2003.3.31 “buagon OUR CELEBRATION...STILL ON
JOURNEY” 下北沢shelter
w/buddhistson, toe, bandwagon
『L!O!V!E!5!4!』
54-71に飢えていた。
昨年11月のアクシデント(ツアー車交通事故→ビンゴ氏アバラ骨折)により、
約5ヶ月間のLIVE活動停止を余儀なくなれていた54-71。
前作リリース後、PELEとのツアー、ブッチャーズとのツアーなどを行い、
いよいよこれからオリコンナンバー1(オレコンかもしれないが)への道を進む
その時という最悪のタイミングであった。
個人的にも夏以降は仕事が多忙でPELE、 ブッチャーズとのツアーも泣く泣く観にいけず、
モーサムツアー以降はラダーバックの出た20000Vのみ・・・。
不幸中の幸いなのかもしれないが、
ツアー続きで年明け早々レコーディングなんて話も聞いていたので、
いい休養&創作の時間になった感もあるのだが。
しかしただでさえ、無愛想なHP&情報リリースだったのに、
まったく音沙汰が消えちゃった印象もあった。
人間5ヶ月間もあると色々なことがあるものである。
5ヶ月間もあればモロッコで性転換手術だってやれちゃうのである。
スカム氏だって冬山登山に専念するのである。
そんなこともあり、果たして54がどんな状況になっているのか?
もっと言えば、どんなにフリーキーになってカムバックするのか?
新曲はいったいどんな路線?どーなってるの?
たまたま数日前別のライブでshelterにて酋長BOBO氏に遭遇。
「今は一日ラーメン一食、朝はカロリーメイト」などと、
エルトンジョンの顔付き蝶柄Tシャツを着てニヤニヤ話しているのを聞き、 妙に安心したけど。
そんな想いを胸にshelter前に立つ。
階段で見知らぬ男に話し掛けられる。 あぁ?えっ?えぇー!ビンゴ氏であった。
鳥・・・、というと本人がとても嫌がるので(撃ち殺されます)
ちょっと路線を変えてYOU THE ROCK辺りで。
七三分け油ベッタリに眼鏡姿の氏がニコニコしていた。
髪が生えていた(ハゲてたわけじゃないけど)。もうこれだけでやられちゃいました。
満点!
出番は3番目。
今までの54のサイクルは、小出しに新曲を演奏していって、
半年とかもっと経ってから初めて音源化されアルバムリリースという形だったのだが、
今回は「一気に新曲放出!」なんて事前情報を仕入れ、ドキドキしながら開演を待つ。
失礼ながら長年見続けていると(生まれてから一番観ているバンドが54です)
「トキメキー!」なんて感覚が麻痺しちゃうのか、
そんなに感じなくなっていたのだが、 この夜はやばかった。
トイレに行きたくなるからビールも飲まずとにかく出番を待った。
初恋の中学生の気分。
憧れの先輩を家の前で待ち伏せしている気分?(前振り長くてすみません)
男が男に惚れるってなかなかないっすよ。
よく「俺が女で54と結婚できたらいいのにねー」なんて言われことがあるんだけど、
否定しないよ。本当にその通りである。キモッ。
会場内の人口密度が高くなる。
それだけ54のカムバックを期待していた人が多かったのだろう。
いよいよ、復活の「時が来た!」(by破壊王)
新曲の路線についてはネタバレになるといけないので申し訳ないがあまり書かない。
リーダー曰く「好きなようにやった結果」という楽曲は、
とにかく54印以外の何モノでもないのだが、
今までの蓄積されたパワーを加えた上で原点に戻ったという印象。
「変態ジャンク」「穴倉ハードコア(byたく)」、懐かしい響きだが「スカスカコア」・・・。
力強くフリーキー?
shelterで演奏した新曲に限れば前作のJ-POPな楽曲は鳴りを潜め
(実は次の日milkで強力な歌モノを2曲演奏、名曲!)、
そこに残ったのは無駄な部分を削ぎ落とした、
ハイブリッドでストイックな、それでいて男気で変態な熱すぎる男たちの咆哮。
もやもやが一気に晴れた。
54 is BACK!
こんなバンドどこにもいない。
涙が出そうだった。
END
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