パーティの日、俺はカッコイイといわれたくて少しめかし込んで行った。
綺麗に、そしてお洒落に包装してもらったプレゼントを渡すと……
オリヴィエ様は受け取ってから中身を見て『ふう〜ん』とだけ言った後に
片手で俺の頭をくしゃくしゃにした。

喜んでもらえたのは良かったけど、それ以上のことは何もなかった。
たかが誕生パーティに、何かを期待する方が間違っているかもしれない。
招かれたのが俺一人というんならともかく。
また、オリヴィエ様にお茶会に誘われるのを待つしかないのかな。
俺の想いは、まだまだ前途多難らしかった。




FIN
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