11月30日(金)  ・・・つまらん・・・

ああ、もう11月が終わると言うことで、また書く気力が薄れてしまいました。原因は、まあなんというか、娘。ユニット曲が連続してつまらなかったから(キッパリ)ということにでもしておきましょう。「ぴったりしたいX'mas!」に「王子様と雪の夜」と続くと、もうダメです。たすけてくれ〜。

それでも「ぴったりしたいX'mas!」の方はまだしも豪華なヴィジュアルがついてるのでいくらかでも救いがあります。悲観的になってしまうのは「王子様と雪の夜」、なんか脱力です。私、これでもアイドルポップの隠れた大名盤、「TANPOPO1」で娘。に嵌った口なんで(もちろんきっかけは「LOVEマシーン」ですが)、ひたすら脱力するしかありません。どうしたんだ、つんく。書きたくはないけれど、「失速」という言葉を思わずにいられません。あーやだやだ、これ以上は書く気にならないので、もうやめ。

さてと、話題を変えましょう。音楽関連サイトを立ち上げている人なら周知かもしれませんが、先日、"@sound.jp"なる無料サーバ屋さんから勧誘が舞い込みました。要するにうちにひっこしませんかーということです。うたい文句は★バナー広告・ポップアップ広告は一切無し ★覚えやすく短いアドレス(URL)!→sound.jp/ユーザー名/ ★高速回線&サーバーで快適なユーザー領域20MBてな具合です。言い分だけ聞いてるとよさげですなあ。

というわけで試用してみようかと思ってます。どう転がるか分からない、先のことなど知ったこっちゃない、なんでもありのネット世界、引っ越すにしろしないにしろ、実害の及ばぬ限り、いけいけどんどん、てなもんです。

少なくとも当分の間、ここ(geocities)のサイトを消すことはありませんので、ご安心のほどを(って、心配するようなゲストっているのかな)。さーてどうなることか楽しみ。



11月5日(月)  激賞「戦争論2」!!!

更新のスピードがまたあがってるなあ。なんのこたーない、娘。の新曲が出ると俄然元気になって更新しまくるちゅうだけのこと。ああ私が単なるヲタであることを認めざるを得ない悔しさといったら・・・、鬱だ氏のう・・・。

さて、冒頭でフェイク(?)をかましといて、君は小林よしのりの「戦争論2」を読んだか?というお話です。これマジすごいです。私、激賞します。大推薦です。読め!!!と命令しまくりたいくらいです。ワオー!!!

前作の「戦争論」には正直、不満がありました。いいところまで行ってるのに、私にとっては看過できないいくつかの重大な欠陥があったからです。2つほど例示します。

最大の欠陥はずばり、歴史認識問題でした。前作でのよしりんは「歴史」とは何なのか、そこが見えていませんでした。歴史とは歴史意識であり、歴史意識の継続であり、歴史意識による記述であるということ、単に人々が生きた時間が歴史ではないのだということが分かっていませんでした。具体的には、例えばインド世界には、そこに住んだ人々の数千年もの時間がありました。高度の文明がありました。ありましたが、そこに「歴史」はないのです。

もう一つ、欠陥というよりは最大の問題点なんですが、「国家」という概念についてあまりにナイーヴ(おばかと言う意味です)だったということです。前近代国家と近代国家の決定的な違い、とりわけ戦争装置としての近代国民国家という正しい認識がなければ、現代国家を論じることなどできるはずもありません。結果、議論はナショナリズムへと吸引されて行ってしまっていました。

その他細かい欠陥もあったのですが、今回の「戦争論2」では、なんと驚くべきことに、上記を含めて主だった欠陥はなくなりました。「歴史」についての記述は、まだ理論レベルではないのかも知れませんが、感覚として正確になりました。「国家」については、問題なく正確に認識されているように、少なくとも私には思われます。えーっと、なんかエラソに書いてますが、もともと匿名サイトなんで、自慢とかしたところで私には何の益もありませんので。そこんとこヨロシク。

