太古の昔、静寂の中、ポツリポツリと雨が降り始める。龍が雨に誘われるかの様に静かに目を開ける。 身体を少しずつ、ゆっくりと動かし始める。 雨は激しくなり、風が吹き荒れ、雷が暗い空を裂く。ついに龍は頭を空に向け、巨大なエネルギーを持つ宝珠を求めて舞い上がる。 嵐の中、龍は大空を駆け巡り、そして宝珠をつかんだ瞬間天に消えて行く。 やがて空は晴れ、今まで何も無かったかのような静寂が戻ってくる。 空から龍の鱗が数枚、陽光に輝きながら落ちてくる。
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