東京都写真美術館で行われているMick Rockの写真展「ROCK'N'ROLL EYE」に行ってきた。場所は恵比寿ガーデンプレイス内だ。
展示室内に入るといきなりDavid Bowieの大きな横顔が出迎えてくれた。とにかくデカい。そこにはDebbie Harry、Lou Reed、Bowie、Brian May、Iggy Popのメッセージも添えられていた。この写真に限らず、各作品には被写体のコメントかMick自身の撮影秘話のようなものが細かく書かれていた。場内にはBGMとしてBowie、Iggy、Queen、Lou、Roxy Music、Mott The Hoopleなどが流れている。そのどれもがLive Versionだったりして雰囲気も盛り上がる。
前半部にかなりのスペースを割いてSyd Barrett(ex.Pink Floyd)が展示されているのが嬉しい。位置付け的には裏メインって扱いだと思う。いやMick的にはメインだったのかも。Floyd脱退後最初のアルバムジャケット用セッションからの写真だったが、最終的にジャケットデザインを担当したHipgnosisのスタッフは「1stの写真はMickの作品ではない。」と言っている。しかし、撮った本人が自分の作品だとしているのだし、堂々展示されているのだからこの問題も解決したことにしよう。
途中、OzzyとKellyのOsbourne親子がセットで飾られていたが、どう見てもOzzyが普通のお兄さん状態だったのが笑った。でも、左手の4本の指に一文字ずつ彫られたo,z,z,yの刺青が間違いなく本人の写真であることを物語っていた(takiさんこれでいいですか?)。
不思議に思ったのは、何枚かの写真が裏焼きされていることだ。少なくともMick Ronsonで2枚、Lou Reedで1枚が左右逆の状態でプリントされていた。最初は展示用の配置の関係でそうしているのかと考えたが、写真集で確認しても同じだったので意図的に裏で焼いたようだ。
各ミュージシャンに思い入れがあればより楽しめることは言うまでもないが、単純にアーティストのカッコイイ写真を見るって目的で足を運ぶのも良いと思う。古くは1970年代初期から今年になってから撮った作品まである。梅雨明けの猛暑の中、涼しい美術館で堪能出来るロック写真!28日まで開催してますので、音楽好き美術好きには是非見に行って欲しいです。
お土産は3,000部限定に釣られた展示会の図録(笑)。ホントはSydがデザインされたTシャツも欲しかったがペラペラの生地にプリントゴッコのような仕上がりで4,000円は高いぜ!
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