でもって、欠陥がなくなったどころか、日本の近現代の記述としては空前のマスターピースとなりました。こんな本、かつて存在しません。すごいです。日本の近現代史を知りたい人は、「新しい歴史教科書」とか、「国民の歴史」なんてクソ本ではなくて、この「戦争論2」を読むべし!。私の知る限り空前です。この本が史上初めて、日本の近現代史をアカデミズムレベルで正確に記述しています。いや、日本の人文科学系アカデミズムはほとんど腐ってるんで、世界レベルで、と言い直します。日本初、世界に通用する日本近現代史の本です。ただただスゴイです。

歴史ではなくて戦争が主題の本でしょ、とか思われるかも知れませんが、世界の近現代というのは、戦争こそが歴史です。歴史認識と国家論(経済含)を経緯に戦争を論ずること、すなわち近現代史になります。もう一言いっとこ。歴史とは常に政治経済史です。庶民の歴史とか敗者の歴史とかわめいているのは単なるアホです。あーすっきり。

というわけで、まだ読んでいない君、ただちに書店(ネットももちろん可)へ直行せよ!!



11月2日(金)  Motto "Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"

諸般の事情から、今日になってようやく"Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"の初お披露目MUSIXを見ることができました。いやーーーー歓喜です。CDで聞くよりもはるかにはるかにはるかにエクセレントではないですか!

まず、少なくともメインボーカル3人は終始生歌なんですね。すばらしい。やっぱ歌というのは人の息吹が欠かせません。ダンスとともに微妙に揺らぐ、後半では息切れしてくる、それでも臆することなく満面の笑顔で歌い切る、すばらしい。ただ聞き惚れるだけではなくて、一緒に歌い出したくなった曲なんて、やっぱ私にとっては"LOVEマシーン"以来かな。

そしてなんて絵柄がゴージャスなんだ!メインの3人もそうなんだけど、すべて名のあるバックダンサーという贅沢、すばらしい。ヴィジュアルの隅から隅まで、あらゆるところに華がある、楽しさが満ちあふれている、すばらしい。

そして、こんなこと指摘する人はいないのかもしれませんが、清楚です。ゴージャスといっても成金的なバブリーゴージャスとは違う、意外なくらい等身大の、なんのけれんみもない娘。の豊穣という意味でのゴージャスですね。すばらしい。前のアーティクルで「ほのぼの」と表現してみたけれど、微妙にずれてました。清楚にして豊穣というのがより適した表現だと思います。こんなのかつてあったか!?

そして、この清楚にして豊穣というのは、歌詞の内容と見事に一致しています。だーから気持ちいいのなんの。見て、聞いて、歌っての3乗で気持ちいい、楽しい。

そして、ちょっとトンデモをぶちまけますが、この感触、私が清楚にして豊穣という言葉でなんとか表現したい、しきれていないだろうけれども表現したい雰囲気、これはある感触と通底しているよと、私の感性がささやきます。それは・・・、近代、現代によって粉飾される以前の「ふるさと」、日本人の魂の姿です。

小泉八雲が愛し、ジーボルトが愛し、さらにはフロイスが(密かに)愛した、既にほとんど失われた日本人の姿、ほとんど失われてしまったけれども、恐らく今も日本人の奥底にしまい込まれている魂、お祭りなどのハレの日にあだ花のように浮かび上がる何か。清楚にして豊穣というのは、実は日本人の原点の姿です。

そう、この曲を見聞きして感動と衝撃を受けない人なんていないんじゃないだろうか。魂が揺すぶられない人などいないんじゃないだろうか。これが「超ラ級」でなくして何なんだろうか。これが売れないはずがないじゃないか。

それでもそれでも悲観的に、これがブームを引き起こさないのだとしたら、それくらいに日本人は破壊し尽くされ疲弊し、感性が鈍り、知能が鈍磨し、品性が失われているということを証明してしまうのではないか。

今日のMステがたぶん一般への初お披露目的なものにあたるんだろうけれど、さて?






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