「……あら、慰め? アリガト」
「慰めなんかじゃ……本当のことです」
本当に、オリヴィエ様はずっと綺麗なままだ。
(化粧がやや濃いところは変わらないけど、でもそれがオリヴィエ様の
装飾なら俺がどうこう言うことじゃない)
ふと、視界の端にリュミエール様の微笑が映った。
その隣のルヴァ様も、ちょっと意味ありげに笑っている。
俺は思わず自分が熱くなっていたことに気付いて、下を向いた。
「……あー、そうですね。せっかくの誕生日なのですからパーティでも
開きませんか?」
会話が途切れたことを察したルヴァ様は、そんな提案を投げかける。
「オリヴィエの誕生日パーティですね? わたくしはいい考えだと思います」
リュミエール様も賛同した。そしてもちろん、俺も……。
「そうですね!」
「…………アンタたち人をだしにして楽しもうとしてない?」
当の本人はちょっと困惑気味だったが、もともと楽しいことが大好きな
オリヴィエ様だ。
異議など唱えるはずもなかった。