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第9話
月が巨大惑星と衝突!?

 月の進路上に小惑星が発見された。月の進路を確保するため、12個の核爆弾を積んでイーグルが発進、小惑星の軌道の変更に成功する。しかし、カーターの乗るイーグル1号機は故障のため脱出が遅れ、爆発の直後行方不明になってしまった。わずかな可能性に掛け、コーニッグは捜索を主張した。誰もがカーターの無事を絶望視する中、コーニッグは危険な放射能帯を抜けて1人捜索を行う。
 奇跡的に無事であったが、宇宙をさまよう1号機の中のカーターに謎の声が届く。時を同じくしてコーニッグも謎の声を聴き、導かれるままにイーグルを進めるとカーターの1号機が発見された。カーターは無事救出されたのである。
 しかしその喜びもつかの間、月の前方に巨大惑星が発見された。アルファーが助かるためには、月か惑星のいずれかの軌道を変えなければならない。惑星と月の中間地点に核爆弾を並べ、その爆発で月の軌道を変える計画が立てられた。しかし巨大惑星には大気があり、生物の存在する可能性もある。調査のためにコーニッグは惑星に向かうが、途中で巨大宇宙船にイーグルごと吸い込まれてしまう。
 船内で出会ったのは、祭壇で待つ黒衣の老女アラー。彼女は数千年前からこの日を待っていたという。謎の声もアラーの発したものであった。彼女の正体は巨大惑星の女王だという。月と巨大惑星は偉大な目的のために運命の元に出会い、宇宙と銀河系に影響を与えるというのだ。彼女の星アセリアはその住民ごと目に見えない存在となり、永遠に生きて宇宙を祝福すると語る。その成就のために、月はなにもせずに惑星へと向かってこなければならない。巨大惑星アセリアは消えてしまうので問題はないという。それどころか、核爆弾の爆発は月とアセリア両方の滅亡を意味するというのだ。
 コーニッグはアルファに戻り、計画中止を主張する。一応それは受け入れられたように見えたが、コーニッグの知らないところで爆破計画は進められていた。コーニッグは放射能の影響で幻を見たのだと判断されたからだ。
 アラーの警告で真相を知ったコーニッグは、事実を知るカーターと共に決死の爆破計画阻止を行う。メインコントロールのメンバーをスタンガンで脅し、計画を阻止するコーニッグ。惑星アセリアは月の目前まで迫っていた。コーニッグを説得・威嚇して爆破を行おうとするメインコントロールのメンバー達……。コーニッグに飛びかかりメインコントロールの指揮権を取り戻したとき、月はまさに惑星と衝突しようとしていた。アルファは全滅するのか……その瞬間アラーの予言どおり惑星アセリアは忽然と消失!月は再び行方も知れぬ旅へと突き進む。


原題:Collision Course
本国では第13話
脚本:アンソニー・テルピロフ Anthony Terpiloff
監督:レイ・オースティン Ray Austin
ゲスト出演
 アラー : マーガレット・リートン Margaret Leighton
宇宙