2004年10月2日(土)午後3時 横浜市開港記念会館
貴族の館の香りがするバロックの調べを堪能、ゆったりとした時を過ごさせていただきさせていただき、格別のプレゼントでした。
開港記念館の舞台やドア周りや、照明など、金を使った装飾が、美しく彩られたチェンバロとぴったりで、それだけでももう雰囲気ができていました。特にテレマンの「食卓の音楽」は、優雅で、贅沢で、楽しく、思わず調子をとりながら聴かせていただいておりました。演奏しておられる皆様が心から楽しんで演奏されていることが伝わってきたのだと思います。
前半で、客席の照明が消されていましたが、舞台がやや暗く、演奏者の顔が見えず、少し残念でした。後半では照明が切られなかったので、会場の美しい照明器具によって照らされ、舞台と客席が一体となりました。かつて、貴族や商人の館では、こうして全てが明るい中で演奏されたのではないでしょうか?
今後のますますのご活躍をお祈りしております。
(M.K.)
「Water Music」以外は初めて聴く曲ばかりでしたが、どれを聴いてもバロックはいいなあ、と大いに満足して帰りました.木島嬢の美声が入ると、一段と雰囲気が高揚します。
開港記念館もバロックに相応しい場所だとは思いますが、音楽専門の小ホールなども良いのではないでしょうか。
(Zalacain)
今回で3回目になりますが開港記念会館でのコンサートは初めてでした。
ステージの照明がやや暗いように感じましたが、バロック音楽を聴くにはかえって落ち着いた雰囲気になり、よかったと思います。今回も皆様が楽しそうに演奏されているのが何にも増して心に残りました。どの曲も楽しめましたが、特に「音楽の練習帳」からのトリオが素晴らしかったです。この曲に限りませんがメロディ楽器を支える、低音部を受け持つ楽器の役割や重要さをあらためて教えてくれるよい演奏だったと思います。木島さんのヘンデル「カンタータ」とアンコール曲「涙の流れるままに」にも感動しました。ヘンデルのカンタータは生で聴く機会が少ないのでこれからも取り上げていただくとありがたいです。
もう一つ、パンフレットの解説が気に入っています。「食卓の音楽」がコンパクトに紹介されていて大変分かりやすかったです。結成30周年を迎えられたとのこと、心からお慶び申し上げます。皆様のこれまでのご苦労とご努力に敬意を表しますとともに、ますますのご発展をお祈りいたします。
(S.K.)
とても楽しく素敵な演奏をありがとうございました。古楽器の演奏を生で聴くのは初めてだったのですが、バロック時代の音色を興味深く聴かせていただきました。特に木管楽器の音色が現代楽器と比べて非常にやわらかいのに驚きました。中でもフラウト・トラヴェルソは、現在の金属製フルートに比べて大変美しい音色で素晴らしかったです。
内装の美しい歴史的建物で聞く古典音楽は格別ですね。ただ一つ気になったのは演奏中に外の騒音がホールまで届いてしまったことでした。
ふだんはロマン派の音楽を聴くことが多いのですが、これからはバロック音楽も聴いてみようと思いました。アンサンブルとはこういうものだ、と教えていただいた気がします。大変勉強になりました。
(O)
バラエティに富んだ曲と演奏で、2時間たっぷり堪能させていただきました。バロック音楽は教会音楽のイメージがあって難しいと思っていたのですが、どれも素敵な音楽でした。中でもテレマンの「食卓の音楽」の四重奏曲がわかりやすく、一番楽しめました。バッハやヘンデルは知っていても、テレマンという名前を聞いたのは初めてのような気がします。「この作品はいつの日か私の名声を高めてくれるでしょう」と書いたというテレマンは、250年以上を経てまだ、自分の音楽が遠い東洋の人たちまでも楽しませることまでは想像しなかっただろうと考えると、面白いですね。
(K.A.)
初めてバロック時代の曲の生演奏を聴きました。本当に宮廷で聴いているような気分になり、充実した時間を過ごすことができました。木島さんの優しくて力強い歌声がとても心地よかったです。カンタータの歌詞の日本語訳がプログラムの後ろに載っていたので、さらに雰囲気をつかむことが出来てよかったと思います。次回の演奏会がある時もぜひ声をかけて下さい。
(I.A.)
団員の皆さんが楽しんで演奏しているのが伝わってきて、演奏もよくまとまっていて、今まで聞かせていただいたうちで一番よかったと思いました。音楽が好きな仲間が集まってこうして楽しんでいらっしゃるのを見ると、本当に羨ましく思います。
(N.K.)
