カメラータ・ムジカーレ第45回演奏会 ご来場者の声

「バッハとヴィヴァルディ」


(プログラムはこちら

 

 

2005年10月30日(日)午後2時 

 

前回エオリアンホールへ録音に行ったのは1977年5月15日。28年ぶりなので場所がよくわからず、30分以上うろうろと歩き回りました。

今回のチェンバロは岡田(龍之介)さんの楽器かと思ったのですが、違うのですね。外観はそっくりでした。前回録音したのは、昨年購入した(堀栄蔵さんの)楽器で、チェンバロの美しい音色に開眼させられた楽器でした。

ブランデンブルク協奏曲、わずか7人ほどであのような響きを作り出すバッハの偉大さにあらためて驚嘆し、その偉大さを充分に伝える演奏だったと思います。私は日頃からバッハの曲はテンポやフレージングに演奏者の感情的解釈を打ち出したりせず、素直に演奏する方が曲の良さが出ると思っているのですが、今回の演奏は私好みの演奏でした。フラウト・トラヴェルソもヴァイオリンも柔らかく美しい音色で、年季の入った余裕綽々たる演奏だったと思います。

素晴らしい演奏を聴かせていただき、有難うございました。今後のますますのご活躍を期待しています。

(T.M.)

(T.M.さんには結成後間もない頃、このエオリアンホールでの演奏会を録音していただきました。
38cmオープンリールだったと思いますが、みずみずしい堀チェンバロの音が録音で聞けます)

ブランデンブルク第5番は、堀さんを偲ぶに相応しい熱演でした。チェンバロの脇田さんも気持ち良く演奏出来たのではないでしょうか。もちろん、他の皆さんも何時ものようにそれぞれ熱演でした。

(O.Y.)

バロック音楽好きにはたまらないプログラムで、楽しませていただきました。何十人もで構成される大々的なオーケストラとは違い、室内楽の少人数での演奏は個々の役割を生かしつつ、なおかつ全体のバランスが取れていないと難しいと思いますが、今回のコンサートでは特にヴィヴァルディの曲が演奏者全員の息がとても合っていて、良かったと思います。それから、チェンバロの音と演奏が魅力的に感じました。曲によってはバイオリンの音がときどき外れていたようですが、それでもアマチュアであそこまで演奏されるというのは素晴らしいですね。機会がありましたらまた行かせていただきたいです。

(S.M.)

初めてバロック時代の楽器を用いた生演奏を聴きました。プログラムの解説に助けられながら、チェンバロの細やかな旋律や、リコーダーの力強さ、弦楽器の柔らかながら意志を感じさせる音、管楽器の落ち着いた調和を聴きながら、当時の贅沢な嗜好を想像して楽しませていただきました。

中でもヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタでは、初めて生で聴いたヴィオラ・ダ・ガンバの温かく優しい音に驚きました。個人的には、アレグロ・モデラート(第4楽章)で軽快に折り重なる2つの楽器の音色が、絶妙に絡みあったパスタとソースのようで、とても好きでした。また、各楽器の魅力が存分に伺えた管弦楽組曲では、演奏者がお互いにコンタクトをとりあいながら、皆でバッハの緻密な作品を作り上げている様子がたいへん魅力的で、アンコール曲のG線上のアリアでは、まるで教会のようなホールに音の重なり合いが響き渡り、心地よくも厳粛な気持ちになりました。

素敵な時間をありがとうございました。バロック音楽の魅力を30年以上も継続して伝えておられる活動は貴重な財産だと思います。次回の演奏会を心から楽しみにしています。

(A.T.)

今回の上野でのコンサートもとても楽しかったです。コンサートのときは、いつも最前列で聴かせてもらっています。ホールも小さめのホールを選んで行っています。カメラータさんの演奏会では、様々なパートの掛け合いや重なり、ハーモニーがよく聴き取れて、日ごろCDで聴きなれた曲に新鮮な驚きを見つけることができます。こんなにおもしろい曲だったのかとビックリするのです。だから有名なプロの演奏を遠くで聴くより、ずっとおもしろいのです。また次の演奏会を楽しみにしています。

(B.K.)

B.K.さんのサイトにも演奏会の写真があります)

 

 

2005年11月3日(祝)午後2時 横浜市開港記念会館

 

選曲はどれも私にとって大変良かったと思いました。古楽器の音色の美しさは、上野のエオリアンホールではそれぞれの楽器に包み込まれるように届いてきました。横浜の開港記念館では少し違った感じがしましたが、もしかしたらステイジ上部と両サイドの布幕に影響されたのではないかと思いました。各演奏ごとに主導者が違っているようで、メンバーの方々の力量の豊かさにも感嘆しました。

(I.K.)

