忘れないようにと 僕らは目を閉じる
瞬(まばた)きが増えていく
電車の中からは みんなが見えなくて
少し不安になる

不器用な頭で 簡単なことでも
難しくしていたから
いつも同じように 誰かの真似しては
背伸びをしてたんだ

思い出すのはアルバムを埋めた笑顔
季節はずれの風鈴の音 きらら
風の匂いと雪の降る僕らの街
さよならを詰め込んで新しいドアの前に立つ


ああ 窓の外は作り物みたいだ
音楽を止めてみる
ああ 駆けて消える景色の中ひとり
まぶたを閉じるよ

思い出すのはアルバムを埋めた涙
季節はずれの風鈴はまだ きらら
風の匂いと雪の降る僕らの街
さよならを詰め込んで新しいドア開けば
少しずつ近づいた僕らの未来 瞬(またた)きの風景