「お外でお歌!allspice的アウトドアの勧め−by にしくぼん

第4回 夏は終わらない!?2001.10.31)

先日、某メンバーに「もう夏終わったよ。エッセイどーなっとん」と訊かれた。
そういえば、船を購入してからというものの、週末ごとに海、海、海(それは前からか)。
平日は当然飲み、飲み、飲み。
不肖にしくぼん、エッセイのことはすっかり忘れとりました。

しかし、夏っていつからいつまでなんだろうね。
前回は5〜10月までって書いたけど、確かに、日頃「心は常夏」をモットーとしているオレをしても、
10月に入ってからの海の冷たさは骨身に染みる。
11月には脳まで染みることだろう。12月には全身が凍りつき、
明けて2002年1月には怪人ウェンディゴ(エスキモーに恐れられている雪男)として
北極海あたりでウェイクボードを――なんて可能性は低いだろうが、とにかく寒くなってきた。
寒くなって何が困るって、ウェイクボードに付き合ってくれる人がいない。
ウェットスーツさえ着ていれば、正月くらいまでは多少の気合で乗り切れるものだ
が、ウェットスーツなんて、ほとんど誰も持っていない。

ちなみに、この時期にウェットスーツを着ないでウェイクボードをすると、どうなるか。
1〜2時間もすると、まず間違いなく低体温症でぶっ倒れる。
低体温症とは、体内の温度低下により内臓の機能が低下したり運動障害に陥ること。
よく船が沈没して(よくはしないか?)「○○人溺死」という言葉が使われるけど、
厳密には、死因は溺死ではなく低体温症の場合も多い。
タイタニックのディカプリオの死因は低体温症。あと、冒険家の河野兵市さんもそうらしい。
タコ八郎なんかは、溺死。
泥酔して海に入るのは結構危険なので、止めときましょうね。

さて、低体温症になったときの救命方法を紹介しよう。
雪山で遭難者を発見したときなんかよく間違えてやっちゃうらしいけど、
手足をマッサージしたり心臓マッサージしたりすると、結構逝っちゃいます。
というのは、人の体は長時間低温にさらされると、重要な臓器の保温のために、手足
など生命の危機に直結しない部位の血管を自動的にシャットアウトする。これが凍傷の原因にもなるわけだ。
そのため、当然手足の血液はとても冷たくなっている。
だからといって、手足を揉んだり心臓マッサージをして、全身の血液を一気に循環させてしまうと、
せっかく温度をキープしていた心臓などの内臓の温度が、
冷たい血液によって急激に冷やされてショックを起こすのだ。
一見「救助の甲斐なく死亡」だけど、実は「救助ミスにより死亡」ということになる。
じゃあ、どうすればいいのかって?
答えは簡単。首筋や腋の下、股などの太い血管がある部分を毛布などで温めよう。
あと、温かい飲み物を飲ませるのも効果的。
ただし、アルコール(血管が拡張され、体温の放出が促進される)や
カフェイン(利尿作用があり、○○と一緒に熱も逃げてゆく)の入った飲み物は禁物。
以上を守れば、あなたの命は救われます。
よし、これで万が一のときも大丈夫!
肉体の限界に挑戦したい人は、一緒にウェイクボードしに行こう!

ところで、スノボーと同じく、ウェイクでも滑る場所のことを「ゲレンデ」って言うことを知っているだろうか。
「ゲレンデの状態がいい」と言えば、「波が穏やか」という意味になる。
しかし、ゲレンデ(ドイツ語)の語源は「グラウンド」と同じく「土地」。
ウェイクボードに地面も糞もないじゃん!なんて思ったりもする。
ジャンプした後も海の上なのに「着地」なんて言うし、やたらと地面にこだわる。
何でだろうね。誰か、知ってたら教えてちょーだい。

前置きが長くなったけど、いよいよ本題。
今回は、夏の期間を決めちゃいましょう。
一般には6〜8月の3カ月が夏と言われているけど、それじゃ短すぎる。
天文学上では、太陽が夏至点を通過してから秋分点に至るまで、
つまり6月22日前後から9月23日前後まで。
陰暦では4〜6月の3カ月ということになる。
そこで、間を取って、4月1日から9月23日まで!ということにしましょうか。
約半年。普通はそんなもんじゃないかな。

ちなみに、もちろんオレの心は常夏。また海で会いましょう!?

ああ、なんて脈絡のない文章・・・。
次回は、進水式(もう3カ月経つけど)など、お送りします!