いて『当たり』だったDT。しかし、いかんせん楽器の音が軽いような気がしないでもない。プロデューサーは「あの」NIRVANAの1st「Bleach」を手がけた、ジャック・エンディーノなる人物らしいが、その割には音が軽いんでないの?と思った。ま、ロケン・ロール・バンドならこの程度の音の厚さでもいいのかな?ライブじゃ音もデカそうだしな。来日期待、である。 是非、2ndアルバムをリリースする時は、BYBなみの音の分厚さで、聴く者を圧倒してもらいたいもんだ。 |