今宵空に浮かんだ 満天の宝石
かき鳴らす旋律 靴音高らかに
心臓震わせる 黄金の光が
鈴の音を 笛の音を 全てを包んでく

もう一度だけ奇跡を 抱え込んだ希望
答えのない問いかけ あふれ出す慟哭
巡り逢えた幸福 もう戻れない事実
何度でも 何度でも 繰り返すさよなら

「夢の続きをください」
切に願った 秋は深く 吐息は白く

赤く赤く 染まる花びら
夢の跡に 咲いた言の葉
季節がまた 記憶を呼べば
秋の香り 欠けた心を探す


思い出せない記憶と 忘れたい真実
捨てられない気持ちと 届かない指先
鳴り止まない音楽 照らし出す橙
苦しくて 悔しくて それでも息をする

星に預けた願いは
遠くどこかで優しい雨へと変わるだろう

淡く淡く 心重ねて
あの日決めた 大切なこと
痛む胸を 抱きしめた夜
秋の風が 私の声を消した


冬を越えて 春を駆け抜け
夏の終わり 秋風を待つ
遠く詠う 幸せはまだ
月の影に 隠れて涙誘う