「ガンバとチェンバロのためのソナタ」や「ソプラニーノ・リコーダー協奏曲」では、ふだん聴く機会がない楽器の音色を存分に味わうことができ、とても楽しめました。チェンバロが豪華な楽器で存在感があり、開港記念会館の雰囲気にマッチしていて、去年よりもさらに貴族気分を満喫することができました。私も、久しぶりに仲間と合奏したいなぁとウズウズしてきました。来年もとても楽しみにしています。

(I.A.)

妙なる調べに心地よく今回もまどろんでしまいました。思うに、現代はスピード、成長、経済価値などが評価され、ぼんやりしていると取り残されそうです。開発途上の国々も追いつこうと以前の数倍のスピードで近づいてきます。一方、成長の限界には皆、薄々気づいており、それがえもいわれぬプレシャーとなっているようです。そんな中で古楽器達の主張しないやさしいやわらかいハーモニーは重苦しい日常のプレシャーを忘れさせ、古きよき時代にタイムスリップさせてくれました。私にとっては実に貴重な一時でした。かみさんも言ってましたが、今回のホールそのものはすばらしいものでしたが、小さいホールの方が音を楽しめる感じがしました。ありがとうございました。

(T.H.)

今回は出だしから緊張もなく、リラックスした中に演奏が始まり、最後まで楽しく聞かせていただきました。「調和の幻想」ではヴァイオリンの音がよく響き、思わず引き込まれてしまいました。それから、ブランデンブルグ協奏曲、管弦楽組曲とチェンバロの音を十分に堪能させていただきました。ほの暗い"静"のチェンバロと快活な"動"のチェンバロの2つの音を聞くことができ、その対比もおもしろかったです。次回も楽しみにしております。

(Y.T.)

アマチュアとのことですが、プロ以上に素晴らしく、皆様が日頃研鑽を積まれていることがよくわかりました。フルートは弦楽器の力強い音の中で心地よくやさしく響き、何かホッとするオアシスのような存在を思わせました。

(I.N.)

リコーダーの旋律に驚きました。私の中のイメージでは、このスケールはなかったんですよね〜。素朴な音色でありながら、華やかな雰囲気もあるのだなと初めて知りました。また、私の所属している団体にはオーボエがいません。どうしても選曲の関係でお手伝いお願いする時でも、1人だけ。そして、金管の私にはオーボエ・ソロの部分が目立って聞こえてきます。今回のオーボエ2本は新鮮でした。これからも、演奏活動頑張ってください。またの機会を、楽しみにしています。

(Tome)

先日のコンサートは楽しかったです! プログラムの濃さに圧倒されつつ。特にブランデンブルク協奏曲、よかったです。皆さんほんとに楽しそうにやっていらしたし、チェンバロのソロも素晴らしかったですね。ガンバ・ソナタも可愛く仕上がっていて楽しめました。今度は狭いところでもう1回聴きたい・・・。

(Y.K.)

皆さん、テンポも妥協することなく、よく指が回るなぁ、と驚きました。そして1曲目の出だしからまとまっていて、長年一緒に演奏することの良さを感じました。古楽器での演奏はそもそも柔らかい音になるとは思いますが、トラヴェルソの音色は特に綺麗でほっとする安心感がありました。

(J.H.)

Thank you so much for inviting me to the Camerata Musicale concert. I've always enjoyed listening to classical music, but am particularly fond of baroque violin, such as Bach, Corelli, Vivaldi. So to listen to live baroque music in front row seats was quite a treat!

Although most of my CDs are mainly violin and other strings, I enjoyed the combination of strings and wind instruments, such as flute, oboe.

Thank you again, and I look forward to your next performance!

(P.K.)

コンサートご盛会でおめでとうございました。初めて客席で全部を聴かせていただき、堪能しました。個々にはいろいろあっても、全体には演奏者の意気込みが聴こえてきて、お客様もリラックスして聴いておられ、感じの良い雰囲気の、楽しいコンサートでした。面白かったのは、ちょっとあぶない場面でも、ヴィヴァルディだとそれほど深刻には聞こえず、ドキドキわくわくして聴いていられ、バッハだとじっと息をつめて聴いてしまうという違いがあって、なるほどと思いました。トラベルソとヴィヴァルディのヴァイオリンの音がきれいでした。

(C.K.)