History Of Pop Music
よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。 South Carolina州Barnwell出身のソウルシンガーJames Brownの代表曲で、1970年に全米15位、全英32位を記録しています。アルバムでのバージョンは10分という驚異の長さですが、シングルはPart 1で2分49秒、Part 2(B-Side)で2分33秒になっています。日本では「ゲロッパ」という言葉が流行するほどのサビのフレーズと何度もループするギターリフが有名です。 James BrownにはJames Brown Bandというバックバンドがいましたが給料をめぐる争いで離れ、1970年に新たにバックバンドThe J.B'sが結成されます。メンバーの中には後にParliament FunkadelicのメンバーとなるWilliam Bootsy Collins、Catfish Collinsもいて後のファンクサウンドへと繋がります。「The Grunt」はそんなThe J.B'sが発表したインスゥルメンタルのシングルでCatfish Collinsがギター、Bootsy Collinsがベースを担当しています。シングルチャートでは記録はないものの、そのメロディはヒップホップのサンプリングの定番として今もなお愛されています。 イリノイ州シカゴ出身のソウルシンガーCurtis Mayfieldは50年代にImpressionsとして活躍しますが、1970年にソロとして独立します。発表された最初のアルバム『Curtis』に収録されていたのが「Move On Up」で、全英チャートで12位の記録が残っています。力強いメッセージとキャッチーなメロディはStyle Councilによってカバーされたり、Kanye Westによってサンプリングされたりして今もなお聞かれつづけています。 アラバマ州Prattville出身のソウルシンガーで、「Land Of 1000 Dances」のヒットで有名なWilson Pickettが1971年に全米13位を記録した曲です。このメロディを聴いてピンときた人はある程度の年齢の方ですが、日本のバラエティ番組の定番として使われていました。イントロのメロディの躍動感が素晴らしいナンバーで、1974年にDiana RossとMarvin Gayeによってカバーされて全米25位のヒットを記録しています。 イリノイ州はシカゴで結成された家族によるソウルグループThe Five Stairstepsの1970年に全米8位を記録した曲です。サビの美しさは数多くのソウルナンバーでも屈指の物で、曲はSpinnersやDusty Spirngfieldなど数多くのアーチストによりカバーされたり、また2Pacの「Keep Ya Head Up」(93年)などのサンプリングにも多用されるなど、今もなお愛されているソウルクラッシックです。 イリノイ州シカゴ出身のプロデューサーQuincy Jonesが1971年に発表した『Smackwater Jack』に収録されていた曲で、アルバムは全米56位を記録しています。もとはテレビシリーズ「Ironside」のテーマとして使われたものですが、恐らく聞いたことがない人はいないと思われるほどの有名なホーンセクションのフレーズは素晴らしいです。 WalesはCardiff出身のシンガーShirley Basseyの1972年に全米57位、全英38位を記録した曲です。映画『007 Diamonds Are Forever』の主題歌ですが、Shirley Basseyは1964年に「007 Goldfinger」でもヒットしていました。後にKanye WestやLupe Fiascoなどがサンプリングしたことにより再び注目を集めますが、曲は007ならではのゴージャスでスリリングな展開が素晴らしい。 South Carolina州Barnwell出身のソウルシンガーJames Brownの1974年に全米26位を記録した曲です。曲は裏切った男への復讐の曲ですが、イントロのメロディ、そして本編のギターリフの粘っこいサウンドの2段構成で、どちらも後のヒップホップのサンプリングの定番として知られます。En Vogueは「Hold On」と「My Lovin」で引用し、Total、SWV、Mary J Blige、Kendrick Lamarなどに使われるなど数多くのR&Bソウルサウンドに影響を与えています。 フィラデルフィアで結成されたStylisticsの1972年に初の全米Top10入りとなる全米9位を記録した曲です。70年代にソウルの一大拠点となったフィリーソウルを代表するナンバーで、作曲プロデュースはその当時のヒットメイカーThom BellとLinda Creed。後にDiana RossとMarvin Gayeによってカバーされて全英チャートで5位を記録しています。曲はフィリーソウルの裏声による甘いバラッドで、90年代以降はサンプリングとして使われることも多いソウルクラッシックの一つです。 イリノイ州はシカゴ出身のソウルシンガーDonny Hathawayの1972年に全米44位を記録した曲です。Donny HathawayはRobert Flackとの「Where Is The Love」(全米5位)のヒットが有名ですが、その後発売された『Extension Of A Man』は全米69位とチャート順位は低いもののDonny Hathawayを代表するソウルクラッシックの名盤として知られていて、その最初のシングルです。アルバムには「Someday We'll All Be Free」というこちらも名曲が収録されていますが、最初のシングルである「Love Love Love」の方を今回は選曲しました。 |