2003/7/30名古屋ブルーノートライブ

Chante Dominique, Chante

歌え!ドミニク、歌え!― ドミニクシャニョンの歌が聴きたい

"le 30 juillet Nagoya Blue Note"

7/30名古屋ブルーノートライブ

2003年7月30日
1st 6:30開演 曲目リスト
2nd 9:15 開演 曲目リスト
「さすがブルーノートだけあって、オトナ〜な雰囲気。若い女性が多いけれど、男性も結構いらっしゃった。(1stも2ndもなかなかの人出で、正直びっくりしました)食事もできるので、皆リラックスしている感じがした。その雰囲気のせいか?ちょっと名古屋おとなしいかな〜?という印象も受けた。」(par spumoniさん)当日の印象を、 1stステージをセニック乗りさんに、 2ndステージをspumoniさんに、まとめていただきました。

Blue Note 1st stage

中年オヤジセニック乗り、身の程知らずですが、ドミニクのコンサートに行ってきました。
テレビではいつも聞いている彼の声ですが、彼の生の声、生の迫力を最初に焼き付けておきたかったので、事前にCDを買うことはしませんでした。
一曲ごとの印象は、他の皆さんのレポートに譲るとして、中年のオジサンが感じたことを書きます。

リハーサルの様子一曲目は"La foule"群集でした。この歌はたしかエディット・ピアフの歌だったと思います。元の歌はかなりコテコテの発音のバタ臭い感じなのですが、ドミニクのカバーはさらりとして、でも情感を込めていて素敵でした。

カバーといえば"Love Me Please Love me"もすごくいい感じでした。元歌はご存知ミッシェル・ポルナレフですが、ラブミー・プリーズラブミーの後の「ジュスイフードゥヴー〜」のところのドミニクのファルセットは、本家ポルナレフ以上に澄んだ声でした。セニック乗りの世代にとっては誰もが知っているメロディーなので、思わず口ずさんでいました。

ドミニクと一緒にいるヌジェさんはさすがの存在感でした。あの声量とフランス語の発音の確かさに圧倒されました。やっぱり直接聴くと迫力が違いますね。また思わず笑いがでる会話、「モチィーロン〜」連発の怪しげな日本語も、場を和ませる雰囲気でした。

ドミニクのオリジナル曲は一曲一曲それぞれが全く違う個性をもっていて好きです。こんな中年オジサンの世代でも彼の歌のファンはいるのです。

仲良しのスコットさんとドミニクコンサートの締めくくりは、"Tout, tout pour ma cherie"でした。われわれ中年にとっては(若い世代の方もCM等で知っていると思いますが)、一番「のれる」曲なので、不肖セニック乗り様ご一行は立って歌うわ踊るわの大乱舞でした。(1stステージで、テーブル席ゾーンの中央あたりで立って踊っていたのがわれわれ中年軍団です。ちょっと恥ずかしかったですが…)

それもこれも全部すばらしかったのですが、個人的一番感動したのは、アンコールの時に歌った"Dilution"でした。さびのところの深い哀愁を帯びたメロディーのところが特に気に入っています。ドミニクの高音域は本当に透明感がありますね。わずか数分の曲なのに、何十年もの思いが詰ったようなすごく深い曲でした。

Blue Note 2nd stage

ブルーノートの青いライトと拍手に包まれ、客席を通ってステージへ。

1.LA FOULE

ヌジェさんのフリューゲルホルンのイントロ。CDのあの雰囲気のままで、とても情熱的。ドミニクは赤いベースを弾きながら歌う。オープニングにもってこいという感じ。本当に歌が上手くて感動。彼はCDと同じレベルで歌うのだ。しかも音をはずさないし。ベースを弾きながら歌うことをものすごく簡単にやっているけど、実はギターを弾いて歌うのより難しいそうですよ。

2.C'est la vie a Paris

ドミニクは客席を見ながら、笑顔で穏やかに歌う。コーラスはヌジェさんとギターの久保田さん。

(Cocktail time)

リハーサル(パトリック)ドミニクは「乾杯しましょう」と言って、本日のアーティストカクテル、「C'est la vie」のグラスを手に。ヌジェさんと共にフランス語の乾杯、「Sante!」を皆にレクチャー。このカクテル、「C'est la vie」はショートカクテル?上が赤紫色で下へだんだんと山吹色のグラデーションになっていて白い短めのストローが差してあるように見えた。(飲んでないのでハッキリわからないのですが)車で来たのじゃなければ飲んでいたんだけどなぁ。

3.TOUT N'EST PAS ECRIT

アルバムの中でも大好きな曲なので、これは絶対ライブで聴きたいと思ってた。だからものすごく嬉しかった。かっこいい曲。ヌジェさんのフリューゲルホルンが切ない。ドミニクのparle、「Alors,Reve-toi」が何度聴いてもドキっとする。(たまらん…)転調する所のコーラスはヌジェさん。CDのあの感じがそのままで、これはやっぱりフランス人同士だからなせる技だなぁと感動。♪TOUT N'EST PAS ECRIT〜でピタッと音が止まる終わり方がまたカッコイイ!

