(文春新書、2003年1月刊) TRC
一般新聞でも紹介された話題の書。タイトルから内容はおよそ想像できるというものの、鈴木雅明東京芸術大学助教授が登場する後半は、いささかショッキングだ。フィールドワークによる調査といいながら、鈴木氏ほか当事者には取材した様子がないのが気にかかるが、おそらく事実関係に間違いはないのだろう。たとえ私利私欲のために行われたのではないとしても(もちろん筆者もそう信じているが)、本書に書かれたような不透明な部分があるとしたら、残念なことだ。
オルガン界の事情には疎いので、これ以上の感想は控えたいが、とりあえず以下のサイトを紹介する。しかし、ぜひご自分で本書をお読みになることをお勧めする。
(ガンバW,2002年8月)