『楓川』kaede-gawa


離しちゃいけないはずの人だった
あなたと歩いた楓川はもう・・・


「日が暮れてしまうから早く帰ろう」 とばかり言ってた僕
「川に映る夕日を見せてあげたいのに」 と渋ったあなた

僕は明日へ急いでたのかな

離しちゃいけないはずの人だった
あなたと歩いた楓川はもう・・・



「ねえ聞いた?この川が埋め立てられてしまうみたいだ」 と僕
「こんなふうにゆっくり歩けていたら良かったのに」 とあなた

長い影は2つに分かれた

必ず終わりがあるというならば
たわいな時間をもっと惜しめばよかった



いまのこの場所は
建造物(つくりもの)の景色になった
だけど新しい夕日はあるよ



離しちゃいけないはずの人だった
あなたと歩いた楓川はもう・・・

必ず終わりがあるというならば
たわいな時間をもっと惜しめばよかった



あなたと夢見た楓川はもう・・・




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