Walrusの丸3年ぶりの作品『20012002』がYAMAHA系のマイナーレーベルから発売された。タイトルが表しているように2001年から2002年にかけてレコーディングされた6曲が収録されている。元々LIVE会場と公式サイトでのみ発売されていた『latest demo tracks』(CD-R)をミックスし直してCD化したものだ。大部分が旧素材を使用して再構築したと思われるが、一聴しただけで全く印象が違っていることに驚いた。CD-RとプレスCDのそもそもの特性の違いもあるのだろう。旧作品の宅録っぽさもWalrusらしいが、豪勢な音圧と作り込み具合もやはりWalrus(謎)。早速両者を交互に聴きながら相違点を探すというA型気質丸出しな聴き方で喜んでいる(笑)。
で、この作品、「ミニアルバム」と呼ばれているのだが、収録時間は40分近くもある(正確には38分20秒)。個人的にはこれだけあれば「ミニ」ではなく十分アルバムだと感じる。アナログ時代はLP(アルバム)と言えば40〜50分くらいが一般的で、カセットテープに46分や54分なんて半端なサイズがあるのもLP一枚を両面でぴったり録音するためだった。これは30cmレコードのカッティング上の限界からそうなったっぽい(現在はもう少し長時間収録出来るらしい。)。
私にとっては音楽を集中して聴く時間として片面20分程度ってのはちょうど良かったように思うので、今でもアルバムって40分前後で良いような気がしている。しかし、CD時代になって収録時間がとても長くなったように感じる。CDが規格上約74分収録出来る(最長では79分40秒らしい。)のでというのが一番の要因なんだろう。日本の場合はCD化が一気に進みアナログ盤が淘汰されてしまったので更にその傾向が強い。でも74分って冷静に考えると昔で言うところの2枚組LPだ(笑)。毎回70分級の作品を出している人は、毎回2枚組LPを出していることと同じだ。
と言うことで手元にあるアルバムの収録時間を調べてみた。端からCDプレイヤーに突っ込んでいたら何日も必要なので、直感的に短そうなものと長そうなものを選んだ。もちろんLIVE盤や編集盤除きだ。それとミニアルバムとかEPと銘打ったものも除く。
まず短そうなものってことでThe Beatlesを調べてみた。この結果は凄い(笑)!最も短かったのは『A Hard Days Night』で13曲収録で30分30秒しかない。その他も30分台がほとんど♪彼らの作品で一番長かったのは『Abby Road』で47分14秒(17曲)。YMOの『Solid State Survivor』もかな〜り短い。8曲収録で32分08秒しかない。倍にしても約64分だからMDに二回り録音可能だ(意味不明)。
次に長そうなもの。パッと浮かんだのがDe-LAXの『Emotional Market』。発売当時にも長いと思った記憶がある。これ15曲収録で62分31秒!アナログなら2枚組な長さ。参考までに正美と秀樹のボーカル曲を除くと(笑)54分26秒でなんとなく1枚ものな感じ(汗)。ROVOの最新作『Flage』が6曲収録で74分28秒、GY!BEの『Yanqui U.X.O.』が5曲で74分58秒!思い出して調べた中では一番長い!
余談だが、LP時代に2枚組だったもので、CD化に際し1枚ものなったタイトルも結構多い。同じようにLP3枚だとCD2枚だ。前者の有名どころだとThe Clashの『London Calling』(19曲、65分07秒)とかPILの『Second Edition』(12曲、60分34秒)がそうだ。
これも続きそうなネタなので、30分以下のアルバムか1枚もので限りなく80分に近いアルバム募集(笑)!
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