ふぃがろ的オペラ考察4
ビギナーお勧め度



蝶々夫人
[Madama Butterfly]



蝶々夫人は、長崎を舞台にしたオペラです。
作曲したのはイタリア人のG.プッチーニですが、
さくらさくら や、お江戸日本橋 などのメロディーも盛り込まれて、
日本人には不思議に入りやすいオペラではないでしょうか?


ごくごくかんたんなあらすじ

15歳の蝶々さんは今日、アメリカ海軍中尉であるピンカートンに嫁ぎます。
しかし結婚の儀式途中、蝶々さんがキリスト教へ改宗したことがわかってしまい、
親族からの祝福も受けられない結婚となってしまうのでした。
でも、それでも蝶々さんは幸せでした。蝶々さんはピンカートンを真に愛していました。
ピンカートンも蝶々さんを愛していました。
しかし不幸にも蝶々さんほどはピンカートンは真剣ではありませんでした。

蝶々さんは航海に出たピンカートンをひたすら待っています。
誰に何をいわれてもピンカートンを愛し、信じていたからでした。
しかし、船がやっと戻ってきたとき、ピンカートンは本妻を連れていました。
ピンカートンは待っていた蝶々さんへの罪の意識に苛まれます。
本妻のいることを知り、ピンカートンとの子供の将来を考え、
蝶々さんは父の形見の短刀で自決します。


ふぃがろココを聴いてよ!!

第1幕


夕暮れは迫り

第1幕の最後になる二重唱
改宗したことが親族にわかってしまい縁を切られてしまった蝶々を
ピンカートンがやさしく慰めながら愛を確かめ合う


第2幕

ある晴れた日に


ピンカートンが航海に出てからもう三年の月日がたちました。
お金もそろそろ底をつきそうです。
スズキもピンカートンは帰ってこないと蝶々さんに言うのですが
蝶々さんはピンカートンの帰りを信じて疑わないので
「ある晴れた日」にピンカートンは帰ってくる と歌います。
このオペラの中でもっとも有名なメロディーです。


ピンカートンからの手紙

アメリカ領事であるシャープレスが蝶々さんを訪ねてきます。
ピンカートンから手紙が来たのです。
蝶々さんはそれだけで嬉しくなりシャープレスがいさめるほどはしゃぎます。
あまりの嬉しがりように、シャープレスは最後まで手紙を読めないでいます。
なぜなら、そこには「もし蝶々がまだ私を待っているようなら・・・」
と書かれており、おそらくその先には
「賢明な助言をしてほしい」とでも書いてあったはずだからです。


花の二重唱


シャープレスにまで夫が帰らなかったときには?と聞かれ傷つく蝶々さん
きっと夫ピンカートンは帰ってくる!!と周りに申し渡すかのように
また自分に言い聞かすように言ったその時!!
港から大砲の音が・・・アメリカ船の入港の合図
あれは、ピンカートンが乗っているアブラハム・リンカーン号

帰ってきた!!

誰も彼もが蝶々さんがピンカートンを待っていることに対し
小馬鹿にしたり、哀れんだりして誰も帰ってくると思っていなかったのに・・・・
嬉しくなった蝶々さんはスズキとともに
庭から摘んだ花びらを部屋に撒き
ピンカートンの帰りを待ちわびるのでした


ハミング・コーラス

ピンカートンを待ち続けた蝶々さんの家にも朝がやってきました。
言葉に変えられない雄弁さでこのコーラスが語ります。


かわいい坊や


ピンカートンは自分の下に帰っては来ないこと、
二人の間に出来た子供を引き取りたいと申し出られていることを知り、
蝶々さんは自決を決意します。が、屈託のないわが子が歩み寄ると
抑えきれない涙が・・・・・
このあと父の形見の短刀で、命を絶つのです。










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