今回2回目の演奏会拝聴でしたので、前回と同じ明日館ではなく、横浜開港記念館まで足を伸ばしてみました。貴族的というのとはちょっと違う気がしますが、日本の西洋建築は少しこじんまりとしていて、品のある古楽器の演奏会に合っている感じがします。演奏者の方も雰囲気があるので、今度は衣装も中世風に、照明も(楽譜が見える範囲で)それっぽくしてみてはいかがでしょう。蝋燭の灯りとか・・・
(バルサミコ)
楽しいコンサートでした。いつものことですが、トラヴェルソの音色は、なんといってよいか、(金属製の)フルートの華やかさとうってかわって、とてもよいですね。友禅に対して、黄八丈とでも、いうのでしょうか。なんともいえない趣きがありますね。
(F.N.)
あの会場は初めてでしたが、いい所ですね。今度、2階で聴いてみたいと思いました。「水上」の、ホーンパイプをオーボエとファゴットでやるの、楽しい〜! ファゴット、ほんとにホルンの音に聴こえてくるのが面白かったです。そして、最後のカンタータ、本当に素晴らしかったと思います。(他の曲ももちろんですが!)楽しい、いい演奏会でした。
(K.Y.)
2004年10月10日(日)午後3時 自由学園明日館講堂
久々に生の演奏を聴くことができ興奮いたしました。初めの1フレーズは演奏者も聞く側も緊張していましたが、曲が進むにつれて、あの会場と音楽がマッチして素晴らしかったです。台風の影響で湿度が高く、調音が大変だったと思います。でも、あっという間の2時間でした。ソプラノの方もとても素敵で、最後の「アリア」も心打たれました。次回も是非うかがいたいと思います。本当にありがとうございました。
(I.M.)
昨今の古楽器ブームで古楽器を使用した演奏を行うアマチュアの楽団は増えましたが、貴団のように演奏様式まで当時を意識しているところは珍しく、また、古楽器の演奏に適し た広さの会場選びなどにもこだわりが感じられ、大変興味深く演奏を楽しむことができまし た。さらに、司会者による曲間の解説も分かりやすく、より深くバロック音楽を理解できたと 思います。個人的には宗教音楽などの合唱曲も演目に加えて頂けると有難く思います。 また、機会がありましたら是非聞きに行きたいと思っていますので、頑張って下さい。
(D.T.)
素敵な演奏を聴かせていただき、まことにありがとうございました。息の合った演奏は、音楽を何倍も生き生きさせるものなのですね。個々人の技術の高さと、洗練された楽曲研究に基づいた演奏に酔いしれました。次回もまた楽しみにしています。
実は私も以前から古楽器とバロック音楽に興味があり、地元で細々と小編成のバロック室内楽をやっています。古楽器でメンバーを揃えるのはなかなか困難ですが、それでもひとつずつ楽器が揃っていく過程の中で、新たなハーモニーを作っていけるのは古楽アンサンブルならではの、この上ない喜びでもあります。
カメラータ・ムジカーレ様のますますのご活躍を心よりお祈りしています。
(T.T.)
やっぱり、30年継続の重みはすごいですね、プロ顔負けの演奏ですね。仕事がありながら、このような活動を継続されていたなんて、尊敬してしまいました。アコースティクで昔のままの音は心地よく癒されました。次回の演奏会もお知らせいただきたく。
(HT)
今回はオーボエ陣がとても上達されていたのに驚きました。ヘンデル vs. テレマン、私的にはテレマンに軍配。人それぞれ、好みは色々でしょうが。
(Y.O.)
自由学園明日館でのコンサート、講堂の雰囲気と古楽器の調べがよく合って、素敵な演奏会でした。実はこの春卒業した大学で古楽器実習という授業があり、ビオラ・ダ・ガンバをやっていたので、このコンサートを楽しみにしていました。演奏も演奏者の方々も本当に素敵だったので、次回コンサートがあるときにも是非聴きに行きたく思います。
(A.K.)
楽しい曲ぞろいで、(素人の耳ながら)とても快かった。たまたま持病のせいで体調不良が残念でしたが、それを超えての“響き”でした、ともかく皆さんの熱演が快い体験でした。さらにヘンデルのカンタータの歌唱は(当方の耳のせいでしょうが)昨年と比べて格段に素晴らしく聞こえました。ちょっと欲を言えば、「水上の音楽」でトランペットとホルンの(明るく強いトーンの)音色がなかったのが心残りでしたが‥‥。
(K.S.)
