カメラータ・ムジカーレ第41回演奏会 ご来場者の声

「J.S.バッハの世界 III」

2001年11月23日(祝)午後2時 聖公会神田キリスト教会 (プログラムはこちら

 

神田キリスト教会は、規模といい内部の構造といい、バロック音楽にはぴったりですね。そのうえ今回の演奏は、みなさんが楽しそうに演奏され、聴いているわれわれも楽しい気分になりました。最近はぎすぎすした世相ですが、演奏を聴いているとゆったりとした気持ちになりました。今回はメンバーも増え、若い女性も多くなり、演奏も一段と華やかで、われわれも若返ったようです。

(T.K.)

素晴らしい音楽をありがとうございました。有名な管弦楽組曲ですが、昔の楽器で演奏されるのを聴くのは初めてで、フルートとその他の楽器のコントラストが実に新鮮でした。きらきらと鮮やかでなく、なめらかで柔らかいフルートの音、素敵ですね。

(N,N,)

昨日は素晴らしかったです。有名なブランデンブルク、あのように一つ一つの楽器が掛け合いになっているとは知りませんでした。フレーズごとの掛け合いが目で追えるのがおもしろかった。なによりも空気の振動で音楽が聴けるのが良かったです。どのコンサートでもそうですが、最初の10秒くらいで体が完全に音に包まれたとき、涙がこぼれそうになります。

(N.N.)

全体の印象ですが、随分うまくなったなと感じました。特に何がなんていう野暮なコメントはいけないのでしょうが、特に弦が、ヴァイオリンが良かったですね。それからコントラバスも生き生きとしたリズム感を生み出していて良かったと思います(やはりバッハはリズムがいのちなんでしょうか)。超満員の会場の反応も良かったし、そういう熱が演奏者に伝わったのではないかと思います。それにアンコールをしなかったのは大賛成です。また聴かせていただけるのを楽しみにしています。

(A.H.)

充実したプログラムのため、ぜひとも行きたいと思っていました。個人的な好みですが、フラウト・トラヴェルソのすばらしい音が期待を超えるものでした。フルートをはるかに上回るふくよかな音が何にも増すご馳走でした。イムジチと比較して、弦のあでやかな音色がやや劣るのかな、との印象。でも、イムジチを持ち出したいほどのプログラム、熱演、会場、聴衆、等等、至福の2時間でした。「管弦楽組曲2番」では、思わず体が動き出してしまいました。ゴールウェイの演奏を思い出しながら、たいそう楽しむ事ができました。CDの作成をしていただけると、あのときの感動をいつまでも楽しめると期待させるものでした。次回が大変ですね。でも、期待してしまいます。

(M.K.)

30年振りの懐かしい顔ぶれが、若い方々とともに音楽を楽しむ喜びに満ちながら、一生懸命演奏している姿を拝見し、心温まりました。慶応バロック・アンサンブルの草創期の練習風景や青山タワーホールでの演奏会の記憶が瞼を横切りました。社会人になっても続けてこられた皆様に敬服いたします。

古楽器で人数も揃い、音の厚みは申し分なかったと思います。ただ、会場の狭さ・舞台の高さ・奥行き不足・天井と壁や床を含む音響の難が惜しまれました。過去の演奏会場で優る場所があったなら、そこへ回帰できぬものかと思います。

演奏については、私自身が古楽器を弾いたことがないため傍観者的コメントしかできないことをお許しいただくとして、最も気になったのは、音程の不安定さでした。舞台・会場全体の温度と湿度の変化が管楽器には大きかったのだろうと想像しつつも、ほぼ全員が音程の乱れに苦しんでいたように見受けられました。練習時間の制約との永遠の闘いがあることは私も痛感いたしております。

全体の中ではブランデンブルグの3番が最も完成度が高かったと感じられました。同2番は、管楽器群にいま少しアンサンブルの向上が望まれました。練習場所の制約からして、自分達の音をしっかりと聴ける機会もないのでしょうが。

古楽器だからといって、「枯れた」あるいは「くすんだ音色」と「メリハリのある音」とは違うはずなので、この辺が全般的な課題かなと思いました。以上、口幅ったいことを申しましたが、次の演奏会を楽しみにしています。

(S.A.=遅れてきた青年

今回初めてコンサートを聴かせてもらいました。バロック音楽の中でもバッハは特別と思いがちですが、皆さんが懸命に、しかし楽しげに、生き生きと音楽を奏でられている姿に接して、感動いたしました。今回で41回目を迎えたとのこと、お仕事を持ちながら、ここまで活動を続けられて来たたことに敬服するとともに、心からの拍手を送りたいと思います。以下に、感じたことどもを記しますが、演奏経験の無い身ゆえの見当はずれのコメントに終始しているだろう点は、お許しください。

演奏の完成度という点ではブランデンブルグの3番、次には管弦楽組曲2番を上げたいと思います。音色については、高名なプロフェッショナルの人たちのそれとは、(大なり小なり)違うものになっていたことは否定できませんが、私などは、このことから古楽器の世界の奥行きの深さをかいま見たような気がして、皆さんがこれにのめり込んでいかれた(ご免なさい!)のが納得できたような思いがいたします。

曲については「初期稿」によった管弦楽組曲4番や、このコンサートのために編曲されたトリオ・ソナタが印象に残りました。前者では耳慣れたトランペットやティンパニー入りの華やかさが後退した分だけ、この曲の持つ本来の味わいを楽しめた気がします。後者では編曲のお陰?で、いつもは裏方に徹しているヴィオラ・ダ・ガンバが表舞台に登場し、メロディを奏でるのを、なかなかいけるではないかと楽しく聴かせてもらいました。また、オーボエ・ダ・カッチャの生の音色も、このコンサートで初めて聴くことができました。

遅ればせながら…、素敵な音楽を聴かせていただいたことに感謝しています。ありがとうございました。また、お目にかかれる機会が訪れるのを楽しみにしています。

(S.K.)

先日は素晴らしい演奏会をありがとうございました。当日は家族4人で足を運びました。特に2台のチェンバロのための協奏曲の演奏には、始まってすぐに左右のチェンバロからバッハらしいポリフォニックな旋律が繊細な音で出てきた時には、鳥肌が立ちました。原曲の2つのバイオリン・コンチェルトも素晴らしいですが・・・チェンバロもいいですねー。ただ、2台で音量の差が少々生じていましたが、いい雰囲気でした。

また、ブランデンの2番にも感動しました。(息子はこちらが気に入っていたようです。)オーボエ・ダ・カッチャは初めて聴きましたが、演奏技術がとても難しそうでした。同第3番を演奏した3台のバイオリンはそれぞれ音色が少しずつ異なり、いい雰囲気でしたね。

全体的に素晴らしい演奏会で大変満足しました。来年もぜひ聴きたいです。皆様、お忙しい中練習をされ、感動を残す立派な演奏会であったと思います。

(M.H.)

During the entire concert, I felt as if I was floating on a cloud, as if I had been taken to a special world that was light, bright, and filled with magic. The music, so beautifully played, had an amazing power to remove all daily thoughts from my mind and to truly take me to where music should take us: to new places in our mind and soul and to a new way to feel about the world around us. Thank you to all of the talented musicians who played that day for giving me the gift of this experience. Congratulations on a superb concert.

(M.E. Mosley)