特別番外編:ZAZEN BOYSデビューライブレポ
(特別編にして今までで一番長い54関連レポ)

2001.3.14
“blue blue blue” 下北沢club que
w/hal, pate, ATAMI 17, 岸田繁,
DJ 高野 勲


『俺だぁぁぁー!!』


ZAZEN BOYSとは。
元々はhalという女性歌手の3月23日発売のアルバムに収録されている
「六階の少女」 という曲のために結成された
NG向井氏、54-71のGtスカム氏、Baリーダー氏、Drボボ氏という面子で結成されたプロジェクト。
(この曲は年末の居酒屋ロック@ロフトプラスワンで初披露されたらしい)

未聴だったのだが、その姿がまったく想像ができないZAZEN。
噂では1曲しかやらないとの噂もあったが、

2度と見れないかも知れないZAZEN。
期待と妄想に胸を膨らませ(シリコン入り)、
足早に会場へ向った。

今日のイベントはhalさん主催。
ZAZENはスペシャルゲスト扱い。
この目でZAZENが見られるのもhalさんのおかげ。
この酒が飲めるのもhalさんのおかげ。
サンキューhalさん!


会場前に着くとリーダーさんがいたのでZAZENの出番を聞くと、
halのあと、大トリで2曲演奏するとのこと。
ぬぬっ、2曲!?となるとあと1曲は・・・
この時点ですでに失禁気味。パンパース忘れちまった。くそっ。
「今日のステージは観なかったことにして忘れて」
こんなことを言われて逆に盛り上がっちゃう俺。
そんなステージが観たいから来たんです!

その後正味1時間半ぐらい、
某fという大人気バンドの秘密裏情報でお馴染みの、
高校生Cくんの生き様、 在り方、欲求、今後の人生、変態への道、
などを男気溢れるみなさんとディスカッション(いじめ?)。


おっ、ビンゴさんの姿も。
「ビンゴさん、今日は出ませんよね?」
「うん、出ませんよー」

そういえばミスターbtbヨーさんも缶酎ハイ片手にいらっしゃっていた。
凄い存在感・・・てか酔っていた・・・
近くのシェルターではNAHT、ブルビ他がやっていたのだが、
今日はZAZENを観にきたらしい。
そんなことをしていたら開始7時のライブが8時を回っていた。
そろそろ会場に入ろう。

Queは狭い箱なのだが、本日めでたくSOLD OUT!
客層的には若い女の子が多かった。
halの客かな?センチメンタル番長?
それはともかくステージではくるり岸田氏登場。
ギター一本で熱唱。
「東京」ってやっぱいい曲だよなー、
なんて思いながら寝不足のため半分立ち●(立ち座禅)。
かなり脱力トークと、いい意味でダルさ爆発なステージだったが(意外とあっさりしていた)、
途中向井氏のギターをトラブルで使ったりと、なかなか貴重だったのではなかろうか?
ナゴム、、、もとい、とてもハートフル(何だこの表現?)なステージだった。

halが始まる。この後ZAZEN BOYSが出てくるまであとどれぐらいだろう。
とりあえず、またもや秘儀「立ち座禅」でその場を●える、もとい集中する。
ZAZEN BOYSを迎えるまでの心意気である。文句はあるまい。
しかしhalって顔小さいね。
ショートカットフェチな俺としてはかなり好みであります。
心底来てよかった!(ダメこんなの?)

