Strarford Mercenaries Japan Tour
(03/July/1998〜13/July/1998)
Live Report

Hiroshima | Osaka | Nagoya | Niigata | Utsunomiya | Sendai | Kichijouji | Hachiouji


at Osaka Kiiki (05/July) From: bsx <bsx@alles.or.jp>

まずは"Kiiki"の場所探しから始まりました。
来日情報のメールがKartzさんから届いたのち、「ぴあホールMap」や「L Magazine」、「Kansai Walker」などを調べたけど全然載ってなくて、「チケットぴあ」や「チケットセゾン」のカウンターで聞いてもわからないって言われるだけ。
いまとなっては何をキーワードにしたのかもう覚えてないけど、"Kiiki"でときどきライヴをやってるバンドの方が開設してるホームページを探し出して、直接メールで教えてもらい、やっと場所がわかった次第。パソコンおたくの自分にとってはしょっちゅう近くを通っているところで拍子抜け。
ちなみにその「奇異奇」、大阪日本橋の電気街のふたつ筋違いにある、外観はごく普通のマンションの地下にあって、階段で地下に降りていくっていうような場所。
下見に行って店内を見せてもらったけど、イスを取っ払っても100人はいれるかどうかのキャパで、これじゃあ客席溢れかえるんじゃないかと思ったんですが...おまけに店内にはSM(Stratford Mercenaries じゃないほう)の小道具(器具とでも言うべきか)が壁に飾ってあったりで、これじゃあSMのSMショーじゃん(おいおい)などと考えてしまったのでした。

当日は開場が18:00といことで、それより少し早めに到着したら、とくに入場待ちの行列が出来てるってわけでもなく、いかにもって感じ風のハードコア・パンク・ファッションの連中が10人ほどヤンキー座りをしている程度。
こわいから(笑)しばらくたってから店内に入ると、まだ誰も入場していなくって、開演の18:30までにようやく40人ほどが集まった程度。そう言えば入り口で当日券を売ってたニイチャン(同じくハードコア風)が、「今日人集まれへんかったらどうしょう」なんて言ってたけど、まあまだ前座だから...
ほぼ18:30くらいに最初の前座バンドのステージが始まる。
だいたい30分弱、全1曲(笑。ほんとは5〜6曲やったはずだけど、まるで違いがわからない)、ほとんど盛り上がりなし。あと各30分くらいづつ、計4バンドの前座が出演(全部日本のバンドでした)。後に行くほど少しは盛り上がっていって、最後のバンドなんて前のほうの客は結構盛り上がってたんだけど、どうにもこいつらがなってるだけ。これがパンク・ロックのなれの果てってんだったら、もうそんなもん大っ嫌いです。RamonesだってThe DamnedだってわれらがBuzzcocksだってXTCだってもっと音楽的に茶目っ気がありますよ。ほとんど拷問のようなサウンドに、もう帰りたくなってしまいました。

20:40ごろ、ようやくStratford Mercenariesのメンバーがステージに登場。
メンバー自身が機材のセッティングをしていたのはご愛敬。前座がひどかったのもあいまって、演奏はしっかりしてたし、(初めて聴いた)バンドの曲も、さすがにブリティッシュ・ロックの伝統的なメロディーのフックがところどころに見え隠れして聴かせるものになっていたのは、前座バンドとは格の違いを見せ付けていました。

とくに驚いたのは、Phil Barker(S・Mの1stCDではPhil Phutureになってるのは何故?)のドラムスがやたら上手だったこと。再結成後の初アルバム、"Trade Test Transmissions"や、ライヴ"French"(ここではPhilip Barker)では、正直言ってリズムをキープするのがやっとで、John(Mayer)だったらなーってと思ったのは事実でしたけど、これだったら12月には予定されているニューアルバムでも期待できそうです。
ライヴは途中Crassの曲を演奏しだしたあたりから一気に爆発したって感じで(うしろから突き飛ばされたりもした)、そのまま最後までテンションが下がることなく終了したのは見事でした。
残念だったのは、ライヴの前にシングルやアルバムをチェックできなかったこと。
ライヴ終了後に会場で買った7インチとCDを聴いたら、ライヴとはまた違った雰囲気が結構気に入ったので、もっと楽曲の出来の良さを確認できたのに(もっともそんなに驚くような名作でもないってことは別の機会があれば書きたいと思います)。

さてこのツアー終了後、Buzzcocksの新作の完成に取り掛かってくれるのでしょうか?
それはPeteとSteve次第かそれともEMI-Americaのさじ加減か??

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at Nagoya "Huck Finn"(06/July) From kartz<karta@ta2.so-net.ne.jp>

前日の大阪からの名古屋入り、早めに着いてしまったのでやる事もなく、かと言って行く所もなくただ近所のダイエーで時間をつぶしていた。この日はとにかく暑くて、会場となったHuck Finnの外でたぶん前座の子だと思うけど寝てるのか死んでるのか分からない状態で道に倒れているのを見てこっちまで暑くなる。

4時すぎ、やっと来たメンバーたちと逢いしばし歓談。…しかし暑い。

この日の前座、女の子がボーカルのバンドもあって結構地元ではファンもついているらしく時間も割いている。
いやぁ、どうでもいいけどただ叫んでいるだけに聞こえるんだけど…。
あ、スティーブ・イグノラントが一番前でライブを見ている。うーん、頭が光ってる。でかいし…。

前座の間はリチャード(Garyが元いたバンドのベースらしい)が物販をしていたけど一向に売れない。
みんな、買ってあげればいいのに…。

Stratford Mercenariesのライブが始まるぞ。一番前にいたら誰かが肩を叩く。あ、スティーブ。客の間からステージに昇るってか。あ、みんなそうだ。なんだかなぁ。

