流れる風頬染めて 語る心君の背に 交わる季節 殺那振り返る 夢誘(いざな)う春景色 東で笑う三日月 涙の後に咲く花は白く ひらりひらり 散りゆく桜 君の手を繋いだ からりからり 回る歯車 泡沫(うたかた)の華 懐かしき日は遠く 君の影を揺らす 嘆く声高き空 咲き乱れ幻 舞い上がれ雪桜 絢爛(けんらん)と誇れば 飽きるほど繰り返す 惜別(せきべつ)の名残に 浮世の舞台踊りし 人の思ふ夢錦(ゆめにしき) 運命(さだめ)は艶(あで)やかに燃え 委ねる 無常の世は幾千と 動き出す銀の時計 足跡を隠すように続いた ふらりふらり 君を探して 移ろう時の中 はらりはらり 頬を濡らすは 誰の想いか 冬を越えて黄昏 追憶と感傷 永遠刻む時計 狂い咲く幻 舞い上がれ雪桜 宴は終わらない 踊り明かし暁(あかつき) 儚く消えるまで 愁(うれ)いを 奏でて 未来(あした)を 灯して 染まりし 桜よ 想い 薄紅と彩れ 懐かしき日は遠く 君の影を揺らす 嘆く声高き空 咲き乱れ幻 舞い上がれ花吹雪 刻む心深く 切なさも悲しみも 映し出す雪桜 |