カナダはオンタリオ出身のシンガーソングライターNeil Youngの代表作で、Crosby Stills Nash & Young活動時に発売され全米アルバムチャート6位を記録しています。アルバムから「Only
Love Can Break Your Heart」が全米33位、「When You Dance I Can Really Love」が全米93位を記録しました。
「Tell Me Why」に始まるアルバムはメロウで、Neil Youngの声も切ない。それでありながら時々ハードな爆音ギターも登場し、フォークロックやカントリーロックとは違ったNeil Young独特のギターサウンドです。また、バンドとは違った哀愁や孤独感が全体に漂い、アルバムの魅力につながっています。
★★★★
Runt.The Ballad Of Todd Rundgren / Todd Rundgren (1971)
フィラデルフィア出身のシンガーソングライターTodd Rundgrenの1971年に発表された2ndアルバムです。12曲入りでアルバムタイトルがBallad
of Todd Rundgrenとありながらバラードばかりではなくて、アップテンポの曲もありながらバランスが取れたアルバム構成になっています。魅力はポップ職人のTodd
Rundgrenの書くメロディアスな曲で、美しいバラードの「Be Nice To Me」が全米71位、「A Long Time, A Long
Way To Go」が全米92位を記録しています。
ニューヨーク出身のシンガーソングライターで、60年代にはヒットメイカーとして数多くのヒット曲を手掛けたCarol Kingの2枚目のソロアルバムで、代表作です。「It's
Too Late」が全米1位に輝きますが、それ以外にもJames Taylorが全米1位を獲得した「You've Got A Friend」、Aretha
Franklinがヒットさせた「Natural Woman」、The Shirellesの「Will You Love Me Tomorrow」などが収録されています。
オープニングの「I Feel The Earth Move」の躍動感のあるリズムから最後までどの曲もエバーグリーンの名曲で、Carol Kingの声がまた切なくて、いつまでも色あせない魅力が溢れています。
アルバムは当時評論家には評判が悪いと伝わっていますが、Beatlesの傑作『SGT』をPaul自身がやったようなトータルアルバムで、オープニングで「Ram On」が流れるとラストでも「Ram On」で締められています。個人的にはラストの「The Back Seat Of My Car」が好きで、切なくて、アルバムの最後を盛り上げて終わるのが最高です。
★★★★
What's Going On / Marvin Gaye (1971)
ワシントンD.C.出身のソウルシンガーMarvin Gayeの1971年にリリースされたアルバムで全米6位を記録しています。もともと60年代には「I
Heard It Through The Grapevine」が全米1位を獲得したり、Tammi Terrellとのコンビで「Ain't No
Mountain High Enough」など名曲を送り出していました。
70年にTammi Terrellが急逝したことで、音楽のスタイルを変えて、華麗で美しい豪華な音と、社会問題を取り上げた歌詞が合体して、シングルの「What's Going On」(全米2位)や「Mercy Mercy Me」(全米4位)がヒットしました。また「Inner City Blues」などアルバムのどれもが名曲で、Rolling Stone誌が選ぶ2020年版のベストアルバムでは歴代1位に選ばれています。