History Of Pop Music
よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介しています。選曲は全米Top5に入った曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるため外しています。最近過去の音楽は再び脚光を浴びていますが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。 イギリスでセッションミュージシャンをしていたJohn McBurnie、Andy Dalby、Phil CurtisによるVapour Trailsのデビューアルバム『Vapour Trails』に収録されていたナンバー。Larry Carltonがプロデュース。チャートヒット記録はないですが、日本では「ベストヒットUSA」のテーマソングとして1981年の放送開始から使用されています。ウエストコーストの爽やかさが漂うAORなナンバーで、イントロからのワクワク感が魅力です。 ロンドンで結成されたニューウェーブロックバンドThe Bugglesのデビューシングルで、全米40位、全英1位を記録しています。邦題「ラジオスターの悲劇」はMTV(1980年放送開始)を予見したような曲で、MTV放送の1曲目はこの曲という80年代の象徴的な曲でした。シンセポップの明るいタッチの曲でサビのキャッチーさは今でも新鮮です。メンバーのTrevor Hornは80年代にはYesやFrankie Goes To Hollywoodなどを手がけてプロデューサーとして活躍しました。 JazzコンポーザーであったQuincy Jonesは79年にMichael Jacksonの『Off The Wall』でタッグを組み、82年にはあの大ヒット『Thriller』を生み出しています。そんなQuincy Jonesの81年に発表したディスコティックなアルバム『The Dude』から、「Ai No Corrida」は全米28位、全英14位のヒットを記録しています。オリジナルはイギリスのソングライターのChaz Jankel。QuincyはこれをCharles May(Dune)とPatti Austinをボーカルとしてカバーしています。曲のタイトルは大島渚監督の映画『愛のコリーダ』から取られています。 サンフランシスコで結成されたディスコユニットBoys Town Gangの82年に全米ダンスチャート15位、全英4位を記録したナンバーです。オリジナルはFrankie Valliが67年に全米2位を記録した大ヒットですが、ディスコアレンジが素晴らしく、チャートヒット以上にこの頃のディスコサウンドを象徴するようなナンバーとなっています。サビの高揚感が素晴らしく、テンションが上がります。 ロンドンのフュージョンバンドShakatakの82年に全英9位を記録したナンバーです。Shakatakはディスコを意識した軽快でメロディアスな曲が多く、日本でも大人気のアーチストで、当時のメディアではこぞってバックに流していました。「Night Birds」はShakakの代表曲で、キーボードの軽やかなメロディとファンキーなギターのリズムが心地良い80年代を象徴するポップサウンドです。 Steely DanのフロントマンDonald Fagenがソロとして発表した『The Nightfly』は名盤ですが、その代表曲が「I.G.Y.」で、全米26位を記録しています。曲のタイトルは「International Geophysical Year」(国際地球物理年)の略で、第二次世界大戦後に広がっていた科学に対する未来への楽観的なビジョンについて歌っています。一つ一つの音が際立つSteely Danらしい音の構成が素晴らしいナンバーです。 イギリスはPortsmouth出身のシンガーソングライターJoe Jacksonの82年に全米6位、全英6位を記録した曲です。街をドライブする時の高揚感を歌ったもので、シンセサイザーの華やかなメロディラインとリズム、都会的な音を想像させるアレンジが素晴らしいです。 ミシシッピ州Merdian出身のシンガーソングライターPaul Davisは77年に「I Go Crazy」の大ヒットを生み出しますが、82年には「Cool Night」が全米11位を記録しています。70年代後半から続くAORブームの最後のあたりのヒットで、Paul Davisらしい美しいメロディと転調の連続が素晴らしいです。 ロサンゼルスで結成されたバンドA Taste Of Honeyは「Boogie Oogie Oogie」の全米1位ヒットで知られています。「Rescue Me」は全米R&Bチャートで16位と目立ったヒットではないですが、サンプリングネタの定番となっていることから今でも人気があるナンバーで、切ないメロディラインと躍動感のあるギターが心地良い曲です。 ブラジルはリオデジャネイロ出身のJazzミュージシャンIvan Linsの代表曲ですが、目立ったチャートヒットは残っていません。この曲が知られるようになったのはGrammy賞のAlbum Of The Yearに輝いたQuincy Jonesが『Back On The Block』アルバムで取り上げたことからで、この曲を聴いたことがある人はこちらのバージョン(Take 6など)と思います。しかしオリジナルはカバー以上にコーラスとメロディがひたすら美しく感動的で、いつまでも聞いていたくなります。 |