1961年に公開されて世界中で大ヒットしたミュージカル映画『West Side Story』の映画サントラです。ブロードウェイミュージカル版は1957年にリリースされていますが、映画版は1962年にステレオバージョンで全米チャート5位を記録しています。1986年にはCDによるバージョンがリリースされています。
ミネソタ州はDuluth出身のフォークシンガーの巨匠Bob Dylanの1966年発表のアルバムです。「Rainy Day Woman No.12
& 35」が全米2位、「I Want You」が全米20位。「Just Like A Woman」が全米33位を記録して、アルバムは全米9位を記録しています。メディアの選ぶ名盤選に必ず上位に入る作品で、フォークロックシンガーだったBob
Dylanがロック的なアプローチをしたものとして、アルバム全体ポップなものになっています。
Dylanはまず歌詞が大事ということが分かるのが、オープニング曲でシングルヒットした「Rainy Day Woman #12 & 35」で、バーでジャムっているような歌ですが、歌詞は強烈で、どんなことでも「俺に石を投げてくれ」と歌うオープニングにふさわしいナンバーです。そしてこのアルバムは7分以上の曲が3曲ありますが長さを感じさせない魅力があります。
★★★★★
The Velvet Underground & Nico / The Velvet Underground & Nico (1966)
Rolling Stone誌が選ぶロックの名盤選(〜1987)で歴代21位に挙げられるなどメディアに高い評価を受けている1966年にニューヨークで結成されたLou ReedをボーカルとするロックバンドThe Velvet Undergroundのデビューアルバムです。ジャンルはニューヨークパンクの最初の頃の代表作といった位置づけで、ポップアートの芸術家Andrew Warholのバックアップを受けてのデビューということもあり、Warholお気に入りの女優Nicoが無理やり加えられ、アルバムジャケットのバナナアートもAndrew Warholによるものなど、Warholのポップアート作品の一つという感じです。
1曲目「Wouldn't It Be Nice」はその中盤で、インストの「Let's Go Away For A While」でそのスタイルは極まります。個人的にはクライマックスの「God
Only Knows」が最高に気に入っていて、このアルバムを象徴する一曲となっています。しかし皮肉にもこのアルバムを境にBeach Boysの人気は下降線をたどっていきます。しかし時代を超えて色あせないアルバムは数多くのアーチストに影響を与え、今もなお輝き続けています。
このアルバムで有名なのは誰もが聴いたことがあるサンバの名曲「Mas Que Nada」で、Jorge Benの曲をSergio Mendesがカバーして全米チャート47位のヒットを記録しています。この曲は2006年にBlack Eyed Peasとともにアルバム『Timeless』でセルフカバーされています。その他にもラテンポップミュージックがアルバムの中にあふれていて、AORとしても楽しめる1枚です。
★★★
SGT Peppers Lonely Hearts Club Band / The Beatles (1967)
イングランドはリバプールから登場したBeatlesは1960年に結成されて、1963年にデビューアルバムをリリースするわけですが、解散までに名盤を作り続け今もなお語り継がれる伝説のバンドです。その音楽は芸術の域に達し、音楽のバリエーションも広げていったロックのオリジンの一つです。そんなBeatlesの数多くのアルバムの中で1番に挙げられることが多いのがこの『SGT
Peppers Lonely Hearts Club Band』でした。
これは幅広いジャンルの音楽を一つのショーとしてパッケージされたトータルアルバムで、オープニングの「SGT Peppers Lonely Hearts
Club Band」は最後にリプライズされて、エンディングまであるという。次いで実験性の高い音、遊び心が満載で、動物にしか聞こえない歌が収録されていたり、レコード盤逆回転をバックに流したりと。曲はどれも素晴らしいものですが、個人的に好きなのは「Good
Morning Good Morning」からオープニングのリプライズに入っていく展開。鳥のコケーコッコからの繋ぎは何とも言えません。クラッシックロックではありますが、一度は聞いてもらいたいロックの1枚です。
★★★★★
The Doors / The Doors (1967)
ロサンゼルスで結成されたロックバンドThe Doorsのデビューアルバムです。The Doorsは映画『The Doors』もヒットするなどボーカルJim
Morrisonを中心とする伝説的なロックバンドです。映画を見た人は分かるでしょうが、よくこれが商業ベースに乗ったかと思うような滅茶苦茶ぶりで、全米1位を獲得した「Light
My Fire」のあのヘロヘロとしたドラッギンなサウンドは確かに名曲ですが、これがよくラジオにかかったなとも感じます。
Cheap Thrills / Janis Joplin Big Brothers And Holding Company (1968)
テキサス州Port Arthur出身のシンガーJanis JoplinのBig Brothers And Holding Campany名義でリリースされた2ndアルバムです。全米チャート1位を獲得して、Janis
Joplinの名前を一躍有名にしました。シングル「Piece Of My Heart」が全米12位のヒットを記録した他に、ガーシュインの「Summertime」が収録されています。
私がこれまで聴いた女性ボーカルでのBest3にはJanis Joplinが入ります。命を声に変えてというのが伝わるほど声に力があり、そして心に突き刺さります。オープニングの「Combination
Of The Two」から展開するライブ感、唸り声。そしてピークとなる「Summertime」の暑苦しさとアルバム全体で熱気が伝わってききます。
★★★★
Blood Sweat & Tears / Blood Sweat & Tears (1968)
ニューヨークで結成されたブラスロックバンドBlood Sweat & Tearsの1968年に発表された2ndアルバム『Blood Sweat
& Tears(邦題 血と汗と涙)』です。シングル「You've Made Me So Very Happy」「Spinning Wheel」「And
When I Die」がそれぞれ全米2位を獲得して、アルバムは全米1位(400万枚のセールス)を記録。1970年のGrammy AwardのAlbum
Of The Yearを獲得した名盤です。
シングルは勿論のこと、オープニングがクラッシック曲の「Variations On A Theme By Eric Satie」のアレンジから始まって2曲目「Smileing
Phases」でもうノリノリです。アルバムはシングルがダントツに良いですが、特にLaura Nyroが作曲した「And When I Die」はLaura
Nyro以上にテンポチェンジのメリハリが効いています。Gloria Estefanもカバーした「You've Made Me So Very
Happy」も歌詞もメロディも感動する1枚です。
★★★★
Eli And The Thirteenth Confession / Laura Nyro (1968)
オープニングの「21 St Century Schizoid Man」はロックでありながら、Jazzのような展開が素晴らしいナンバー。キャッチーなメロディは頭から離れません。そして「I Talk The Wind」は美しすぎるバラード。クラッシックのような優雅さを持っています。それでいて最後の「The Court Of The Crimson King」。アルバム全体完璧な構成で、プログレッシブロックのアルバムでも聞きやすい名盤です。
The Whoの魅力でもあるキースムーンの激しいドラムの曲もありますが、全体的に切なくメロディアスな曲が多く、「See Me, Feel Me」は心揺さぶられます。個人的なフェイバリトは「I'm Free」とラストの「We're Not Gonna Take It」。開放感たっぷりで、思わず体が動きたくなる曲です。
サンフランシスコで結成された黒人のファンクロックバンドSly & The Family Stoneの全米13位を記録したアルバムです。シングル「Everyday
People」が全米1位を獲得したことでバンドがスターとなったブレイクアルバムです。タイトルトラック「Stand」が全米22位、「I Want
To Take You Higher」が全米38位を記録しています。
オープニングの「Stand」からファンキーな「Sing A Simple Song」とハイテンションになれます。どの曲もアイディアがあり、ソングライティングが素晴らしいSlyの才能を感じさせるアルバムになっています。