大人数での企画は大変な面もあると思いますが、上手に運営されていますね。いいプログラムだと思いました。また、「合わせること」を大事にされていて、よいアンサンブルをなさっているように感じました。欲を言えば、もう少し音色の使い分けができると、さらにすばらしいかなと感じました。また、音程が最重要とは思いませんが、少なくとも弦どうしや管どうしでもう少し音があっていると、全体の響きがよくなって、様々な表現がもっとやりやすくなると思います。
私も通奏低音を弾きますが、個人的には通奏低音は「ただの伴奏」だと思っておらず、基本のビートにのりつつ、低音のラインをちゃんと歌ってよいと思っています(全体のバランスは大事ですが)。そのためには、あまり強拍と弱拍を教科書どおりにフォローしすぎず(小節線が「見える」、縦割りの音楽になってしまうので)、長いラインを見据えることが必要だと考えています。これは低音に限らず、全てのパートにも言えることですが。
僭越とは思いましたが、皆さん向上心にあふれていらっしゃるようでしたので、率直な感想を述べさせていただきました。全く私の個人的な感想ですが、参考になりそうな部分がありましたら幸いです。
長く続けるのは大変なことですが、価値があることでもありますので、今後もがんばって下さい。期待しています。
(K.K.)
前回コンサートの感想で「楽章間でのチューニング時間」について感想を述べさせていただきました。私のような者の感想を聞いていただき、今回、演奏者の方々がチューニングで演奏の間が空きすぎないよう意識され、努力されていることが強く伝わってきました。演奏の進行にテンポがあって小気味良く感じました。見事な「カストマーサティスファクション」の演奏でした。
水上の音楽の出だしの部分は、スーッと演奏が始まってしまい多少バラツイたところがあったようです。しかし、すぐに本来の演奏に戻られたのはさすがです。トランペット、ホルンのパートをオーボエ、ファゴットで、それもバロックオーボエ、バロックファゴットで聴くことができたのは非常に貴重でした。聴きながら思わず、ニコニコしてしまいました。
「音楽の練習帳」、リコーダーの方はさらに上手になられたと感じました。「私達が安心して聞ける演奏(失礼な言い方で済みません)から私達に聴かせる演奏に変ってきた」、と言っても言い過ぎではないように思います。高音のフォルテの表現にさらに繊細さが加わるといっそう良いかな、とも思いました。
食卓の音楽はカメラータ・ムジカーレの実力が発揮された素敵な演奏でした。細かい話で恐縮ですが、「ビブラートを使う」か「ノンビブラートで装飾音または音を膨らませて演奏する」か、好みの問題かとも思いますが、この曲を聴いていてノンビブラートで・・・の方が良いな、と思いました。特にバイオリンはその方がこの曲には合っているように感じました。これも、個人の好みですね。
ヘンデルのカンタータも素晴らしい演奏で楽しく聴きました。特に、ソプラノとオーボエのかけ合いの部分はプレーヤーは大変でしょうけれど、楽しかったですね。オーボエの方はもっと遊んでも良いのに・・・、と勝手に思っていました。
勝手なこと、失礼なこともズラズラ書いてしまいましたが、ご容赦下さい。カメラータ・ムジカーレの益々のご活躍を祈念し、次回演奏会のお知らせを楽しみにお待ちしています。今後もよろしくお願いします。
(I.T.)
初めてこちらのHPへ遊びに来ました。あまりの本格さ加減に驚いています。30年もの歴史を重ねると、いろんな場所に深みと重みが感じられますね。そんな空間を共有されている皆さまが羨ましいかぎりです。
自由学園の演奏を聴かせていただきました。仲間と楽しそうに演奏されている勇姿にこちらも暖かい気持ちが広がって、幸せな気持ちになりました。どうもありがとうございました。
忌憚ない感想としては、「水上の音楽」は調弦が合っていなかったのでしょうか? 私の耳は信用ならないので、調弦ではなくて別な要因かもしれませんが、なんとなく違和感を覚えるシーンがありました。ちょっと残念でした。
リコーダの音色ってあんなにも雄弁なんですね。フルートはうたう、リコーダは語る、そんな風に感じました。
「食卓の音楽」は見せ場もたっぷり、今回の演奏会の中でもカンタータと並んで、一番の力作だったのではないでしょうか。素晴らしかった!楽しかった!心が躍った! 私は低音パートフェチなので、もっともっと低音の甘い音に酔いたかったかな・・・。
皆さま、忙しい日々の中で演奏会を続けられることは、大変な努力と熱意の賜物と思いますが、これからも素敵な演奏を聴かせてください。次回を楽しみにしています。
(みきょう)