時は来た!(by 破壊王橋本)
以下ステージ上の光景。
ZAZEN登場は22:00を回っていた。

マイクが2本。(向井氏+hal用)
スカム氏/いつもと違うギター(comくん情報)
リーダー氏(減量中)/向井さんに貰ったと言う色眼鏡は着用せず。
しかしニューボンバー系ヘアーお披露目!
ボボ氏/アロハシャツ+10:0分け+色眼鏡、ドラムはいつもの位置に。
ギターは向井・スカムのツインギター。

「マイクロフォーンチェック、ワンツーワンツー、アァッーアァッー」

1曲目。ZAZENだけでの初披露新曲!(曲名不明)
ボボさんの、無機質な「54印」な変則リズムがQueに鳴り響く。
いつもの脳に突き抜ける音健在。
向井氏は極東での「
TOKYO FREEZE」を彷彿とさせる、
チェケラッチャーぶり!
リーダーさん、、、おっ!
いつもの 後ろ向きと言うよりちょっと斜めを向いていて時折横顔が!(驚)
スカムさんはいつも通りマイペースでノイズを掻き鳴らす。

もうこの次点でおかしさというより、嬉しさから笑いが止まらなくなっていた。
明らかに今までとは異質な音楽に会場の空気が一気に変わる。
音的にはNGの54的解釈HIP HOPノリ。
なんとも楽しそうな雰囲気がステージ上からも伝わってくる。
が。いや、やばいよ、これ!!
向井氏のライム(!)
内容は、
「真っ黒けー」とか「新宿3丁目ー」とか相変わらずの向井ワールド。
目のやり場に困るほど、どこを見たらいいのかわからないほど、
新鮮すぎるこの光景。
「新宿3丁目を支配するのは誰だー!!」
向井氏が叫ぶ。
と、その時・・・

「俺だぁぁぁー!!』
こうはっきりと叫びながら何者かがステージ袖から颯爽と登場!
・・・ビ・・・ビ・・・ビンゴさん!!!!
なんと54のビンゴさんがいきなり登場!!
さっき出ないって言ったじゃん、ビンゴさん!!(涙)
初めて聴いた、ステ―ジでの最後のMC以外の日本語を・・・
その後の向井氏との掛け合いVo、凄すぎた。
いつもの54でのビンゴさんじゃなくて、
初めて見た人は「ラッパー」じゃないかって思うほど、
言葉の高速連射(曲中は英語)が冴え渡る。
いつもよりストレートな唄い回し。
しかも表情がなんか「素」!
何節か唄って、両手を振りながら退場していったのだが、
いや〜、生きててよかった。
「俺だぁぁぁー!!」
スカムさんの肉声も聞けた。

興奮も冷めやらぬまま、本日の主役halが再登場。
例の「六階の少女」。
生演奏での初お披露目である。
「日、当り、良、好!!」
これ、ボボさんのカウントの言葉。
こう聴こえたんだけど真相は?いきなり卒倒しそうに!
一番楽しそうなのはボボさん。
特製(?)油で整えたヘアーが黄金色の輝いている。

しかしこの曲がまた凄い!
NG的疾走感と54節が異種格闘技戦をしているような。
そこにPOPさを醸し出すhalの声が乗る。(歌詞は相変わらずの向井節)
一曲の中にいろんな要素が詰まってて、
それが核融合と分裂を繰り返す。
このNG的疾走部分を54のメンバーが演奏している光景も凄いのだが、
ステージ上全員が個性的なのだ。
さっきも書いたがどこを見てればいいのかわからない。
スカムさんのノイズも要所要所で重要な役割を果たし、
男気を添える。
向井氏がGtを弾けばNGワールド。
リーダーさんの力強い男気サウンド。
うわっ、やっぱボボさんめっちゃ楽しそう!
いわゆるDC系な匂いも感じた「6階少女」、みなさん要チェックですぜ。

あっという間の至福の10分間。
いい意味でリラックスしたステージ。
何もかもが新鮮、目に映るもの全てが衝撃的だった。
ファン冥利につきます、ホントに。
とりあえずありがとう!
向井氏プロデュースのZAZEN PVも作ったのこと。(!)
願わくばマキシシングルでも作って欲しい。
またLIVEをやって欲しい!
もう一度、今度は冷静に観たいかも・・・
asiaでfra-foaと対バンなんてのはいかがでしょうか。


・・・
と思う反面、今夜のことは今夜だけにして、
「今を生きる」
こんなのもZAZENらしくていいかもね。


END


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