History Of Pop Music
よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。 80年代から90年代末までで100曲の2回目です。 スコットランドはBellshill出身のポップシンガー、Sheena EastonはBBCが製作した『The Big Time』オーディションから登場した女性ポップシンガーの元祖的な存在でした。デビューシングルの「Modern Girl」は当初ヒットしませんでしがた、続く「9 to 5」のヒットから再浮上して全米18位、全英6位のヒットを記録しています。PVや歌詞もそうですが、80年代以降に進む女性の社会進出を象徴する曲です。
イングランドはHandsworth出身のシンガーソングライターSteve Winwoodは60年代からThe Spencer Davis Group、Traffic、Blind Faithと名だたるバンドに所属していますが、ソロキャリアとしては81年に全米7位、全英45位を記録したこの曲からでした。シンセサイザーの軽快なメロディに元気がでる歌詞が良いです。
70年代にオペラ風ロック組曲「Bohemian Rhapsody」をヒットさせるなどUKを代表するバンドだったQueenは80年に入ると全米でも2曲を1位に送り込みます。そんなQueenが81年に全英1位を2週間(全米29位)のヒットとなったのがこの曲で、グルーブ感たっぷりのリズムとイントロのメロディが特徴的です。90年にはアメリカ人ラッパーのVanila Iceがこの曲をサンプリングした「Ice Ice Baby」が全米1位を記録しました。 ロンドンで結成されたNick Heywardを中心とする6人組ポップバンドHaircut 100の全英4位を記録した曲です。ファンキーなギターとラテンのリズムが癖になるダンスナンバーです。80年代はUKのバンドが世界的に活躍していますが、ジャンルのこだわり無く良い音楽を貪欲に取り入れていたのがこの時代という感じです。
70年代終わり頃に成功を収めていたロンドンのパンクバンドThe Jamの一員であったPaul WellerがDexy Midnight RunnersのMick Talbotたちと組んだThe Style CouncilはJazzやヒップホップやソウルを取り入れたお洒落なポップサウンドで人気となりました。アルバム『Cafe Bleu』ではパワーバラードだった曲がソウルなダンストラックにリミックスされたシングルは全米29位、全英5位を記録しています。曲は60年代のソウルの雰囲気たっぷりのメロディにStyle Councilらしい当時の政治に対するメッセージも込められています。 ロンドンで結成されたEurythmicsは80年代にイギリスのバンドが世界的に活躍するブリティッシュインベイジョンを担ったアーチストの一つでした。全米1位を記録した「Sweet Dreams」を始め数多くのヒットを残しましたが、その中でも85年に全米22位、全英1位を記録したこの曲はチャート順位以上に高く評価をされています。パワフルで独特のボーカルを見せるAnnie LenoxとStevie Wonderのハーモニカのコンビネーションが魅力です。 リバプールで結成されたポップバンドDead Or Aliveの全米11位、全英1位を記録した曲です。80年代に一大ブームとなる売れっ子プロデューサーStock Aitken Watermanが初めて名前を上げた曲としても知られています。Dead Or Aliveはニューウェーブバンドとしては独特で、特にボーカルのピートバーンズの怪しい魅力によってダンスだけど、グラムロック的にも扱われています。後にラッパーのFlo Ridaがサンプリングした「Right Round」が全米1位を記録しています リバプールで結成されたHolly Johnsonを中心とするポップグループFrankie Goes To Hollywoodが84年に全米10位、全英1位を記録したナンバーです。プロデューサーがBugglesのTrevor Hornで、英国だけで200万枚を売り上げる記録的な大ヒットでした。怪しげなPVや過激な歌詞はBBCが放送禁止にするほど物議を醸し出しますが、キャッチーなサビメロなどは今でも耳にすることが多い80年代ポップスを代表する曲です。 ロンドンで結成されたニューウェーブバンドThe Blow Monkeysの全米14位、全英12位のヒットです。Blow MonkeysはなんといってもBeatlesの曲から名前が取られたDoctor Robert(Robert Howard)のかっこよさが魅力で、この曲のPVでもよく出ています。曲はJazz、Soulのフィーリングがミックスした優雅なメロディで、歌詞はHIVやエイズ感染者に対する憎しみや憎悪について歌われています。
80年代に起こったブリティッシュインベイジョン(UKのアーチストが世界的な成功を収めた現象)の中心的存在はBirminghamで結成されたDuran Duranでした。ヒット曲もさることながら、メンバーのルックスのよさは日本でも高い人気がありました。そんなDuran Duranが世界的な成功を収めるのは2ndアルバム『Rio』からですが、その3番目にカットされた「Save A Prayer」はライブバージョンとして全米16位、全英2位を記録しています。曲はDuran Duranのシングルヒットには珍しいスローなナンバーで、サビの歌詞は他の曲にも引用されるほど有名な歌詞です。PVはスリランカ3部作と言われ、当時としては破格の高額で撮影されたビデオの名作になっています。 |