4.SYRACUSE

ヌジェさんが「SYRACUSEの意味を知ってますか?」と。イタリアのシチリア島にある都市だと説明(勉強不足でした…)ボサノバ調で、とてもゆるやかな空気が漂う。

5.LOVE ME, PLEASE LOVE ME

ドミニクの高音はとても綺麗。全然裏返らないし弱くならないってほんとにすごいと思う。もうまさに♪Je suis fou de vous〜である…

6.Fragile

ヌジェさんがこの曲について説明。スティングがテロに対して作った曲だとのこと。「テロはよくない」と力説されていた。ドミニクは英語で歌ってたような…?ヌジェさんはフランス語も交えて歌ってたと思う。ドミニクはベーシストだからこの曲を選んだのかな。

7.Moulin de mon coeur

ドミニクが「インストゥルメンタルをやります」と。これは本当にかっこよくて素晴らしくて、客席の全ての人の目はステージに釘付けだったと思う。ヌジェさんのホルンとドミニクのベースのウォーキングが絡み合って、胸が高鳴るのを感じずにはいられなかった。

8.La Seine a Samoi

歴代の出演者の隣に記念のサインヌジェさんの曲。ドラマ「おいしい関係」の為に作られた曲。ヌジェさんがドミニクに「主役って誰だっけ?」ドミニク「ナカヤマ…」ヌジェさん「ナカヤマミホとスマップの1人か2人(笑)」。曲紹介のときにヌジェさんがフランス語で「La seine a samoi、日本語では La seine a samoi」と言ったのが私にはかなりツボだった。(笑)アコーディオンは実に素晴らしく、私の前のサラリーマン風男性はヌジェさんに釘付けだった。ドミニクが、ときどきヌジェさんをちらっと見ながらベースを弾く姿もまたかっこいい。

9.Marchant de bonheur

ヌジェさんがアコーディオンを弾きながら歌う。ドミニクはベース。いつの間にかフランス語から流暢な日本語の歌詞に変わっていてびっくりした。

10.Couleur Cafe

客席に「くーるぅーきゃーふぇー」とレクチャー。皆で大合唱。でもドミニクは「キコエナイ!」と言ってたので、もっと大きな声で頑張りました(笑)

11.Chante comme si tu devais mourir demain

すごく聴きたかった曲の1つだったのでイントロが始まった瞬間、嬉しくてたまらなかった。それに、1stではやらなかったから。(2ndまで見てヨカッタ!)ステージの盛り上がりも最高で、ドミニクのVo.はいっそう力強いものに。ヌジェさんも力強く歌っていた。

12.DILUTION

ヌジェさんが腕をぶんぶん振って「ジュ、マ、ペール、ドミニクシャニョーン!」とパトリスのオーバーリアクション?の物まね(笑)でも詞は「スゴクマジメー」とドミニク。ギターとドミニクのVo.のみ。最後のサビで全ての楽器が入り、更に印象深いものに。ドミニクの美しいファルセットは客席を釘付けにする。

13.TOUT TOUT POUR MA CHERIE

「最後の曲です」「え〜〜〜?」というのを何度かやらされる(笑)元気よく本編が終了。

14. 6 nuits sans dormir(アンコール)

やはり、この曲がなくては!何年もフランス語から離れていた自分を、一瞬で戻らせた忘れられない曲。うーんやっぱりかっこいい。♪6 nuits sans dormir!といって終わるところがまた、カッコイイ!

15)Mais qui est La Belette?

ファンにサインするドミニク「最後だから皆立って〜!」とドミニクとヌジェさん。おぉ、これが噂の「で、誰がいたちやねん?」だー!(初めて聴く)ドミニクの歌のうまさとリズム感の良さに改めて感動。「腕をあげて〜」が聞き取れず、いつもワンテンポずれる自分…。もっと勉強しなくては。楽しく盛り上がり、ライブは幕を降ろした。客席を通って、ドミニクたちは去っていった。

アフターライブ

ドミニクはサインをしてくれる際、誰にでも優しい笑顔で接していた。私のつたないフランス語にも顔を近付けて一生懸命聞いてくれた。とても感激した。妊婦である私の姉のお腹を、つんつんしてくれた(笑)
前日、ラジオにメッセージを送ったspumoniだと言ったら「あー!知ってる!見た!」と言ってくれた。愛知のラジオでは誰もメッセージ読まれなかったのにドミニクはちゃんと皆からのメッセージを読んでくれてたことがわかった。感動した。

Set list (1st stage)

楽屋で寛ぐ出演者たち1)La foule
2)C'est la vie
3)Syracuse
4)Tout n'est pas ecrit
5)Love me please love me
6)Fragile
(Cock tail time)
7)Moulin de mon coeur
8)La Seine a Samoi
9)le vandeur de bonheur
10)Vie violence
11)Couleur Cafe
12)Tout tout pour ma cherie
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13)Dilution
14)Six nuits sans dormir

Set list (2nd stage)

楽屋でおどける出演者たち1)La foule
2)C'est la vie a paris
(Cocktail time)
3)tous n'est pas ecrit
4)syracuse
5)Love me please love me
6)Fragile
7)Moulin de mon coeur
8)La Seine a Samoi
9)Marchant de bonheur
10)Couleur Cafe
11)Chante
12)Dilution
13)Tout tout pour ma cherie
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14)Six nuits sans dormir
15)La Belette

出演:黒木千波春(p)ドミニク(b) 久保田邦夫(g)スコット・レイサム(dr) パトリック・ヌジェ(etc.)

dernière mise en page : le 17 août, 2004
sablynk@hotmail.com
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