ライブはやっぱりいい。かっこいい。昨日見たから曲も分かるし、好きな曲も出来た。うん、いいぞ。
bsx氏も言ってたけどやっぱりフィルのドラムが全然違う。バズコックスでは何か遠慮がちっていう感じで抜けてなかったけど、やっぱり外の飯を食うってのも大切だね。ははは。こういうドラムが叩けるんなら早く言ってよって感じ。スコーンって抜けてて私も見ていて気持ちがいいです。
しっかしクラスのファンっているんだなぁ。いやいや失敬、私が興味なかっただけか。
異常に盛り上がるっていうか、Stratfordの曲をたぶん初めて聞いたんだろうから自分の知ってる曲で盛り上がるのは仕方のない事なんだけど。私はどれも聞いた事がないから平気だ。
途中スティーブがステージのすそに隠れる。おや?と思っていると、さっきの前座のバンドのボーカルの女の子が呼ばれる。
あ、なんか歌うんだ…。ふ〜ん、楽しそうでいいじゃん。でもキツイ。女の子の「キーキー声」って苦手。

あー終わってしまった。でも楽しいライブだったなあ。
お、スティーブじゃん、あ、ビールくれるってか? Thanks。え?ファンの子からもらったビールはまずいでしょ?
ほらにらまれちゃった…。とほほ。

あ゛、やばいもう11時じゃん。新幹線もうないっす…。いやぁ〜まいったなあ。
ホテルに一泊か…とほほ。でもおもしろかったからいいや。うん。

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at Utsunomiya "Help"(09/July) From kartz<karta@ta2.so-net.ne.jp>

やばい…新幹線の中ですでに8時。あわててタクシーをつかまえてHelpがありそうなところで降りる。
なんだよぉすぐに分かるって言ったの誰だ???どこだよぉ。
と、迷っているうちに発見。すぐに中に入ると前座のバンドで盛り上がっていた。
入り口のドアを開けるとすぐにカウンター、そこで金を払うのか…。
財布を出してるうちに誰かが近づいて来る。あ、フィルだぁ…おっとメンバー全員いるじゃねぇか。
また女の子の写真撮りまくってるよ、え?私とフィルの写真も撮るってか?なんだよ、あとでくれよ(笑)
「仕事だったの?」「何で来たの?」「車?」「飛行機?」…いや、ひとりづつにしてくださいって。
前座はあといくつ?あ、あと1つですか、よかった〜間にあった…っておいっ!って事はまたしても終わるの遅いんじゃ…。

始まったのが9時半…いやもう駄目だ。またしてもホテルか〜。
実家はすぐそこなのに帰る電車もないしなあ。親にも言えないっす、宇都宮まで来ててホテルだなんて。

え?ここは本当に宇都宮なの?宇都宮ってロックはもちろんパンク、ハード・コアなんて無縁の土地だったじゃん。
それがいつの間にこんなに盛り上がってんの?押すなーー!!カメラが壊れるっつーのっ!!
パイプがみぞおちに入って気が遠くなるなんてン年前のパンクのライブ以来じゃない??
まさか宇都宮でしかもこのバンドでこうなるとは夢にも思わなかった。

曲順はいつもと変わりなく、とりあえず照明が近すぎてフィルがまぶしそうだったのと、暑くてスティーブが半裸状態だったのと、大阪より名古屋より盛り上がっていたのは確か。
あんまり盛り上がって呼ぶもんだから帰るに帰れなくて「じゃ、本当にこれが最後だから」と言って最後に1曲やってくれた。

で、終わったのが10時40分。私が乗るはずだった新幹線の発車時刻が10時40分…。
会場の外で盛り上がって集合写真を撮っているパンクスたちを尻目に、雨の降る中をひとりさみしくホテルを探しに消えた私なのでした。

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at Tokyo "Cresaendo"(12/July) BY BUZZ"紅の流れ星"COCKSを名乗る横浜の酔っぱらい

正直なところ、その日の私は「Stratford Mercenaries」のライブに行ったと言うよりもフィルを見に出かけた。
でもやられてしまいました。かっこよすぎます。

当日になって、あわててライブハウスにライブの確認の電話を入れると、「何時から始まるかは判りません」と言われ、
本当にやるのだろうか?なんて不安になりながらライブハウスに行ったのですが、一目でそれと判る集団が集まっていて

「ああ本当にやるのだなぁ」って安心しました。
そして、ずっこけたり、Kartsさんにあったり、フィルと肩を組んだり(涙)しているとライブは始まりました。

始まるまでは、前座は流そうなんて思っていたのですが、実力派が集まっていたのか、徐々に盛り上がっていって
気がつくと最前列に出てました。たくさんのバンドが参加していたので、かなり長い時間が経っていたはずなのですが、
それこそあっという間に終わってしまった感じです。

前座というのは失礼な表現かもしれません。
みんなで大騒ぎをして「Stratford Mercenaries」がラストを締めたと言った感じです。

「Stratford Mercenaries」が出てくると、最前列の人口密度が一気に上昇して今までとは桁の違う盛り上がりになりました。

プロだから当たり前なんですけれど、それまでのバンドと比べて音もパフォーマンスもしっかりしていて、歌詞は聞き取れないけれど何かを伝えようとしている!っていうエネルギーにガンガン打ちのめされているようで最高でした。

アンコールに応えて再登場して「む〜ら〜の鎮守の〜」って歌い出したのを見て、本当にライブを楽しんでいるなぁって、
こっちも嬉しくなりました。

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メールにて「
buzzcocks@drive.co.jp」までお送りください。
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