11月2日(金) Motto "Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"
諸般の事情から、今日になってようやく"Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"の初お披露目MUSIXを見ることができました。いやーーーー歓喜です。CDで聞くよりもはるかにはるかにはるかにエクセレントではないですか!
まず、少なくともメインボーカル3人は終始生歌なんですね。すばらしい。やっぱ歌というのは人の息吹が欠かせません。ダンスとともに微妙に揺らぐ、後半では息切れしてくる、それでも臆することなく満面の笑顔で歌い切る、すばらしい。ただ聞き惚れるだけではなくて、一緒に歌い出したくなった曲なんて、やっぱ私にとっては"LOVEマシーン"以来かな。
そしてなんて絵柄がゴージャスなんだ!メインの3人もそうなんだけど、すべて名のあるバックダンサーという贅沢、すばらしい。ヴィジュアルの隅から隅まで、あらゆるところに華がある、楽しさが満ちあふれている、すばらしい。
そして、こんなこと指摘する人はいないのかもしれませんが、清楚です。ゴージャスといっても成金的なバブリーゴージャスとは違う、意外なくらい等身大の、なんのけれんみもない娘。の豊穣という意味でのゴージャスですね。すばらしい。前のアーティクルで「ほのぼの」と表現してみたけれど、微妙にずれてました。清楚にして豊穣というのがより適した表現だと思います。こんなのかつてあったか!?
そして、この清楚にして豊穣というのは、歌詞の内容と見事に一致しています。だーから気持ちいいのなんの。見て、聞いて、歌っての3乗で気持ちいい、楽しい。
そして、ちょっとトンデモをぶちまけますが、この感触、私が清楚にして豊穣という言葉でなんとか表現したい、しきれていないだろうけれども表現したい雰囲気、これはある感触と通底しているよと、私の感性がささやきます。それは・・・、近代、現代によって粉飾される以前の「ふるさと」、日本人の魂の姿です。
小泉八雲が愛し、ジーボルトが愛し、さらにはフロイスが(密かに)愛した、既にほとんど失われた日本人の姿、ほとんど失われてしまったけれども、恐らく今も日本人の奥底にしまい込まれている魂、お祭りなどのハレの日にあだ花のように浮かび上がる何か。清楚にして豊穣というのは、実は日本人の原点の姿です。
そう、この曲を見聞きして感動と衝撃を受けない人なんていないんじゃないだろうか。魂が揺すぶられない人などいないんじゃないだろうか。これが「超ラ級」でなくして何なんだろうか。これが売れないはずがないじゃないか。
それでもそれでも悲観的に、これがブームを引き起こさないのだとしたら、それくらいに日本人は破壊し尽くされ疲弊し、感性が鈍り、知能が鈍磨し、品性が失われているということを証明してしまうのではないか。
今日のMステがたぶん一般への初お披露目的なものにあたるんだろうけれど、さて?