カイエ作成秘話

Chante Dominique, Chante

歌え!ドミニク、歌え!― ドミニクシャニョンの歌が聴きたい

"Episode (Cahier)"

カイエ作成秘話

カイエの「私にとってドミニクは***な###」の選択欄、日本語は簡単だけど、フランス語ではどうやって言うんじゃ〜!
しかも、失礼にあたってはイカンし・・・ と、考えていたとき(CDC誕生直前のことです)のエピソードを再録しました。
なお、この選択欄のフランス語についていろいろ意見を聞かせてくれたのは、 さぶりの個人的友人さかもっちです。さかもっち、ありがとう!
(無印が「さぶり」の発言、>が「さかもっち」の発言です。

bien fait = かっこいい?

un gars /bien faitで、かっこいい兄ちゃんだけども、
これがun monsieur bien faitとか、un artiste bien fait とかになっても
「常にかっこいい」って意味になるのかなぁー。

> うーん、どうなんじゃろね?
> まあ、かっこいいになるのでは?
> 女性にも使われるし?(いまいち質問の意図が分かってないかな?)

un artiste bien fait とかだと、かっこいいと言うよりは、
なんか、絵がうまいみたいな意味になったり、
un monsieur bien fait だと、恰幅がいいみたいな
意味になったりするかなーと思ったのだ。
bien faitというのは直訳したら「(神に)上手に作られた」みたいな意味になるから、
必ずしも外見の意味じゃなくなっちゃうのかなーと思ったのだ。
(英語のgiftedのような感じの意味かな?と考えた。
giftedだと生まれもっての才能みたいな感じで幅広く使われるので、
その文脈によってその才能の内容は違ってくるので)

> ふむ、ふむ。そういうことね。
> これはそうみたいねえ。
> 例えば、avoir la taille bien faite(立派な体つきをしている)
> preferer les tetes bien faites aux tetes bien pleines
> (頭でっかちよりバランスのとれた人間を好む)
> で、逆の意味だけど、
> homme mal fait(貧弱な体格の男)
> で、un homme fait(よくできた、成熟した人) など。

―かくして、bien fait は、採用されているのだが、le oeuf bien fait だと、「かっこいい卵」じゃなくて、ちがう意味になっちゃうかも。まぁご愛嬌ということで・・・

となりのお兄さんはなんていうの?

フランス語で「お兄さん」はle grand frèreではないかと
思うのですが、兄弟ではなくて、
魚屋のお兄ちゃんとか、ちょっとそこのお兄さんとか
体操のお兄さんとか、アンチャンといったような意味の
「お兄さん」て言葉はなんかないかなぁ〜
和仏をみたけども今ひとつわからなかったよ。
garçonじゃどっちかっていうと、坊主って感じだしなぁ・・・

> うーん、やっぱりgarçonなんじゃないかなー。
> (なんでgarçonが坊主っていう感じになるの?
> どっちかというとfrèreの方がそういう感じ。)

そっか。今はgarçon!って店の人を呼ぶのは失礼って
聞いたことがあったから、店の小坊主って感じかな〜
と思ったんだわ。

> 今はカフェでも「garçon!」と呼び掛けると、少し失礼みたいだし。
> 「Monsieur」という方がいいみたい。
> 呼び掛けって、日本語よりあんまりないみたい。
> 代名詞(tu、vousとか)か、「Monsieur」で呼び掛けるのが、一般的みたい。

―――

> 留学中の友人が、バイト先の同僚で日本語堪能なT君に聞いてくれました。
> それによると・・・
>   「フナックのお兄さん(お姉さん)に会った」というのは
>  " j'ai vu le gars ( la fille) chez fnac "
> となるそうだ。
> garçon は高校生くらいまでのすごく若い男の子を指すので?もし "le garçon
> chez fnac"なんていうと、ちょっと軽くみている感じだそうです。
>
> いやー、おもしろいね。ギャルソンなんて、すごく若い人に使い、
> しかも軽く見てるのね?
> (そういや、フランスって年が若く見えるということは
> 決して好い事には思われないからねえ。日本と違って。)
>
>ということで、この「gars」を使って下さいな。

―というわけで、gars 採用と相成りました。

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お茶目な

un petit frere / mignon お茶目な/弟、はどうかな?

> お茶目というより、かわいい、かな?

