さくら
作詞/作曲:神長雄一

君の心の隅にでも
僕はまだ残っていますか
さよなら言えずに消えた
あの日と同じ空の色

固い蕾綻んだ
校庭の桜並木道
待ち侘びていた柔らかい光

大人を気取り忘れた振りして過ごした
甘酸っぱいときめきを
もう一度この手で
掬い上げ飲み干した

通り過ぎる小さな駅
ホームの白いベンチに
腰掛けた君が笑顔で手を振っている
もう戻らない場面を
春の魔法が心に映した
幻だったのだろう


風に舞う花びら
満開の桜並木道
燃え尽きたはずの情熱が歌に変わる

何も知らぬ顔して人影に隠れた
透明な自分よ
もう一度この声枯れたとて構わない

通り過ぎてゆく人波
遠くのビルの谷間に
浮かんでる月を何処かで君も見ている
もう戻らない場面を
あの日の弱い自分を
歌の中に閉じ込めて
奏でようサクラ
サクラ
サヨナラ
サヨナラ