昔作られた楽器で残っているものは数が少なく、良い楽器は高価でもあり、入手困難です（弦楽器やチェンバロは、昔の楽器でも保存状態がよければ半永久的に使えますが、息を吹き込む管楽器は使っているうちに摩耗するので、バロック時代に作られた楽器で現在も使えるものは多くありません）。そこで、昔の楽器をモデルに、現代の楽器製作家が複製を作っています。これらの複製（レプリカ、コピー）も含めて「古楽器」と言います。
複製古楽器は大量生産の規格品ではなく、注文に応じて作られるため、普通の楽器に比べると割高で、また装飾の程度などによっても価格は大きく異なります。私たちが活動をはじめた頃（1970年代初め）、古楽器の製作家は世界的にもまだ少なく、楽器の入手は困難でしたが、現在では多くの製作家がたくさんの良い楽器を作っています。日本にも優れた製作家がいます。
個々の楽器について、詳しくは「バロック時代の楽器について」をお読みください。
