椈遼介 〜『詩』的ぶるぅす〜<自選集>



川は流れてどこへゆく




	人はなぜ生きるのですか





そんなの知るかい



気がついたら生きてただけだ



かといって早く死んじまったんじゃあ



他の生命体に申し訳が立たねえ



だから適当だって何だっていい



タイムマシンを作るだっていい



生きる意味を決めたもん勝ちよ












心に森を
毎日毎日 ぼくらは 何らかの「印象」めいたものを 心にひっかけている それは見たものであったり 聞こえたものであったり 触れたものであったり 嗅いだものであったり たくさんひっかけられる人もいれば ほとんど素通りさせてしまう人もいる ひっかかったものが根づけば 大きな木のようにふくらんでいって さらにたくさんひっかけられるような 受容体が作られていく 心に森を 心に森を
進化論
人間は不完全な生き物である ゆえに苦悩し ゆえに絶望する しかし人間は不完全な生き物である ゆえに努力しようとするし ゆえに進化することができる
見て見ぬふり
追ってはならぬ 追ってはならぬ 追えば逃げてゆくのが 食って食われるこの世の定めなり 近づいて来たらば 見て見ぬふりをして 楽しむがよい 幸せとはそういうものであろうよ



戻る
TOP