これはmignonを使いたい、というのが先にあって、
それをお茶目と日本語化してみました。
かわいい、という意味で男の子につかってもいい
という単語という認識でおります。
お茶目というのは「愛嬌があってこっけいなこと」らしい。
どっちかというと、drôleなのかなぁ・・・

> そう、そう。どちかというとね。日本語の問題なのですよ。
> お茶目=drôleというのはいい感じ。

なるほどー。お茶目=drôleはいいかんじか。
じゃ、mignonはかわいいでいっといて、
「おもろい」を「おちゃめ」に替えてdroleにしておこうかな。
(もちろんおもろい=drôleでもいいんだけどね)

―最初は、「おもろい/おっさん」という選択枝だったのでした。
うーん。。でも、これは、ドミニクというよりはパトリスっぽいな。

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bizzar = あやしい?でも、これって失礼?

un artiste / bizarre あやしい/芸術家、はどうかな?

> あやしいというより、奇妙な、かな?

bizarreって、「ちょっと変」というような感覚かな?
とおもって(フランス語の先生とかもよく使っていたので)
フランスに行ったときに使ったら、すごく強い印象の
言葉のようで、bizarreじゃないよー。みたいな感じで
言い返されることが多く、なんか、使うのが難しい単語だな、
という印象があります。マイナスイメージな言葉なんだろうか。

> bizarreはどっちかというと、言われたら本当に嫌な言葉に入るのではないかな?
> 「風変わりな」という意味が強く、何か眉をひそめて「変!」という感じ。
> 言っている人がとても共感できないような感じみたい。
> 日本語だと、なんだかユニークという意味も入っているのだが。
> (辞書を見ると、イタリア語のbizzarro怒りっぽい、常軌を脱した、ということから
> 来てるらしいからね)
> で、比較を絶し、ユニークなことはsingulierというようだ。

なるほど。でもsingulierだとユニークって意味はあっても
アヤシイって意味はなさそうだねぇ。うむむ。むずい。
sigulierにしておいて、怪しいじゃなくてユニークなにかえようかなぁ。

> と、いうことはどうしても「あやしい=奇妙な」というニュアンスを持った言葉が
> 使いたいのかあ。難しいな。
> 怪しい感じで、奇怪な、だとetrange,mysterieuxなんかどうだろう?
> 分かりやすいしね。綴りも。
> これだと「奇怪な」というのにぴったりこん。
> まあ、後はさぶりのセンスで選んでね。

そうね。mysterieuxだとちょっと神秘的のようなニュアンスになるのかなー。
やっぱり、ちょっとずつニュアンスが違って微妙なので、
難しいねー。また考えてみます。

―というわけで、「アヤシい/芸術家」は廃案になり、「個性的な/芸術家」を採用しました。

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癒し系?

un artiste / bizarre あやしい/芸術家、はどうかな?

mon idol / qui me guérit 癒し系/アイドル、は?

> うーん、これは、何を癒すかを入れないと分からないんじゃ?
> qui peut guérir mon coeur souffert
> (私の疲れた心を癒すことのできる)かな???自信ないけど。

目的代名詞meで「私を癒してくれる」ってしたつもりだったんですが、
mon coeur souffertぐらいはっきり言った方がいいんかもしれんねー。フランス語だし。

> 何が癒されるか書いた方が日本語の意味が出せる気がしますけど。
> いかんせん、「癒す」って日本語独特の意味あいがあるしねえ。

そうやね。これはmon coeur soufferetにして、説明的にするわ。

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カメは女の子?

un tortue / dangereuxキケンな/カメ
> une tortueです。だからdangereuse

こういうのって、前々から気になっているのだけど、
雄のカメでもunue tortueなの?
idole も女性形で、une idoleにしようかとも思ったけれど、
男だしなぁ〜ええぃmon idoleにしてしまえ、と考えたのでした。

> ええ。もう男であろうと女であろうと、女性形の名詞は女性形で表わすのだ。
> よくこのことで問題になるのは、昨今の女性の職業進出の話。
> 大臣ministreや教授professeurは男性形しかないのだ。
> だから作ろうという動きもある。
> この話で分かるように、もう、言葉の性は容易には変えられないということ。
> オスでもメスでも女性形は女性形、男性形は男性形。

ほうほう。なるほど。長年のナゾが解けたわ。
ということは、女性形と男性形を両方持っているような名詞
(étudient/étudienteのように。スペルが怪しいなぁ・・)
以外はその名詞ごとの性でいくってことやね。なるほどー。

―選択枝では、dangereuse(女性形)ではなくて、dangereux(男性形)にしてあります。
というのは、une tourtue は女の子なのですが、他の選択枝はすべて
男性名詞なので、男性形にしておきました。

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dernière mise en page : le 8 mai, 2004
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