プレジャーハンティング



前より片付いてる 僕の部屋
窓からさす暖かな光
持って行き忘れた 本とCD
どうりで「見当たらなかった」わけだ


通い慣れた駅に 新幹線で着いた
懐かしい空気を吸い込んでみる
やりたかったことを見失った僕を
変わらぬ「おかえり」が迎えてくれた

「ありがとう」と こたえていたよ
理由なんて わからないけど
当たり前の ことがこんなに
嬉しいと気づいたんだ

忘れかけてた思い出は
いつしか置き忘れたまま
歩いてゆく 歩いてゆく
時の流れるままに

輝いていたあの頃は
当たり前だった景色を
立ち止まって 見渡すのは
今の僕に必要な時間なのだろう


大好きなマンガと
何度も聴いたCD
部活に夢中だった頃の写真
お気に入りのシール
文化祭のしおり
こんなにも「大好き」があったんだ

目指すものは ひとつだったよ
今はちょっと疲れてるけど
好きなものを見つめてみたよ
あの頃の僕になって

忘れかけてた思い出は
今でも色あせないまま
続いている 続いてゆく
今へと繋がってる

あの頃 夢掲げたのは
今と変わらない僕だろう?
今からでも 何回でも
新しいものを 見つけて踏み出せるさ


どんなときに楽しかったの?
どんなことが嬉しかったの?
「自分らしさ」はそういうものだろう?
ひとつずつ集めればいい

駆け抜けてきた毎日は
こんなにも美しいから
今もきっと 今日もきっと
いつかまぶしく見える

嬉しかったことの「かけら」
拾い集めて見渡せば
ひらけてゆく 広がってく
見渡す風景 どこへでも行けるんだ


宝物だらけの 僕の部屋
心にさす暖かな光
遠回りをした僕だけが
手に入れたかけがえのないもの