History Of Pop Music
よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。 アイルランドはダブリンで結成されたロックバンドU2が始めて全米Top40入りとなる全米33位、全英2位記録した曲です。U2は1980年に『Boy』でデビューして、現在までトップランナーとして活躍し続けることになりますが、そんなU2の特徴の一つがジャカジャカという感じのThe Edgeのギターで、この曲がそのままU2のイメージとなっています。曲はアメリカの公民権運動の指導者Martin Luther King Jrを歌ったもので、歌詞と相まって高揚感があります。バックボーカルにはPretendersのCrissie Hyndeが入っています。 カリフォルニア州サンフランシスコで結成されたロックバンドJourneyは全米1位こそないものの80年代にはヒットを連発していて、1981年の『Escape』は全米だけで1000万枚の売り上げを残しています。「Separate Ways」は次のアルバム『Frontiers』からカットされて全米9位、全英102位を記録しています。日本では人気の高い曲で、切ないメロディと躍動感のあるリズムでスポーツ中継のテーマにも使われています。 スウェーデンはUpplands Vasbyで結成されたハードロックバンドEuropeの代表曲で、1986年に全米8位、全英1位を記録しています。David Bowieの「Space Oddity」からインスプレーションを得たといわれる歌詞と、壮大なメロディが魅力の大曲ですが、なんと言ってもイントロのファンファーレが素晴らしく、イントロで一気に持って行かれます。 ロンドン出身のシンガーソングライターElvis Costelloはパンクミュージックとして70年代後半から活躍しますが、BeatlesのPaul MacCartneyとのコラボで、互いのアルバムで共演したことから1989年に「Veronica」が全米で最大のヒットとなる19位、全英31位を記録しています。重度の記憶喪失を経験した女性をテーマにしていますが、アルツハイマー病を煩っていた祖母と重なり、祖母の名前が曲名になっています。PVは年老いた女性とCostelloとの会話から彼女の人生が語られる感動的なものになっています。 ワシントン州Everett出身のシンガーソングライターKenny Logginsは70年代にはLoggins & Messinaとして、その後ソロとしてAORアーチストとして、また80年代には『Footloose』『Top Gun』『Caddyshack U』『Over The Top』などサントラヒットで活躍をしています。「Heart To Heart」はそんなAORアーチスト期の傑作曲で、1983年に全米15位を記録しています。お洒落でありながら、中盤への展開とサビの急展開は独特のもので、若き日の少年の心象を描いたPVとともに強く印象に残ります。 オハイオ州Toledo出身のソウルシンガーAnita Bakerのブレイクとなった曲で、全米8位、全英13位を記録しています。美しいメロディはさることながら、うねるような低音の伸びが特徴的なボーカルは独特です。Anita Bakerはこの曲でGrammy賞の最優秀R&Bを受賞しますが、この後Grammy賞を連続で受賞するなど活躍をしています。 ニューヨーク出身のシンガーソングライターBrenda Russellの1988年に全米6位、全英23位を記録した曲です。A&MレコードのHerb Alpertがシングルカットを勧めたと言われ、実際に最大のヒット曲となっています。タイトルから伝わる切ない感じがそのままメロディにつながり、サビの高揚感からの終わりかたが素晴らしく、80年代に数あるバラードの中でも屈指の名曲です。 ロンドンで結成されたJazzie Bを中心とするユニットSoul U Soulは80年代後半から90年代にかけてネオソウル、アシッドジャズの代表として活躍をします。そのきっかけとなったのは全米11位、全英5位を記録したこの曲で、Sinead O'Connor、Bjork、Gwen Stefani、Madonnaを手がけたNellee Hooperがプロデュースしています。ボーカルCaron Wheelerの歌声とクールなバックトラックの対比が素晴らしく、シンプルなピアノの調べがJazzっぽさもあってお洒落な曲となっています。 ミシガン州Saginaw出身のStevie Wonderは60年代、70年代とそれぞれ活躍していましたが、80年代にはまた違った80年代のStevie Wonderとしてヒットを連発しています。1985年に発売された『In Square Circle』から「Part Time Lover」が全米1位に輝いていますが、3曲目にカットされた「Overjoyd」は全米24位、全英17位を記録しています。チャート順位的にはStevie Wonderの過去の大曲と比べると地味ですが、曲のバックに鳥の声や虫の声、自然の音を盛り込んで、独特の世界観が素晴らしい曲となっています。印象としては喧噪のあとの静寂のような感じで、終盤に盛り上がって終わるあたりは80年代のStevieを代表する名曲と思います。 80年代最後にはフランスはArlesで結成されたフラメンコ、サルサのバンドGipsy Kingsの全英86位、全米のラテンチャートで初の1位を記録した曲です。オリジナルはイタリアのDomenico Modugnoが1958年にリリースした曲で、全米1位、全英10位の大ヒットを記録しています。これをラテンナンバーとしたのがGipsy Kingsバージョンですが、まるでGipsy Kingsの代表曲となるぐらいに素晴らしいカバーとなっています。日本ではCMで使われていることもあり、親しまれています。 |