よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。
00年代(2000年以降)から早くも四半世紀が過ぎようとしています。インターネットの普及からデジタルでのフォーマットが登場し、今はStreamingの時代となりました。膨大な世界の、または過去のライブラリを自由に聞ける、また個人が簡単に発信できる時代となり、音楽のあり方が変わってきました。Streamingsが集計対象になるため聞かれる曲はいつまででも聞かれ続け、ある時には自然発生のごとく過去の曲が浮かび上がってきます。そんな時代の00年代以降ですが、管理人がチャートヒット関係なく、長く聞かれ続けるのではないかと思う曲をセレクトしました。
2010年代といえばEDMと呼ばれるエレクトロダンスミュージックのブームでした。音楽の内容もダンスミュージックからロックやカントリー、ヒップホップやR&Bにまで含む曲が登場していき、現在まで続いています。
Levels / Avicii 11
EDMブームの代表的なアーチストといえばスウェーデンはストックホルム出身のDJ Aviciiと言えるでしょう。2018年に28歳で亡くなるまで活躍し続け、2013年の「Wake Me Up」はカントリーとエレクトロをミックスさせた音で、全米4位のヒットを記録しています。そんなAviciiがまず最初に名前を挙げたのが2011年に発表した「Levels」で、Etta Jameの「Something's Got A Hold On Me」にインスパイアされた曲でした。全米60位、全英で4位を記録していますが、同じ時期にFlo Ridaが「Good Feeling」でAviciiの「Levels」が引用したEttaの声をサンプリングしたことも話題になりました。トランスの恍惚感とEttaの声に導かれる切なさのミックスが素晴らしい。
Titanium / David Guetta f. Sia 12
フランスはパリのDJ David Guettaは2000年代の後半あたりからヒットを出していき、2009年のBlack Eyed Peasの「I Gotta Feeling」(全米1位)の大ヒットによって地位は決定的となりました。2011年に発表された5枚目のアルバム『Nothing But The Beat』はエレクトロに加えてロックの要素を加えたもので、オーストラリアのシンガーソングライターSiaの作曲してフューチャリングした「Titanium」は全米7位、全英1位を記録しました。ギターのリフから始まるロックとEDMのトランスが見事に融合して、チタンのような強さを持ったエンパワーソングです。
Clarity / Zedd f. Foxes 13
ロシアはSaratov出身のDJ Zeddの2012年に全米8位、全英27位を記録した曲です。イングランドはSouthhampton出身のシンガーFoxesをフューチャーしていて、PVの中でもカップルの一人として登場しています。エレクトロダンスミュージックながら、エモーショナルな前半とアッパーな後半の対称感が素晴らしいナンバーです。
Runaway(U & I) / Galantis 14
スウェーデンはストックホルムで結成されたデュオGalantisの2014年に全米ダンストラック9位、全英4位を記録した曲です。作曲とボーカルで参加しているのがS Club 7などのヒット曲を手がけているCathy Dennis。バックのキラキラとしたピアノのフレーズがエレクトロの高揚感と合わさって、不思議な世界を作っています。
Alone / Marshmello 16
ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のDJ Marshmelloは今もなお数多くのコラボ作品で人気のDJですが、そんなMashmelloがブレイクしたのは2016年に発表された「Alone」でした。2016年にデジタルダウンロードを開始し、当初は全米60位のヒットだったものが、2019年にフォートナイトのゲーム内でコンサートを開いたことで全米28位を記録しています。Marshmelloという覆面DJ自身がいじめられっこだったものが、エレクトロダンスミュージックの才能で一気にスターダムに上がるというPVが話題を呼びました。
Don't You Worry Child / Swedish House Mafia f.John Martin 12
スウェーデンはストックホルムで結成されたエレクトロハウスグループSwedish House Mafiaが2012年に全米6位、全英1位を記録したナンバーです。2010年にメンバーの家庭の話から生まれた曲は、2012年にバンドの解散を告げる歌となり、バンドが解散した後に世界各国で大ヒットとなりました。
Sweet Nothing / Calvin Harris f.Florence Welch 12
EDMのブームはBlack Eyed Peasの「I Got Feeling」と、RihannaとCalvin Harrisによる「We Found Love」が起爆剤となり2010年代に広がります。Calvin Harrisは2012年に発売された3rdアルバムから8曲ものシングルヒットを生み出しますが、最大のヒットが全米10位、全英1位を記録した「Sweet Nothing」でした。Florence And The MachineのFlorence WelchのエモーショナルなボーカルにCalvin Harrisのポップで躍動感のあるエレクトロダンスミュージックのミックスが見事です。
Where Are U Now / Jack U f. Justin Bieber 15
エレクトロダンスミュージックブームで活躍したDJのロサンゼルス出身のDJ Skrillex、ミシシッピ州Tupelo出身のDJ Diploが組んだJack UがJustin Bieberをフューチャーした「Where Are U Now」は全米8位、全英3位の大ヒットを記録しています。エレクトロと東洋風のメロディを合わせた複雑な曲で、この曲をきっかけにJustin Bieberが全米1位を連発するなど一気にブレイクすることになりました。
Waiting For Love / Avicii 15
スウェーデンはストックホルム出身のDJ Aviciiは、PVも曲もとにかく切ないというものが多いのですが、2015年に全米Hot Danceで7位、全英6位を記録した「Waiting For Love」はその代表といえます。オランダのDJ Martin Garrixとの共作で、Cherry GhostのSimon Aldredがフューチャリングされています。「Waiting For Love」はLyric PVも本PVもなかなかの素晴らしい作品で、「Waiting For Love」の歌詞と合わさって感動的です。
Peanut Butter Jelly / Galantis 15
スウェーデンはストックホルムで結成されたデュオGalantisの2015年に全英8位を記録した曲です。Bettye Swannの「Kiss My Love Goodbye」をサンプリングしたダンストラックで、「Spread It Like」と「Hey」というかけ声とともにスイッチが入るあたりが面白いナンバーです。スーパーマーケットで楽しそうに踊るPVがまたこの曲の魅力をさらに増幅させています。