運命の歯車は加速する進化を終点に向かわせる
しかし無から始まって終れない真実
始まれない現実と終れない夢の狭間
最初の無い夢と終幕の無い現実の虚構
どちらにいるのかもうわからない
その中 確かに
記憶回路は未来へと進んでいる
神秘的な色彩
何かと共鳴しはじめたようだ
波動がホログラフとして全体情報を集合から解体する
心との境界線は過去よりますます曖昧になった
深呼吸すれば僕の粒子は抜け落ちてゆくばかり
その中で何度もスペクトルは移りゆく
点滅を始めている
そうかここに神の塔は隠されていた
不明瞭なのに鮮明に浮かび上がる
確かに映っている
アクセスは可能になった
全生命が内包する記憶を蓄積しているホストコンピューターに
アカシックレコード
仕組まれていたシナリオに今辿り着こうとしている
(C)Satsuki